
自転車で約100スポットを巡る、4市合同の街探検イベント。通常参加は無料・申込不要。
「ライドアラウンド in 多摩湖」。
名前を聞けば、多摩湖をぐるっと一周するサイクリングイベントを想像します。
湖を眺めて、風を感じて、スタート地点に戻ってくる。そんな一日でしょうか。
ところが、開催エリアを調べてみると、ちょっと様子が違います。
東大和市・東村山市・小平市・西東京市。なんと4つの市に、約100カ所のチェックポイントが用意されるというのです。[1]
西東京市まで? 多摩湖一周にしては、ずいぶん広い。
しかも、指定コースはありません。決められた時間に一斉スタートする必要もありません。
実はこれ、自転車レースというより、街全体を使ったポイント獲得ゲームなのです。
では、なぜわざわざ4市を舞台にするのでしょう。そして、ポイントを集めることが、どうして街の楽しさにつながるのでしょうか。
開催期間:2026年11月21日(土)〜12月20日(日)
対象:どなたでも参加可能
参加費:無料
申込み:通常の期間型イベントは事前申込不要。専用アプリ「TraVelo」の利用が必要
開催地域:東大和市・東村山市・小平市・西東京市
注意:初日開催の有料「スペシャル1Day」は、参加資格・申込方法が別です。
なぜ多摩湖のイベントなのに、4市を走るの?

最初の手掛かりは、このイベントを主催する団体の名前にあります。
「多摩湖ライドツアー事業実行委員会」。
2026年10月30日に東大和市が発表した内容によると、この実行委員会は東大和市・東村山市・小平市・西東京市の4市によって組織されています。
そして、今回が4市連携による初開催です。[2]
つまり、湖の周りだけを走るイベントではなく、多摩湖を名前に掲げながら、4つの街をまとめて楽しむ企画として生まれたわけです。
ここで面白いのが、4市すべてに同じような景色が広がっているわけではないこと。
多摩湖の水辺や狭山丘陵を身近に感じる地域もあれば、住宅街、商店、パン屋、喫茶店など、暮らしの景色が中心になる地域もあります。
湖を走るだけなら、湖の景色が主役。
でも4市を巡れば、今度は街ごとの違いそのものが楽しみになります。
それなら、参加者はどこを目指して走るのでしょう。約100カ所もあるスポットを、全部訪れなければならないのでしょうか。
約100スポット。でも、全部回らなくていい?
答えは、全部回る必要はありません。
公式ルールでは、決められたコースはなく、立ち寄る場所も走る距離も自由です。[1]
約100という数字だけを見ると、なかなか大変そうです。
週末にちょっと走ろうと思ったら、突然100問のテストを渡されたような気分になるかもしれません。
でも、この数字は達成しなければならないノルマではありません。
約100カ所の中から、興味のある場所を自分で選ぶための選択肢なのです。
例えば、こんな楽しみ方が考えられます。
景色を楽しみたい日
多摩湖周辺の自然や景観に注目して、近くの対象スポットを探す。
食べ歩きを楽しみたい日
気になる飲食店やお菓子のお店を中心にチェックポイントを選ぶ。
近所を探検したい日
自宅に近いスポットから始め、普段あまり通らない道や街区に目を向ける。
※上記は編集部が提案する楽しみ方です。実際の対象地点、利用条件や走行ルートは公式アプリで確認してください。
1日で広く巡っても、週末ごとに少しずつ訪れても構いません。
開催期間は11月21日から12月20日までのおよそ1カ月。
一度の挑戦で終わらず、別の日に別の街へ足を延ばせる仕組みです。
ただ、ここで気になることがあります。
行き先が自由なら、普通のサイクリングと何が違うのでしょう。
その答えは、スマートフォンの中にあります。
街を走るだけでポイントが貯まる? その仕組みとは

使うのは、専用アプリ「TraVelo(トラベロ)」。
指定されたスポットを自転車で訪れ、アプリでチェックインすると、ポイントを獲得できます。
さらに、集めたポイントは商品チケットなどの特典と交換でき、一定の条件を満たすことで賞品の抽選に応募する仕組みもあります。[1]
なるほど。目的地に到着して終わりではないのです。
- アプリで気になるスポットを探す 自然、文化、グルメなどのチェックポイントから、自分の行き先を考えます。
- 自転車でスポットへ向かう 決められたコースはありません。無理のない距離と安全な道を選びます。
- 到着したらアプリでチェックイン 位置情報を使ってポイントを獲得します。スポットによっては追加ポイントの仕組みもあります。
- ポイントを特典につなげる 商品チケットとの交換や、ポイント条件に応じた抽選応募を楽しめます。
ここで、サイクリングの目的が少し変わります。
普通なら、目的地へ最短距離で向かいたいところ。
でも、このゲームでは少し寄り道をすると、別のスポットを見つけられるかもしれません。
遠回りが、ただの遠回りではなくなる。
これが「ライドアラウンド」の面白いところです。
ポイントのご褒美が、なぜ地元のお店なの?

ポイントを集めて何かがもらえる。それだけなら、ゲームとして珍しい仕組みではありません。
ところが、公式サイトの交換先を見ると、今回のイベントらしさが見えてきます。
交換対象には、地元のお菓子屋さんやパン屋さんなどが並んでいるのです。
2026年11月1日時点の公式掲載例を見てみましょう。[1]
| 地域 | お店 | 掲載特典 |
|---|---|---|
| 東大和市 | お菓子工房伸 | 300円チケット |
| 東村山市 | MAU PAN(まうパン) | 300円チケット |
| 東村山市 | 和國商店 | 300円チケット |
| 小平市 | キャトルキャール小平店 | 300円チケット |
| 西東京市 | 溶岩窯のパン工房グラスハープ | お好きなラスク |
※掲載例です。必要ポイント数、交換方法、在庫、使用条件は公式サイト・アプリを確認してください。特典はなくなり次第終了となる場合があります。
東村山で見つけたポイントが、次に小平のお店へ行くきっかけになる。
あるいは、普段は自転車で通り過ぎていたパン屋さんが、目的地に変わる。
東大和市の発表では、このイベントの目的として、4市の観光振興と地域周遊の促進が挙げられています。[2]
つまり、参加者にとってはポイントを集める遊びですが、地域にとっては、いつものお店を知ってもらう機会でもあるのです。
最初はサイクリングイベントだと思っていたのに、気が付けば街のお店が物語の登場人物になっていました。
では、こうした遊びを始めるには、11月21日に多摩湖まで集合しなければならないのでしょうか。
初日に多摩湖へ集合? 実は2種類の参加方法がある
ここは参加前に、しっかり区別しておきたいところです。
今回の「ライドアラウンド in 多摩湖」には、期間中自由に参加できる通常企画と、初日限定の「スペシャル1Day」があります。
| 項目 | 通常参加 | スペシャル1Day |
|---|---|---|
| 開催日 | 11/21〜12/20 | 11/21のみ |
| 料金 | 無料 | 1,000円 |
| 参加対象 | どなたでも | 地元4市の在住・在勤・在学者で小学3年生以上 |
| 事前申込 | 不要 | 必要 |
| スタート | 好きな場所・日時 | 指定の発着会場 |
通常参加|好きな日に、好きな場所から
通常の期間型イベントは無料で、4市以外に住んでいる人も参加できます。
スタート地点も自由です。
例えば西武線沿線の駅から出発して、近くのチェックポイントを探すところから始めても構いません。
自宅の近所から始めても、休日に多摩湖を訪れてから始めても大丈夫です。
ただし、参加にはスマートフォンアプリ「TraVelo」が必要になります。
スペシャル1Day|初日だけの特別企画
一方、11月21日(土)には、村山下貯水池第一取水塔前広場を発着会場として、特別イベントが開かれます。
こちらは参加費1,000円、定員200人の事前申込制です。
参加できるのは、東大和市・東村山市・小平市・西東京市のいずれかに在住・在勤・在学している小学3年生以上の方。
小・中学生は成人の引率が必要で、引率者も別途申込みが必要です。[3]
当日はアプリの説明を受けられるほか、ガイドと一緒に走るグループサイクリング枠も10人分用意されています。
参加特典には、オリジナルサコッシュ、フィニッシャー認定証、指定店舗で利用できる500円クーポン券などが含まれます。[2]
スペシャル1Day申込情報
開催:2026年11月21日(土)9:30開始予定
受付:9:00開始予定
会場:村山下貯水池第一取水塔前広場
申込期間:10月1日〜11月11日予定(先着順)
定員に達した場合は締切日前に受付終了。荒天時には中止の可能性があります。
初日にみんなでスタートする楽しみ方と、期間中に自分のペースで参加する楽しみ方。
同じゲームでも、入口は二つあるというわけです。
自転車を持っていなくても遊べる?
もう一つ、気になるのが自転車の準備です。
「やってみたいけれど、自分の自転車はない」。そんな人に向けて、公式サイトではレンタサイクルも紹介されています。
掲載されているのは、東大和市清水にある「ポキートアポコ」です。[1]
店舗:ポキートアポコ
所在地:東京都東大和市清水3-800-6
車種:クロスバイク・電動アシスト自転車
料金:前日までの予約 2,500円/日、当日予約 3,500円/日
営業時間:10:00〜18:00、水曜定休(公式イベント掲載時点)
レンタル料金はイベント参加費とは別です。車種・空き状況・貸出条件・料金は予約前に店舗へご確認ください。
電動アシスト自転車という選択肢もあるのは、うれしいところです。
ただし、アシスト付きでも交通ルールは同じ。スポットを探しながらのスマートフォン操作や、走行中の画面確認は避けましょう。
ポイント獲得ゲームとはいえ、道路上での安全が最優先です。
実はもう一つある?「東京多摩」とのダブル参加
ここまで調べてきて、もう一つ見逃せない情報がありました。
公式サイトには「ライドアラウンド in 東京多摩」という、よく似た名前のイベントも紹介されているのです。
名前が少し違うだけ? と思いきや、こちらは多摩全域を対象とした別の企画。
開催期間は2026年9月19日(土)から11月30日(月)までで、多摩湖のイベントとは対象期間が重なっています。
そして、この2つに参加する人を対象とした「Wエントリーキャンペーン」が実施されています。[1]
対象:アプリ「TraVelo」で「ライドアラウンド in 多摩湖」と「ライドアラウンド in 東京多摩」の両方にエントリーした方
対象期限:2026年11月15日(日)23:59まで
特典:両イベントで各150ポイント、合計300ポイント
付与予定:11月25日(水)までに順次
ポイント付与や利用の詳細は公式案内を確認してください。
「多摩湖」と「東京多摩」。
一文字違いのように見えて、実は別々の範囲を巡る企画でした。
そして、両方に参加することで、さらに広い地域へ目を向けるきっかけにもなります。
約100カ所のチェックポイントから始まった街探検が、多摩地域全体へ広がっていく。
イベント名の中にあった「アラウンド」という言葉が、少し違った意味に聞こえてきます。
参加前に確認したいこと
名称:ライドアラウンド in 多摩湖
期間:2026年11月21日(土)〜12月20日(日)
開催エリア:東大和市・東村山市・小平市・西東京市
チェックポイント:自然・文化・グルメなど約100カ所
通常参加費:無料
通常参加の申込:不要。専用アプリ「TraVelo」が必要
主催:多摩湖ライドツアー事業実行委員会
事務局:ツール・ド・ニッポン事務局(一般社団法人ルーツ・スポーツ・ジャパン)
問い合わせ:info@roots-sports.jp
公式サイトで最新情報を確認する西武線から始めるなら
対象の4市には、西武線の駅が数多くあります。
多摩湖駅・武蔵大和駅周辺から湖の景色を楽しむ、東村山駅や久米川駅周辺でお店を探す、小平駅・花小金井駅・田無駅などを起点に街を巡る、といった考え方もできます。
ただし、これらの駅がすべてイベントの指定チェックポイントという意味ではありません。
どこを訪れるとポイントが獲得できるかは、公式アプリのスポットマップで確認しましょう。
安全に楽しむために
一般道では交通法規を守り、ヘルメットを着用し、歩行者や周囲の車に十分注意してください。
チェックイン操作は必ず安全な場所に停止してから行いましょう。
多摩湖周辺の公園や遊歩道には、自転車の乗り入れ・通行方法に制限がある場所もあります。現地の標識と管理者の案内を優先してください。
また、11月下旬から12月にかけては日没が早くなります。ライト・防寒具・飲み物などを準備し、無理なく帰れる時間と距離で計画するのがおすすめです。
多摩湖を一周するだけでは、見つからないもの
最初に「ライドアラウンド in 多摩湖」という名前を聞いたとき、思い浮かべたのは、湖の周りをぐるっと走るサイクリングでした。
でも、その中身は少し違いました。
決まったコースを走るのではなく、約100カ所から自分で行き先を選ぶ。スポットに立ち寄るとポイントが貯まり、そのポイントが地域のお店へ足を運ぶきっかけにもなる。
しかも、4市の自治体が連携して実施する、初めての取り組みです。
つまり今回の「一周」は、必ずしも湖の外周を走ることではありません。
いつもの生活圏から少しだけ外へ出て、知らなかった街の表情を見つけに行く。
多摩湖という名前から始まった旅が、東村山、小平、東大和、西東京へと広がっていく。
いつもなら通り過ぎる交差点や、小さなお店の看板も、次のチェックポイントを探す目で見ると、少し違った景色になりそうです。
約100カ所を全部巡る必要はありません。
たった一つ、今まで知らなかった場所を見つけられたなら。その日のサイクリングには、もう新しい行き先ができています。
参考資料・公式情報
情報確認日:2026年11月1日。開催日・料金・参加資格・ポイント獲得の仕組みについて、主催者および自治体の公表情報を照合しました。内容は今後変更される場合があります。
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「ライドアラウンド in 多摩湖」公式特設サイト
発行:ツール・ド・ニッポン/ルーツ・スポーツ・ジャパン
https://tour-de-nippon.jp/ridearound-tokyo-tamako/
確認日:2026年11月1日 -
「東大和市・東村山市・小平市・西東京市の4市が初めて連携」開催発表
発行:東大和市/2026年10月30日
東大和市プレスリリース
確認日:2026年11月1日 -
「市報こだいら」2026年10月1日号・11面
発行:小平市
小平市公式ホームページ
確認日:2026年11月1日 -
「令和8年度 多摩湖ライドツアー 参加者募集」
発行:東大和市
東大和市公式ホームページ
確認日:2026年11月1日 -
「令和8年度 多摩湖ライドツアー 参加者募集」
発行:西東京市
西東京市公式ホームページ
確認日:2026年11月1日 -
「ライドアラウンド in 多摩湖 スペシャル1Day」
発行:ツール・ド・ニッポン/2026年9月30日
スペシャル1Day公式詳細
確認日:2026年11月1日