
所沢駅と東川・柳瀬川|過去の氾濫と洪水リスク、大雨前の備えを解説
所沢で大雨や台風が気になるとき、まず知っておきたい川が東川(あずまがわ)と柳瀬川です。東川は所沢の中心市街地を東へ流れ、坂之下付近で柳瀬川へ合流します。所沢市の洪水ハザードマップでは、東川・柳瀬川とも洪水浸水想定区域の対象です。特に2016年8月の台風第9号では、両河川などの氾濫により市内で大きな浸水被害が発生しました。
所沢市・埼玉県などの公式情報を確認済み。この記事は「所沢駅周辺だから必ず浸水する」という意味ではありません。自宅や勤務先など、特定地点の危険度は必ず最新の洪水ハザードマップで確認してください。
点数ではなく、この場所の特徴を6方向の感覚で表しています。
交通の便利さ
東川が所沢の中心市街地を流れる
日常の買い物
柳瀬川と東川の洪水想定区域が公表されている
外食・カフェ
2016年台風9号など過去の水害記録がある
子育て環境
市が洪水と内水のハザード情報を公開している
自然・散歩
東川と柳瀬川の河川カメラを確認できる
地域のにぎわい
市街地と川の歴史を一緒に知ることができる
3秒で分かる|所沢で東川・柳瀬川を気にしたい理由
東川とは?所沢の中心を流れる街の川
東川は「ひがしがわ」ではなく、あずまがわと読みます。埼玉県によると、狭山湖付近を起点に所沢市の中心市街地を東へ流れ、坂之下で柳瀬川へ合流します。その先の水は新河岸川へつながっていきます。
防災だけの川でもありません。東川沿いは古くから交通の要所として発展し、西武新宿線より下流側には桜並木もあります。所沢の街の歴史と現在の暮らしをつないでいる川ともいえます。
柳瀬川とは?狭山湖から所沢南部を流れる川
柳瀬川は狭山丘陵の狭山湖から流れ出し、所沢市の南側を通って新座市・志木市方面へ向かう川です。途中で東川などが合流し、最終的には新河岸川へ入ります。
歴史資料では、川沿いの村々が「柳瀬庄」と呼ばれていたことや、久米周辺では「久米川」と呼ばれていた時期があったことも確認できます。現在の川だけでなく、昔の土地や集落のつながりも見えてくるのが柳瀬川のおもしろさです。
所沢では過去にどんな水害があった?
所沢の河川を語るうえで、特に大きな記録が2016年8月22日の台風第9号です。
2016年台風第9号の所沢市内被害
- 降り始めからの総雨量:200mm超
- 1時間最大雨量:76.5mm
- 床上浸水:119棟
- 床下浸水など:483棟
- 道路冠水・陥没など:19か所
- 護岸崩壊:12か所
所沢市の地域防災計画では、東川や柳瀬川などの氾濫により、多くの被害が出たと記録されています。柳瀬川では荒幡地区の護岸が崩れ、家屋にも大きな被害が出ました。
さらに古い記録では、1966年6月の台風第4号でも、柳瀬川・東川・砂川堀・不老川が豪雨によって氾濫し、浸水や橋の流失などの被害が発生しています。所沢の水害は2016年だけの出来事ではありません。
なぜ東川では対策をしていても浸水が起きたの?
川だけではなく、短時間の強い雨も見る必要があります
東川では洪水対策として地下河川などの整備も進められてきました。それでも2016年の台風第9号では、想定を上回る強い雨が降り、浸水被害が発生しました。埼玉県議会でも、東川や柳瀬川の護岸被害と今後の整備が取り上げられています。
ここで大切なのは、「川が整備されているから大丈夫」と決めつけないことです。短時間に大量の雨が降ると、河川から水があふれる洪水だけでなく、下水や側溝から水を流しきれず街なかに水がたまる内水被害も起こります。
所沢駅周辺の洪水リスクは?駅名だけでは判断できない
所沢市の洪水ハザードマップは、柳瀬川・東川・不老川について、想定できる最大規模の大雨で河川が氾濫した場合の浸水範囲を示しています。市は「1000年に1回程度の大雨による洪水」を想定したマップと案内しています。
ただし、「所沢駅の近く=すべて同じ危険度」ではありません。駅周辺でも土地の高さや川からの距離、道路の形によって状況は変わります。
自宅、職場、学校など特定の場所については、所沢市洪水ハザードマップやGIS、国土交通省の「浸水ナビ」などで地点ごとに確認してください。色が付いていない場所でも、雨の降り方や土地の状況により浸水する可能性があります。
「洪水」と「内水」は何が違う?両方見るのが大切
| 種類 | 簡単にいうと | 所沢で確認するもの |
|---|---|---|
| 洪水・外水 | 川から水があふれたり、堤防が壊れたりして浸水する | 所沢市洪水ハザードマップ |
| 内水 | 大雨で下水や側溝から水を流しきれず、街なかに水がたまる | 所沢市内水(浸水)ハザードマップ |
所沢市の内水ハザードマップは、2016年度から2024年度までの水害履歴をもとに作られています。これは将来の浸水を予測した地図ではなく、過去に確認された被害地点をまとめたものです。表示のない場所でも浸水する可能性があります。
大雨の日、東川・柳瀬川を見に行ってもいい?
増水した川を直接見に行くのは避けてください。所沢市も、大雨で増水した河川には近づかず、河川監視用カメラで東川・柳瀬川の様子を確認するよう案内しています。
2026年5月からは防災気象情報の名称も変わり、警戒レベルとの関係が分かりやすく整理されました。レベル3やレベル4の情報が出た場合は、河川の水位や「キキクル」なども確認し、早めの行動につなげることが重要です。
夜間や豪雨時は道路冠水も見えにくくなります。「少し様子を見るだけ」のつもりで河川や低い道路へ近づかないようにしてください。
柳瀬川では今も治水対策が続いている
2016年の水害を受け、柳瀬川では護岸のかさ上げなどの対策が進められてきました。東川との合流点付近では、河川整備の妨げになっていた清柳橋の架け替えも行われ、新しい橋は2025年に完成しました。所沢市は、この事業を今後の浸水被害を減らすための対策の一つと説明しています。
川の姿は昔のままではありません。過去の水害を受けて対策が進む一方、豪雨の規模によってはリスクをゼロにはできません。「整備されたか」だけでなく、その日の雨量と最新情報を見ることが大切です。
大雨の前に確認したい5つのこと
- 自宅や職場の洪水ハザードマップを確認する
- 内水ハザードマップも合わせて確認する
- 避難先だけでなく、そこまでの道を確認する
- 川の様子はカメラや水位情報で確認する
- 停電・断水を想定した最低限の備えを準備する
所沢市は、洪水ハザードマップの色が付いている場所だけが危険とは限らないと案内しています。大雨時は「地図では色がないから大丈夫」ではなく、雨量・道路冠水・避難情報を合わせて判断してください。
大雨・川の氾濫に備えて|ekirip編集部が選ぶ防災アイテム
東川・柳瀬川の記事で優先したいのは、川があふれてから使う物よりも、停電・断水や避難に備えて平常時に用意しておける物です。必要なものは家族構成や住まいによって変わるため、すでに持っている物を確認してから不足分を考えてみてください。
こんな場面に:停電した室内や夜間の避難準備。スマートフォンのライトだけに頼らず、室内全体を照らす明かりを確保したいときの候補です。
電池・充電方式や使用時間は商品ページで確認してください。
こんな場面に:断水や下水設備が使いにくくなったとき。水害では水があるように見えても、家庭のトイレが通常どおり使えるとは限りません。
必要回数は家族人数と備蓄日数を考えて決めてください。
こんな場面に:「何から準備したらいいか分からない」というときの確認用。セット内容を見ながら、自宅に不足している物を洗い出す使い方にも向いています。
セットだけで十分とは限りません。薬、眼鏡、乳幼児用品など個人ごとの必需品も別に確認してください。
こんな場面に:避難用の衣類やモバイルバッテリー、書類などを雨から守りながら運びたいときの候補です。
「防水」と書かれていても、水没状態での性能まで保証されるとは限りません。仕様を確認して使用してください。
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所沢の中心を流れる東川と、狭山湖から市南部へ続く柳瀬川。どちらも普段は街の景色の一部ですが、大雨時には注意が必要な河川です。
2016年の台風第9号では、東川や柳瀬川などの氾濫により大きな被害が出ました。一方で、その後は河川整備や監視カメラ、橋の架け替えなどの対策も進んでいます。
大切なのは、川から何メートル離れているかだけで安心しないことです。洪水ハザードマップ、内水ハザードマップ、雨量、河川カメラ、避難情報を組み合わせて見る。所沢で暮らすなら、それが大雨へのいちばん現実的な備えになります。