
スマホに入っている、子どもの写真。
家で飼っている猫の写真。自分で描いた、お気に入りのイラスト。
それが川越で、机に飾れる小さなアクリルスタンドになるとしたら?
しかも、完成品を注文して何日も待つ話ではありません。
川越市元町の「川越ものラボS・wave(エス・ウェーブ)」は、スマートフォンの画像や自作のイラストを使い、その場でオリジナルグッズを制作できる体験工房です。[1][2]
アクスタだけでなく、キーホルダーやステッカー、写真入りのタンブラーまで作れるそうです。
でも、ちょっと不思議です。
アクリルスタンドといえば、お店に完成品が並んでいるもの。どうしてスマホの写真が、その場で立体的なグッズになるのでしょう。
S・waveには、写真やイラストを素材に印刷するUVプリンターや、素材を切り出すレーザー加工機などが用意されています。スタッフのサポートを受けながら、デザインから加工まで体験できるのです。[1]
なるほど。写真を単にプリントするお店ではなく、ものづくりの機械を使える場所だったのですね。
では、その仕組みをもう少しのぞいてみましょう。
写真がアクスタになるのは、どうして?

まず「アクスタ」とは、アクリルスタンドの略称です。
透明なアクリル素材に人物やキャラクターなどを印刷し、切り出して台座に立てるグッズのこと。好きな人物やペットを飾るアイテムとしても親しまれています。
一見すると、小さな写真立てにも似ています。
けれど大きな違いは、写真を四角い枠の中に収めなくてもよいこと。
たとえば猫の写真なら、猫の形に沿ってアクリルを切り出すことができます。
ここで役に立つのが、工房にある2種類の機械です。
色を載せるUVプリンター
UVプリンターは、紫外線でインクを硬化させながら印刷する機械です。
紙だけでなく、対応するアクリルやさまざまな素材にデザインを印刷できます。
スマホの中にあった写真が、実際の物の表面に現れる。ここが最初の変化です。
形を作るレーザー加工機
もう一つは、レーザー光を使って素材を切ったり、文字や模様を刻んだりする機械です。
アクリルスタンドでは、印刷と切り出しを組み合わせることで、写真やイラストの形を生かした作品を作れます。
つまり、写真の色を再現する作業と、形を作る作業は別々。
完成したアクスタだけを見ていると、意外と気づかない仕組みです。
S・waveでは、このほかに3Dプリンターも利用できます。公式サイトには、機材の使い方をスタッフが教える体制が案内されています。[1]
小さなアクスタの裏側に、ちょっとした工場のような技術が集まっていました。
でも、専門ソフトを使えない子どもでも作れる?

ここまで聞くと、別の疑問が出てきます。
UVプリンターにレーザー加工機。名前だけなら、なかなか本格的です。
「パソコンで難しいデータを作れないと無理なのでは?」
ところが、S・waveの公式案内には、スマホの画像や手描きのスケッチでも相談できると書かれています。
さらに対象年齢は、小学生から大人まで。初めて使う人にもスタッフが機材の操作を教えてくれます。[1]
パソコンの専門知識がないからといって、最初から諦めなくてもよいわけです。
ものづくりの流れは5段階
- 作りたいグッズを選ぶ アクスタ、キーホルダー、ステッカーなどから作りたいものを考えます。
- 写真やイラストを用意する スマホの画像を使ったり、手描きの絵を持ち込んだりできます。
- 使う機材を決める デザインや素材に合わせて、スタッフと相談しながら機材を選びます。
- 印刷・加工する スタッフの案内を受けながら、機械を使って作品を形にします。
- 完成したグッズを受け取る できあがった作品を、思い出やプレゼントとして持ち帰れます。
これは公式サイトで案内されている基本的な流れです。実際の加工方法は作品によって異なります。[1]
子どもが描いた絵を、紙のまま残すのも素敵です。
でも、その絵がキーホルダーになって、毎日使うバッグについていたら。
自分の描いたものが、ただの絵ではなく「使える物」になるのです。
工作好きの子にとっては、完成品だけでなく、そこまでの工程も大きな楽しみになりそうです。
小学生から利用できると案内されていますが、年齢や制作内容によって必要なサポートは異なります。小さな子どもと参加する場合は、保護者の付き添いや利用できる機材について事前に店舗へ確認しましょう。
アクスタだけじゃない。水筒までオリジナルになる?
仕組みが分かると、今度は別の発見があります。
写真を印刷できるのなら、必ずしもアクリルにこだわる必要はありません。
実際、小江戸川越観光協会の店舗紹介には、次のような制作例が掲載されています。[2]
- アクリルスタンド・アクリルキーホルダー
- オリジナルステッカー
- 写真をプリントしたタンブラーや水筒
- アクリルフォトブロック
- 小さなアンブレラチャーム
- 名前やロゴを入れたオリジナルグッズ
写真がアクスタになるだけでも面白いのに、今度は水筒です。
しかも、S・waveでは持ち込み素材の加工も案内しています。
すでに持っている物に、好きなイラストや名前を加えられる可能性があるのです。
ただし、どんな素材でも印刷できるわけではありません。素材の形状や材質、加工内容によって対応できる範囲は変わります。
大切な私物を持参する場合は、事前に印刷の可否を相談してください。
実際には、どんな作品が生まれている?
店舗の公式「つくってみたギャラリー」には、利用者が制作した作品が紹介されています。
家族の写真を使ったアクリルスタンド、猫のアクスタとチャーム、自作イラストのアクリルキーホルダー、家族の作品を使ったステッカーなど。
さらに、お祝い用のアクリルフォトブロックや、オリジナルロゴを入れた品物も見つかります。[3]
ここで面白いのは、作る人によってグッズの意味が変わること。
ある人にとっては推し活グッズ。別の人には家族の記念品。また別の人には、自分の作品を形にする第一歩です。
同じ機械を使っても、完成するものはまるで違う。
機械が作るのは物ですが、何を作るかを決めるのは、その人の「好き」なのですね。
30〜60分で本当に完成する? 気になる料金も確認
ここまでくると、実際に体験したくなってきます。
でも、川越観光の途中に立ち寄るなら、時間と料金が気になります。
小江戸川越観光協会では、制作時間の目安を1個あたり30〜60分と案内しています。[2]
一日がかりの工作ではなく、街歩きの途中に組み込める時間です。
ただし、これは一般的な目安。デザインの調整や混雑状況、制作物の種類によって所要時間は変わります。
料金は機材を使う時間で変わる
S・waveの公式サイトに掲載されている基本料金は、次のとおりです。
- UVプリンター
- 15分 500円
- レーザー加工機
- 15分 500円
- 3Dプリンター
- 15分 500円
- パソコン
- 15分 500円
- ステッカー
- 1シート 500円
2026年11月2日に店舗公式サイトで確認。掲載料金には機材利用料とサポート代が含まれます。[1]
ここで注意したいのは、「15分500円=アクスタ1個500円」ではないことです。
作品によって必要な機材や材料、作業時間は異なります。
たとえばアクスタなら、印刷と切り出しの両方が必要になる場合があります。
機材の利用料金だけを見て完成品の総額を判断せず、制作したい物を伝えて見積もりを確認するのが安心です。
予算を決めてから相談すれば、子どもも「何を作ろう」と考えやすくなります。
予約なしでも大丈夫? 観光途中に立ち寄るなら
もう一つ気になるのが予約です。
公式サイトでは、予約なしの利用も可能と案内されています。ただし、予約した人が優先されます。[1]
予定が決まっているなら、事前予約のほうが安心でしょう。
店舗の案内では、事前予約は来店2日前まで。前日や当日の予約は電話で問い合わせるよう案内されています。
また、希望するグッズの材料が用意できるか、当日完成できるかも確認しておくと安心です。
スマホの写真を使う場合は、画像をすぐ表示できる状態にしておくと相談がスムーズになります。
ちなみに、写真に写っている人物や、アニメ・漫画などのキャラクターには、肖像権や著作権が関わる場合があります。
特に他人の画像やキャラクター画像を使いたい場合は、制作や使用が認められるものか確認しましょう。自分で描いたオリジナルイラストや、利用許可のある写真から選ぶと安心です。
なぜ川越の蔵造りの街に、こんな工房がある?

最後に、お店の場所にも注目してみます。
S・waveがあるのは川越市元町2丁目。小江戸らしい蔵造りの街並みが続くエリアです。
地元メディア「川越マガジン」の現地紹介では、2025年7月に蔵造りの街並み沿いでオープンした工房と紹介されています。[4]
古い建物を眺めながら歩いていると、今度はUVプリンターやレーザー加工機を使うものづくり体験が見つかる。
なかなか大きな時代のジャンプです。
もちろん、この場所を選んだ経営上の理由や、店名「S・wave」の詳しい由来までは、今回確認した資料から断定できません。
ただ、観光地の中にあることで、川越で撮った写真をその日の思い出としてグッズにする、という楽しみ方ができます。
川越で見つけた風景をスマホに残し、その写真から小さな記念品を作る。
完成した物を買うだけではない、もう一つのお土産選びです。
川越ものラボS・waveの場所・営業時間・アクセス
- 施設名
- 川越ものラボS・wave(エス・ウェーブ)
- 住所
- 埼玉県川越市元町2-2-1 Fギャラリー1-6
- 最寄駅
- 西武新宿線・本川越駅
- アクセス
- 本川越駅から徒歩約17分。蔵造りの街並み沿い
- 営業時間
- 10:00〜17:00
月曜のみ16:00まで - 定休日
- 火曜日・水曜日
- 電話番号
- 049-272-7877
- 体験時間
- 1個あたり約30〜60分(観光協会案内の目安)
- 対象年齢
- 小学生から大人まで
- 予約
- 予約なしでも利用可能。予約優先
- 公式サイト
- 川越ものラボS・wave
店舗情報は2026年11月2日時点の公式掲載内容を優先しています。徒歩時間は川越マガジンの掲載目安です。営業時間などは変更される可能性があるため、訪問前にご確認ください。[1][4]
スマホの中の写真が、手に取れる思い出に変わる
最初に気になったのは、スマホの写真がアクスタになるという話でした。
調べてみると、その仕組みは単純な写真印刷だけではありませんでした。
画像を用意して、機械で印刷し、必要な形に加工する。
普段なら完成したグッズだけを見るところを、その制作工程から体験できるのがS・waveの特徴です。
そして、作れるものはアクスタだけではありません。
自分の絵をステッカーにしたり、ペットの写真をキーホルダーにしたり、身近な持ち物にデザインを加えたり。
川越で買うお土産を探していたはずが、いつの間にか「自分なら何を作ろう?」と考える時間に変わっていきます。
スマホにある何気ない一枚の写真。
それはまだ、完成していない小さな作品なのかもしれません。
次は川越で、別のものづくりを見つけてみる
写真をグッズにする楽しさを知ったら、今度は素材そのものを選んだり、手を動かして形を作ったりする体験も気になってきます。
参考資料・出典
店舗・体験内容については一次情報を優先し、料金・営業時間は確認時点の公式掲載情報を使用しています。
-
川越ものラボS・wave|公式サイト
発信:川越ものラボS・wave
営業時間、定休日、利用料金、予約条件、機材、制作の流れ、対象年齢。
https://www.swave-s.com/
確認日:2026年11月2日 -
川越ものラボS・wave|スポット情報
発信:小江戸川越観光協会
制作できるグッズ、体験時間30〜60分、所在地、施設の特徴。
https://koedo.or.jp/川越ものラボs・wave/
確認日:2026年11月2日(検索掲載情報) -
つくってみたギャラリー
発信:川越ものラボS・wave
アクリルスタンド、キーホルダー、ステッカーなど実際の制作事例。
https://www.swave-s.com/services-9
確認日:2026年11月2日 -
川越ものラボS・wave|オリジナルのキーホルダーやタンブラーづくり体験!
発信:川越マガジン
2025年7月の開業、店舗の立地、制作体験の紹介、徒歩アクセスの目安。2026年6月22日更新。
https://kawagoe.fun/magazine/sightseeing/swave-s/
確認日:2026年11月2日