
所沢「プロペ通り」はなぜプロペ?約7,000通の公募と名前の秘密
所沢駅西口の「プロペ通り」。名前のもとは、飛行機のプロペラと、前へ進む意味を持つ英語の「propel」です。
公募には7千通近い応募がありました。しかも、当時の関係者によると「プロペ」を提案したのは、たった1人だったそうです。
最終確認日:2026年10月16日|商店街・所沢市の公式情報、関係者インタビューを確認
点数ではなく、この場所の特徴を6方向の感覚で表しています。
交通の便利さ
所沢駅西口ロータリーから商店街が始まる
日常の買い物
食品や生活関連の店舗が公式一覧に掲載されている
外食・カフェ
居酒屋やカフェなど複数の飲食店がある
子育て環境
子育て設備の充実度は今回の公式調査では確認できません
自然・散歩
約300mの通りで名前と街の歴史をたどれる
地域のにぎわい
商店街主催のグルメ企画など地域活動の記録がある
プロペ通りの由来は、空と「前へ」
「プロペ」は、日本の航空発祥の地と呼ばれる所沢らしい名前です。飛行機のプロペラに加え、「推進・躍進」という意味も重なっています。
所沢市の説明では、1911年4月に日本初の飛行場が所沢に開設されました。駅前の短い名前にも、街の大きな歴史が入っているのです。
ただ響きがかわいいだけではなく、所沢らしさと商店街の未来を込めた名前。買い物の待ち合わせ場所が、ちょっとした郷土史の入口になります。
約7,000通の中で、提案者は1人
公募の応募総数は、所沢市の紹介では「7千通近い」とされています。所沢なびの関係者インタビューでは、より具体的に6,517通と説明されています。
命名事業に関わった大木さんによると、募集では賞金30万円を掲げました。候補を約6案に絞った中で、「プロペ」を応募した人は1人だったそうです。
名前を広めるため、街頭放送なども活用。今では自然に口にする呼び名も、地域になじむまでには数年かかったと振り返っています。
この公募の舞台裏は、2019年公開のインタビューに基づく内容です。所沢なびの関係者インタビューでは、当時の話を詳しく読めます。
昔の名前は「駅前名店通り」
最初からプロペ通りだったわけではありません。所沢市によると、1967年の愛称募集で「駅前名店通り商店街」という名前になりました。
| 時期 | 通りの変化 |
|---|---|
| 1967年 | 愛称募集で「駅前名店通り商店街」に |
| 1980年10月 | 商店街公式年表にカラー舗装完成の記載 |
| 1981年11月 | 同年表に「所沢プロペ商店街」への名称変更の記載 |
名称変更を1980年とする関係者の回想もあります。本記事では、市の説明と商店街公式年表に沿って1981年と整理しています。公募・命名決定と名称変更の時期を、同じ日付とは断定していません。
もう一つ面白いのが、商店街公式年表にあるアーチの記録。1981年1月完成のアーチは、飛行の軌跡をイメージしたものと説明されています。
現在の駅側アーチには改修の記録もあります。昔の構造がそのまま残っていると決めつけず、名前と街づくりが一緒に進んだ点に注目すると楽しめます。
西口から、約300mの名前散歩
入口は所沢駅西口ロータリー側。商店街の公式案内では全長約300mなので、短い寄り道でも歩きやすい規模です。
- 西口側の入口で、商店街の名前を見つける
- 通りを歩き、店の看板や建物の上階にも目を向ける
- 気になった店で休憩し、駅へ戻る
往復約600mを毎分60mで歩くと、移動だけなら約10分。立ち止まる時間を含めて20〜30分を見込むのが、編集部の散歩プランです。実測時間ではありません。
屋外の通りなので、雨の日は傘などが必要です。子ども連れでは店舗の出入口や人の流れに気を配り、通行ルールは現地の標識で確認しましょう。
周辺の寄り道は、所沢駅の街・スポット情報から探せます。
寄り道するなら、地下と上階にも
名前の話を知ったら、次は店探し。通り沿いには、昔からの大衆酒場からコース料理の店まで、違う楽しみ方が集まっています。
老舗の背景を知るなら「百味」
「百味(ひゃくみ)」は、商店街の中ほどの地下にある大衆酒場です。商店街公式の紹介では、店の創業は1965年のひばりが丘。所沢での創業年と混同しないのがポイントです。
2026年の新店「モツヤキ22」
商店街が2026年8月に紹介した店です。同記事では7月21日開店と案内され、入口の豚の目印と、地下へ下りる階段が紹介されています。
両店の最新価格・営業条件は来店前に確認してください。今回確認した商店街の紹介記事では、現行メニューの価格情報は見つかりませんでした。
食事を主目的にするなら「オット」
イタリアン オットは、西口から公式案内で徒歩3分。所沢出身のシェフが2011年に開いた、プロペ通りのコース料理店です。
公式掲載の基本料金は、ランチ9,000円、ディナー12,000円。いずれもサービス料10%と消費税が別途かかります。ランチは土日の営業案内で、休業日はカレンダーの確認が必要です。
記念日など、食事を中心に予定を組む人向けの選択肢です。一休.comにも店舗ページがありますが、希望日の予約枠が表示されるか確認してください。子どもの同伴条件、総額、キャンセル条件は予約先と店舗へ事前に確認しましょう。
気軽な昼食や休憩を探すなら、所沢駅周辺のランチガイド、所沢のカフェガイドも参考になります。
歩く前の小さな疑問
商店街は何時から開いている?
通り全体に共通する開店時間はありません。飲食店や物販店ごとに営業時間・定休日が異なるため、目的の店を確認してください。
通りを見るだけでも楽しめる?
はい。名前やアーチの歴史を思い出しながら歩けば、買い物の予定がなくても短い街歩きになります。店先や通行の妨げにならない場所で立ち止まりましょう。
駅を出て 名前をたどる 空の道
いつもの「プロペで待ち合わせ」に、航空の歴史と公募の物語が重なります。次に西口へ出たら、入口の名前を見上げてから歩いてみてください。約300mの通りが、少し違って見えてきそうです。