
EKIRIP|江古田駅・新桜台駅|音楽イベント・2026年11月20日
プロのヴァイオリニストがコンサートを開く。ここまでは、よくある音楽イベントです。
ところが、武蔵野音楽大学で開催される公演には、少し変わった続きがあります。
演奏が終わったあと、そのプロが学生にレッスンをするのです。
しかも、観客のいる公開の場で。
「演奏会なのに、授業まで見せてくれるの?」
そう思った方もいるかもしれません。
2026年11月20日(金)、西武池袋線・江古田駅から徒歩約4分の武蔵野音楽大学で開催されるのが「崔 文洙 ヴァイオリン・コンサート&公開レッスン」です。
第1部はプロによる演奏会。第2部は大学の学生を対象としたマスタークラス(公開レッスン)。一般の観客も2つの時間を通じて、音楽を聴き、演奏指導を見学できる催しです。[1]
最初に知っておきたいこと
一般来場者がプロから直接指導を受けるイベントではありません。学生が受けるレッスンを、客席から見学する形式です。
入場料は2,000円、全席自由。未就学児は入場できません。申し込みは大学公式ページから案内されています。
では、なぜ演奏のあとに、わざわざレッスンを公開するのでしょう。
その理由をたどると、コンサートだけでは見えにくい、音楽のもう一つの楽しみ方が浮かび上がってきます。
なぜ、プロのレッスンを観客に見せるの?

まず、普通の演奏会を思い浮かべてみましょう。
舞台に演奏家が登場し、曲を演奏する。観客は完成された音楽を楽しみ、最後に拍手を送ります。
ところが、今回の公開レッスンでは、その後に「音楽をどう演奏するか」という学びの場が続きます。
武蔵野音楽大学では、国内外の優れた演奏家や指導者を招き、特別レッスンや公開講座、演奏会を実施しています。
大学の演奏学科では、こうした機会を専門技術の向上だけでなく、学生が幅広い音楽的な視野を身につけるための学びとして位置づけています。[2]
つまり、公開レッスンは単なるコンサートのおまけではありません。
プロが何を考え、どのように音楽と向き合っているのか。その考え方を学生に伝える教育の場でもあるのです。
そして、その過程を観客も見られる。
完成した演奏だけでなく、完成へ向かう考え方に触れられるわけです。
普段なら舞台裏にありそうな音楽の学びが、客席から見える場所に現れる。
ちょっと珍しい、コンサートの楽しみ方です。
では、指導する崔 文洙さんはどんな演奏家?

ここで気になるのが、今回の主役です。
ヴァイオリンを演奏するのは、崔 文洙(チェ・ムンス)さん。
武蔵野音楽大学の客員教授であり、新日本フィルハーモニー交響楽団と大阪フィルハーモニー交響楽団でソロ・コンサートマスターを務めるヴァイオリニストです。
コンサートマスターとは、オーケストラで第1ヴァイオリンを率い、演奏全体を支える重要な役割を担う奏者のこと。
崔さんはモスクワ音楽院に留学し、1994年に同音楽院を首席で卒業。1997年に帰国し、新日本フィルのコンサートマスターに就任しました。
2016年には第17回ホテルオークラ音楽賞を受賞しています。[1]
ここまででも十分に華やかな経歴です。
ところが、今回のイベントで注目したいのは、演奏家としての実績だけではありません。
プロの舞台で長く演奏してきた人が、学生の演奏と向き合うこと。
聴衆に向けて音楽を表現する立場と、次の演奏家に技術や考え方を伝える立場。その両方を一度に見ることができるのです。
名演奏家が、その日の後半には先生になる。
この役割の切り替わりこそ、公開レッスンの面白いところでしょう。
コンサートでは何を演奏する?ブラームスとシュトラウスの2曲

今回の第1部では、ヴァイオリンとピアノによる2つの作品が演奏されます。
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100
ヴァイオリン・ソナタとは、ヴァイオリンとピアノが一緒に音楽を作り上げる作品の形式です。
ヴァイオリンだけが主役というわけではありません。
旋律を受け渡したり、響きを重ねたり。2つの楽器の関係を楽しめるのが魅力です。
R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 Op.18
もう1曲は、リヒャルト・シュトラウスの作品です。
ブラームスとシュトラウス。異なる作曲家が書いた2つのソナタを、同じヴァイオリニストの演奏で聴ける構成になっています。
なお、第1部のピアノは、当初予定されていた水野ゆみさんから、武蔵野音楽大学講師の金子 淳さんへ変更されています。大学が2026年10月30日までに公式案内へ反映した情報です。[1]
そして、この2曲のコンサートが終わったあとに、第2部の公開レッスンへ進みます。
ここで一つ、新しい疑問が生まれます。
そもそも、クラシック音楽は楽譜に音が書かれているのに、なぜプロから演奏を教わる必要があるのでしょうか。
楽譜どおりに弾けば、同じ演奏になるのでは?
音楽を習ったことがない人にとって、少し不思議な点かもしれません。
楽譜には、どの音をどの長さで演奏するかなど、多くの情報が書かれています。
それなら、正確に弾けば同じ演奏になるのでしょうか。
実は、そう単純ではありません。
同じ音符でも、音の出し方、強弱、フレーズのつなぎ方によって、聴こえ方は変わります。
たとえば、ひとつの旋律をなめらかにつなぐか、音と音の区切りを少し明確にするか。
楽譜に書かれた音が同じでも、音楽の表情には違いが生まれるのです。
武蔵野音楽大学の演奏学科では、実技レッスンに加えて、楽曲の背景や演奏の解釈を研究する教育も行っています。[2]
音を正しく出すことと、その音で何を表現するかは、同じではない。
この違いが、演奏を学び続ける理由の一つです。
公開レッスンでは、指導者がどんな点に注目し、学生に何を伝えるのか。それを聴くことが、音楽の理解を深める手掛かりになります。
もちろん、当日どのような指導が行われるかは、実際のレッスンが始まるまで分かりません。
だからこそ、客席からその過程を見守る面白さがあります。
音楽大学のイベントなのに、一般の人も入れるの?
ここまで読むと、音楽経験者向けの専門的なイベントに思えてくるかもしれません。
ところが、今回の公演は一般向けにチケットが案内されています。
会場は、武蔵野音楽大学江古田キャンパス内の「ブラームスホール」。
入場料は2,000円で、全席自由。未就学児の入場はできません。
申し込み受付期間は2026年9月1日から11月20日までと案内されています。[1]
専門知識がなければ入場できない、という条件は公式の開催案内には記されていません。
もちろん、レッスンの内容には音楽の専門用語が登場するかもしれません。
それでも、プロが演奏する音を聴き、その後に学生へどんな指導をするかを見ることは、音楽を学んだことがない人にも楽しめる要素です。
ただし、一般来場者がレッスンを受講するのではなく、対象は武蔵野音楽大学の学生です。
この区別は、申し込み前に知っておきたいところです。
江古田駅から4分。なぜ大学にコンサートホールがある?
もう一つ、会場にも注目してみましょう。
今回の公演が行われるのは、街の一般的な音楽ホールではなく、大学のキャンパスの中です。
武蔵野音楽大学の江古田キャンパスには、3つのコンサートホールと、目的に応じた3つのリハーサルホールが設けられています。
さらに練習室やレッスン室など、演奏を学ぶための施設も整備されています。[3]
大学は2017年度から、江古田キャンパスに教育・研究活動の中心を統合しました。
一方、伝統あるベートーヴェンホールは保存・改修され、現在のキャンパスにも引き継がれています。[3]
つまり、このキャンパスでは、学ぶことと演奏することが近い関係にあります。
普段のレッスンで磨いた技術を演奏会で発揮する。そして、優れたプロの演奏に接し、また学ぶ。
今回のようなコンサートと公開レッスンを組み合わせた催しは、その学びと実演のつながりが見える機会でもあります。
駅から徒歩4分の大学の中に、そんな舞台がある。
江古田の街を歩くとき、少し意識してみたくなる場所です。
開催日・料金・会場・アクセスまとめ
- イベント名
- 崔 文洙 ヴァイオリン・コンサート&公開レッスン
- 開催日
- 2026年11月20日(金)
- 開演時間
- 18:30
- 会場
- 武蔵野音楽大学 ブラームスホール(江古田キャンパス)
- 所在地
- 東京都練馬区羽沢1-13-1
- 料金
- 2,000円/全席自由
- 年齢制限
- 未就学児入場不可
- 出演
- ヴァイオリン:崔 文洙
ピアノ:金子 淳 - 内容
- 第1部:コンサート
第2部:本学学生対象のマスタークラス(公開レッスン) - 申込期間
- 2026年9月1日~11月20日
- 主催
- 武蔵野音楽大学
- 問い合わせ
- 武蔵野音楽大学 演奏部
03-3992-1120
電車でのアクセス
武蔵野音楽大学江古田キャンパスへは、複数の駅から徒歩でアクセスできます。[3]
- 西武池袋線「江古田駅」北口から徒歩約4分
- 西武有楽町線「新桜台駅」4番出口から徒歩約4分
- 東京メトロ有楽町線・副都心線「小竹向原駅」2番出口から徒歩約9分
※開催内容・出演者・申し込み状況は変更される場合があります。来場前に必ず主催者の最新案内をご確認ください。情報確認日:2026年11月1日。
演奏会のあとに残る、もう一つの聴き方
最初は、少し変わったコンサートだと思いました。
プロの演奏があり、そのあとに学生への公開レッスンがある。
なぜ、わざわざその2つを組み合わせるのでしょう。
武蔵野音楽大学の教育方針をたどると、その組み合わせには意味があることが分かります。
プロの演奏を聴くことは、完成された音楽に触れる時間。
そして公開レッスンは、演奏をさらに磨こうとする人たちの考え方に触れる時間です。
同じヴァイオリンでも、舞台上で音楽を表現することと、その表現を誰かに伝えることは違います。
11月20日のブラームスホールでは、その2つの姿を一度に見られます。
コンサートの拍手で終わらず、その先にレッスンが続く夜。江古田の音楽大学で、音楽が生まれ、磨かれていく過程をのぞいてみるのも面白そうです。
音楽の余韻を持って、江古田の街へ
大学の中で表現の世界に触れたあとは、江古田の街にある個性的なお店にも目を向けてみませんか。音楽とはまた違う、作り手の工夫や、街で積み重なった時間が見えてきます。
参考資料・出典
記事は武蔵野音楽大学の公式情報を中心に確認・構成しています。公開レッスン中の具体的な指導内容や、当日の演奏について、未実施の出来事を体験談として記載していません。
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武蔵野音楽大学|崔 文洙 ヴァイオリン・コンサート&公開レッスン
発行:武蔵野音楽大学
開催日、出演者、曲目、公開レッスン形式、料金、申し込み条件、演奏家プロフィールを確認。ピアノ出演者の変更情報を含む。
https://www.musashino-music.ac.jp/concert/open-lecture/2026-11-20/
確認日:2026年11月1日 -
武蔵野音楽大学|音楽学部 演奏学科
発行:武蔵野音楽大学
演奏教育の特徴、個人レッスン、公開講座、演奏解釈研究などの教育方針を確認。
https://www.musashino-music.ac.jp/academics/p-department/
確認日:2026年11月1日 -
武蔵野音楽大学|江古田キャンパス
発行:武蔵野音楽大学
キャンパスの施設、教育研究活動の統合、所在地、最寄り駅からのアクセスを確認。
https://www.musashino-music.ac.jp/about/ekoda-campus/
確認日:2026年11月1日 -
武蔵野音楽大学|公開講座一覧
発行:武蔵野音楽大学
2026年度の公開講座開催状況および対象公演の掲載情報を確認。
https://www.musashino-music.ac.jp/concert/open-lecture/
確認日:2026年11月1日
編集注:公開レッスンの具体的な指導場面、来場者の反応、演奏の印象は開催前のため記載していません。内部関連記事は公開済みページを確認し、広告・アフィリエイトリンクは掲載していません。