
猫の雑貨を探していたはずなのに、いつの間にか昭和の人形に目が留まる。
そんな、少し不思議な買い物ができそうなお店があります。
西武池袋線・石神井公園駅から徒歩約4分。石神井町7丁目にある雑貨店「Flune(フルネ)」です。[1]
公式オンラインショップに並ぶ商品カテゴリーを見ると、文房具、猫雑貨、ぬいぐるみ、食器、ソフビ人形、海外ブランドのアイテムなど、実に幅広い顔ぶれ。
猫好きのためのお店? それとも、レトロ玩具の専門店?
どうやら、どちらか一方ではないようです。
その答えを探す鍵は、Fluneが扱う「チャーミーちゃん」という昭和生まれの人形にありました。
Fluneは、猫雑貨や文房具、国内外のデザイン雑貨、ソフビ人形などを扱うセレクトショップです。実店舗に加えてオンラインショップも運営しています。2024年の取材では、店主が気に入った商品を選んで並べることが紹介されていました。[1][2]
なぜ猫雑貨のお店に、昭和の人形「チャーミーちゃん」がいる?

まず気になるのは、チャーミーちゃんです。
丸いほっぺ、どこか懐かしい顔立ち、そしてカラフルな体。
最近生まれたレトロ風キャラクターなのかと思いきや、そうではありません。
チャーミーちゃんは、昭和40年代から作られているソフビ人形。「ソフビ」とは、柔らかい塩化ビニール素材を使った人形や玩具のことです。
Fluneの公式通販でも、製造元である児玉産業が昭和40年代から製造・販売を続けている人形として紹介されています。[3]
つまり、昭和っぽいのではなく、本当に昭和から続いている人形なのです。
それなのに、どうして今の雑貨店で注目されているのでしょう。
昔のおもちゃが、今はインテリアにもなっている
ここに、チャーミーちゃんの面白い変化があります。
Fluneの商品説明では、かつての玩具が、現在では昭和レトロな雑貨やインテリアアイテムとして日本だけでなくヨーロッパやアジアでも扱われていると案内されています。[3]
子どもが遊ぶための人形が、大人の部屋に飾るデザイン雑貨にもなった。
同じ人形なのに、時代が変わると楽しみ方も変わるのです。
さらに、2025年12月13日放送のフジテレビ「有吉くんの正直さんぽ」でもFluneが登場。番組の記録では、チャーミーちゃんが海外で注目され、日本でも再び人気を集めた経緯や、作家・アーティストとのコラボ商品が紹介されています。[4]
昭和の人形を見つけたつもりが、話は海外へ。
かわいいものの世界は、思っていた以上に広いようです。
小さな15cmサイズも登場している
Fluneの公式通販には、「なかよしチャーミーちゃんMini」も掲載されています。
こちらは高さ約15cmの小型版。2026年8月15日発売の第2弾は、淡い色合いのモデルを中心としたブラインドBOX形式の商品として案内されています。[3]
ブラインドBOXとは、開けるまで中身の種類が分からない販売方式です。
昭和から続く人形に、現代のコレクション玩具らしい楽しみ方が加わっているわけです。
長年変わらない顔と、新しく増えていく色やサイズ。
この組み合わせが、レトロ好きにも新しいキャラクター好きにも届く理由の一つと考えられます。
では、猫はどこへ? Fluneには「フルネノネコ」までいた

チャーミーちゃんの話が思いのほか奥深くなりました。
でも、忘れてはいけません。今回のお店は猫雑貨も大きな魅力です。
Fluneの公式通販には、動物別の「ネコ」カテゴリーが設けられており、猫をモチーフにしたトレイや日用品などを扱っています。[5]
そして、さらに気になる名前を見つけました。
「フルネノネコ」。
お店の名前が、そのまま猫になっています。
猫の雑貨だけでなく、猫のソフビ人形もある
公式通販で紹介されている「フルネノネコ」は、身長約13cmのソフビ人形です。
黒猫、グレー、アイボリーなどの色違いが掲載され、長靴が付属するモデルもあります。
特に面白いのは、アーティストのタケヤマ・ノリヤさんによる交換用の顔や小さなボディが付属する商品があること。
顔を付け替えて、姿の変化も楽しめる仕組みです。[6]
猫の顔をした実用品と、猫そのものを造形した人形。
同じ猫でも、楽しみ方はかなり違います。
ここで、最初の疑問が少し解けてきます。
Fluneは単に猫グッズを集めているだけではありません。かわいい動物のデザインを、使う・飾る・集めるという複数の楽しみ方で提案できる品ぞろえになっているのです。
しかも、猫のソフビという接点を通じて、チャーミーちゃんの世界ともつながります。
猫雑貨とレトロ玩具。一見別々のようで、実はそれほど遠い存在ではありませんでした。
JELLYCAT、ナタリー・レテ。かわいさは何種類ある?

さらに公式通販のカテゴリーを調べると、Fluneのもう一つの顔が見えてきます。
JELLYCAT(ジェリーキャット)、Nathalie Lete(ナタリー・レテ)、HIGHTIDE(ハイタイド)、zero per zero(ゼロパーゼロ)など、国内外のブランドやデザイナーの名前が並んでいるのです。[1]
猫のソフビから、海外のぬいぐるみ、デザイン文具まで。
ここで考えたくなるのは、「かわいい」という言葉の幅です。
同じかわいいでも、見た目も、素材も、欲しくなる理由も少しずつ違うのではないでしょうか。
チャーミーちゃんなどの昭和レトロなソフビ。丸みのある造形や昔ながらの表情を楽しむタイプ。
JELLYCATなどのぬいぐるみ。やわらかな素材や立体的な姿に魅力があるタイプ。
ナタリー・レテなど、個性的な絵柄や色づかいを生活雑貨として楽しむタイプ。
猫のトレイや文房具、バッグなど。お気に入りのデザインを普段の暮らしに取り入れるタイプ。
※この4分類は、Fluneの公式な売場区分や評価ではなく、掲載商品をもとにエキリプ編集部が整理した見方です。各商品やブランドの取扱状況・在庫は変動します。
こうして並べると、Fluneの品ぞろえが少し違って見えてきます。
昭和の玩具が好きな人も、海外のデザインが好きな人も、猫の文具を探している人も、それぞれ違う入口から楽しめる。
そして、一つの入口から入った人が、ほかのかわいさを発見する可能性もあります。
チャーミーちゃんを探しに来た人が猫のトレイに出会い、ぬいぐるみを見に来た人が昭和の人形を知る。
そんな寄り道ができるのが、カテゴリーをまたいだセレクトショップの面白いところです。
なぜ、こんなに違う商品が一つのお店に集まった?

ここまで見てくると、今度は商品ではなく、お店そのものが気になります。
猫、レトロ玩具、海外デザイナー、文房具。
普通なら、別々のお店に置かれていてもおかしくない商品です。
その答えの手掛かりは、雑誌「散歩の達人」の街歩き記事にありました。
2024年に公開された石神井公園周辺の店舗紹介では、Fluneについて、店主の吉田さんが気に入ったアイテムを選び、店内に並べていると紹介されています。[2]
なるほど。
玩具だけ、猫だけ、文具だけという商品分類よりも、選ぶ人の好みや感覚が品ぞろえの軸になっているわけです。
ただし、店主が一つひとつの商品を選んだ詳しい理由や、現在の仕入れ方針まで公表されているわけではありません。
それでも、この取材内容と現在の公式通販の商品構成を重ねると、Fluneが幅広いジャンルを扱う理由の一端が見えてきます。
近所の子どもたちに向けた文房具も
もう一つ見逃せないのが、文房具です。
同じ「散歩の達人」の記事では、近所の子どもたちに向けた文房具も充実していると紹介されていました。[2]
レトロ人形を求める大人だけのお店ではないのです。
学校で使う文房具を探す子どもも、贈り物を探す人も、コレクションを増やしたい人も、それぞれ目的が違います。
2025年12月の「有吉くんの正直さんぽ」でも、作家ものの雑貨とともに、小学生に人気の文房具が紹介されていました。[4]
昭和生まれのチャーミーちゃんと、今の小学生が使う文房具。
同じお店にあることが、なんだか面白く感じられます。
何十年も前に生まれたものと、現在の日常で使うものが、同じ「かわいい」でつながっているからです。
実はテレビの街歩き番組にも登場していた
Fluneは、2025年12月13日放送のフジテレビ「ぶらサタ・有吉くんの正直さんぽ」にも登場しています。
番組では石神井公園周辺を散策するなかでFluneを訪問。チャーミーちゃんの歴史や海外での注目、アーティストとのコラボ商品などが取り上げられました。[4]
テレビで紹介されたのも、単にかわいいものが多いからというだけではなさそうです。
昭和から続く日本の玩具に、海外での再評価や新しいデザインとのコラボレーションが重なっている。
一見小さな人形の話ですが、その背景には時代をまたぐ変化があります。
かわいい雑貨を眺めていたら、日本の玩具文化の変化まで見えてくる。
そんな発見も、Fluneならではの楽しみ方といえそうです。
Fluneはどこにある? 営業日と買い物前の確認ポイント

ここまで読んで、実物を見たくなった方へ。
Fluneは石神井公園駅から徒歩約4分。オンラインショップもあるので、取扱商品の雰囲気を事前に知ることができます。
| 店名 | Flune(フルネ) |
|---|---|
| 住所 | 東京都練馬区石神井町7-2-7 石神井ビル101 |
| 最寄り駅 | 西武池袋線・石神井公園駅 |
| アクセス | 駅から徒歩約4分 |
| 主な取扱商品 | 猫雑貨、文房具、ソフビ人形、ぬいぐるみ、食器、バッグ、デザイン雑貨など |
| 営業時間 | 2024年の取材では、基本的に土・日・祝日の11:00〜17:00と紹介。2026年10月時点の固定営業時間は公式通販のABOUTページでは確認できないため、最新の営業案内を要確認。 |
| 公式通販 | Fluneオンラインショップ |
| 公式SNS | Instagram(flune_shop) |
| 地図 | Googleマップで所在地を確認 |
所在地と徒歩時間は店舗公式通販のABOUTページで確認。営業時間は2024年の記事に基づく参考情報で、現在の営業を保証するものではありません。2026年10月30日確認。[1][2]
チャーミーちゃん目当てなら、在庫の確認を
特に気をつけたいのは、色違いや限定品、コラボ商品などを目当てに訪れる場合です。
公式通販に商品が掲載されていても、実店舗に同じ在庫があるとは限りません。
また、公式通販では通常商品と予約商品で発送時期が異なることも案内されています。[1]
欲しいモデルが決まっている場合は、販売状況を確認してから出かけると安心です。
一方、特定の商品を決めずに訪れるなら、猫雑貨、文房具、ソフビ、海外のデザイン雑貨を見比べる楽しみがあります。
昭和の人形と猫雑貨が並ぶ理由が、少し分かった
最初は、少し不思議な組み合わせに見えました。
猫雑貨のお店に、昭和の人形。そこへ海外のぬいぐるみやアーティストのデザイン雑貨まで加わっている。
でも、商品を一つずつたどっていくと、見え方が変わってきます。
チャーミーちゃんは、昭和から続く玩具でありながら、今では大人が飾って楽しむアイテムにもなっていました。
フルネノネコは、猫のかわいさをソフビ人形という形でも表現しています。
そして、店主が選んださまざまな商品と、近所の子どもたちにも身近な文房具。
それぞれ違うように見えて、どれも誰かが「これ、いいな」と思えるものです。
Fluneの面白さは、かわいいものを一種類に決めていないこと。
昭和の人形が好きな人と、猫の雑貨が好きな人。同じ棚に並ぶ商品を見ても、目に留まるものは違うでしょう。
でも、そこで知らなかった「かわいい」に出会えるかもしれません。
石神井公園駅から徒歩4分。
あの丸いほっぺのチャーミーちゃんは、ただ昔懐かしいだけの人形ではなく、世代や国を越えて楽しみ方が変わってきた、小さな証人のようにも見えてきます。
そして、その隣に猫がいる。
こういう組み合わせこそ、セレクトショップの面白さなのかもしれません。
かわいいものを探す旅、次は別の駅へ
Fluneで見つけた「かわいいの種類」という視点を持つと、ほかの雑貨店も少し違って見えてきます。西武線沿線には、また別の個性を持つお店があります。
参考資料・出典
-
[1] Flune公式オンラインショップ|ABOUT・商品カテゴリー
発信:Flune
店舗所在地、駅からの徒歩時間、実店舗の存在、取扱ジャンル、通販案内を確認。
https://shop.flune.jp/about -
[2] さんたつ by 散歩の達人|石神井公園・上石神井・武蔵関さんぽのおすすめ13スポット
発信:交通新聞社「散歩の達人」関連メディア
2024年公開の取材記事。Fluneの店主による商品セレクト、文房具、チャーミーちゃん、当時の営業時間について参照。
https://san-tatsu.jp/articles/318286/ -
[3] Flune公式通販|おすすめ商品・チャーミーちゃん
発信:Flune
チャーミーちゃんの昭和40年代からの製造、ソフビとしての特徴、海外での取扱い、Mini第2弾の商品情報を確認。
https://shop.flune.jp/categories/5789572 -
[4] TVでた蔵|2025年12月13日放送「ぶらサタ・有吉くんの正直さんぽ」
放送:フジテレビ
番組記録におけるFlune訪問、チャーミーちゃんの歴史、海外での注目、作家とのコラボ商品について確認。
番組内容の記録を見る -
[5] Flune公式通販|ネコカテゴリー
発信:Flune
猫をモチーフとした日用品やトレイなどの取扱いを確認。
https://shop.flune.jp/categories/5719643 -
[6] Flune公式通販|フルネノネコ
発信:Flune
オリジナルソフビの寸法、カラー、交換用フェイス、タケヤマ・ノリヤ氏のデザインについて確認。
https://shop.flune.jp/categories/6692720
情報確認日:2026年10月30日。この記事は店舗公式通販、公開取材記事、番組記録をもとに構成しています。編集部による実店舗への訪問・撮影・直接取材を行ったものではありません。取扱商品、価格、在庫、営業予定は変わる場合があります。過去の取材・放送内容を現在の品ぞろえや営業時間の保証として扱っていません。