
NERIMA / URBAN AGRICULTURE FESTIVAL 2027
東京・練馬に、全国15自治体の農産物が大集合。 でも、なぜ「都市」の農業を全国から集めるのでしょう?
畑といえば、広い田園風景を思い浮かべるかもしれません。 ところが、今回の舞台は東京の住宅地に囲まれた光が丘公園です。
2026年11月21日(土)・22日(日)、都立光が丘公園のけやき広場で「全国都市農業フェスティバル2027 プレイベント」が開催されます。
練馬大根をはじめ、全国各地の農産物や特産物が集まる2日間。 しかも参加自治体には、所沢市や国分寺市など、西武線沿線の街も含まれています。[1]
都会で農業? そして、なぜ全国規模?
その理由をたどると、普段何気なく通り過ぎる街なかの畑が、少し違って見えてきます。
最初に開催年だけ確認!
イベント名には「2027」とありますが、今回開催されるのは2026年11月21日(土)・22日(日)のプレイベントです。
2027年の本開催とは別の催しなので、日付を間違えないようにしましょう。 今回は入場無料で、両日とも10:00〜16:00の開催です。 [1] [2]
なぜ東京の住宅地で、全国の「農業フェス」が開かれる?

都市農業とは、街の中やその近くで行われる農業のこと。 農村とは違い、住宅や商業施設、道路などと農地が近い距離で共存しています。
練馬区には、都市生活と結びついた農業が今も残っています。 区内には農家の直売所が数多くあり、新鮮な野菜を身近に購入できることも特徴です。[3]
つまり、畑が特別な観光名所として存在するだけではありません。 日々の買い物や食卓と、農業が直接つながっているのです。
なるほど。 都会の畑は、遠くにある農村の小さな代用品というわけではなさそうです。
全国都市農業フェスティバルは、そんな都市農業の魅力や可能性を広く伝え、農業の振興につなげるために開催されています。[4]
野菜を買う楽しさが入り口。 その向こうに、街の中に農地がある意味を知ってもらう目的があるのです。
全国15自治体が集まるのに、所沢や国分寺まで参加するのはなぜ?
今回のプレイベントには、練馬区とは別に全国15自治体が参加します。
その顔ぶれを見てみると、ちょっと意外です。
参加自治体は練馬区の2026年10月22日更新の公式発表に基づきます。[1]
大阪、名古屋、横浜、福岡。 大都市の名前が次々と登場します。
農業フェスティバルなのに、都市名がずらり。 でも、これこそイベントの中心にある考え方です。
農業は農村だけのものではなく、大きな街の中にも存在している。
参加する自治体は、それぞれ都市農業の振興に取り組んでいます。 全国の農産物を一度に見られることに加え、街と農業の関わり方が地域ごとに違うことにも目を向けられます。
西武線沿線の所沢市と国分寺市にも注目
西武線を日常的に利用する人にとって、所沢市と国分寺市の参加は身近な話です。
所沢では季節ごとの野菜が直売所などに並び、国分寺にも都市の暮らしと隣り合う農業があります。
いつもの沿線で育つ野菜が、全国の都市と同じイベントに並ぶ。
少し遠い話に聞こえた「全国都市農業」が、ぐっと近くなります。
なお、15自治体の参加は発表されていますが、各自治体が当日販売する具体的な品目や数量は、公式情報で個別に確認できた範囲に限られます。 お目当ての特産物がある場合は、直前の発表もチェックしましょう。
練馬大根が主役級。でも、なぜ普通の大根ではない?

今回のイベントで、練馬の農業を象徴する存在の一つが「練馬大根」です。
練馬大根は、地域に伝わる伝統野菜。 一般的によく売られている青首大根とは異なる特徴を持ち、長く育つ形でも知られています。
その長さは、収穫するときにも一筋縄ではいきません。
実際に練馬区では、大根を畑から引き抜く速さや本数を競う「練馬大根引っこ抜き競技大会」も開催されています。
大根を抜くこと自体が競技になる。 野菜売り場で見るだけでは、なかなか気付けない特徴です。
練馬大根は、その土地で積み重なってきた栽培や食文化を伝える存在でもあります。
フェスティバルで名前を見かけたら、単に「珍しい大根」で終わらせず、なぜこの街の名前が付いているのかにも注目したいところです。
もう一つの発見
練馬大根引っこ抜き競技大会は、2026年12月6日(日)にも開催予定。 こちらは別イベントで、練馬区在住者を対象とした事前申し込み制です。
フェスティバルで練馬大根を知り、次は実際に畑で収穫の難しさを知る。 そんなつながりも生まれます。
なぜ「2027」なのに、2026年からお祭りが始まる?
ここで、最初に気になったイベント名に戻ります。
「全国都市農業フェスティバル2027」。 でも、開催日を見ると2026年11月。
これは誤植ではありません。
2026年度は、次回の全国都市農業フェスティバルに向けたプレイベントの開催年として位置付けられています。[4]
実は、このフェスティバルには以前から続く流れがあります。
2023年11月には全国都市農業フェスティバルが開催され、約3万6,000人が来場しました。
その後、2024年にプレイベントを開催。 2025年11月15日・16日には次の本開催が行われ、全国32自治体が参加し、2日間で約7万5,000人が来場したと練馬区が発表しています。[5][6]
2023年、2025年、そして2027年へ。
今回の2026年プレイベントは、その途中に位置する催しです。
2025年本開催では32自治体が参加しましたが、今回のプレイベントは15自治体。 開催規模や参加団体数を同じものとして比べないことも大切です。
名前だけを見ると少し先のイベント。 でも、実際には来年の開催へつながる、今年の農業イベントなのです。
野菜を買うだけ? JA東京あおば農業祭との関係は?

今回のイベントは、全国都市農業フェスティバル単独ではありません。
JA東京あおば農業祭との共同開催です。 [1]
つまり、地域の農業を身近に感じる農業祭と、全国の都市農業を紹介するフェスティバルが同じ会場で重なります。
練馬大根を知り、全国各地の農産物を見比べ、普段出会わない地域の特産物を探す。
野菜売り場の隣に、全国の街の暮らしが見えてくるような組み合わせです。
当日は何を楽しめる?
2026年10月22日時点の練馬区公式案内では、練馬大根や全国15自治体による農産物・特産物の販売などが紹介されています。
普段のスーパーではなかなか出会えない品目を探せるのが、今回の大きな楽しみです。
野菜の名前だけでなく、産地にも注目してみてください。 同じ種類の野菜でも、どの街からやって来たのかを知ると、売り場の見え方が変わります。
なお、販売品目、当日の出店内容、売り切れ状況などは変更される可能性があります。 具体的な企画や参加条件は主催者の最新案内を確認してください。
街なかの農業は、イベントの日だけのもの?
もちろん、そんなことはありません。
練馬区では、地元で育てられた野菜を日常的に購入できる直売所が数多く設けられています。
さらに、練馬区役所の本庁舎には「ねり丸直売所」という農産物の自動販売機もあります。
2021年11月に誕生したこの販売機では、練馬・石神井・大泉など区内各地の農業者が生産した野菜、果物、加工品などが日替わりで販売されています。[3]
野菜の自動販売機。 都会の買い物らしい仕組みと、畑の収穫物が同居しています。
ここにも都市農業の特徴が表れています。
農業が遠く離れた場所にあるのではなく、普段の通勤や買い物の延長線上にあるのです。
フェスティバルは、その日限りのお祭りでありながら、日常の農業を知る入り口でもあります。
開催日・会場・アクセスを確認
- イベント名
- 全国都市農業フェスティバル2027 プレイベント
- 開催日
- 2026年11月21日(土)・22日(日)
- 開催時間
- 10:00〜16:00(両日)
- 会場
- 都立光が丘公園 けやき広場
- 所在地
- 東京都練馬区光が丘
- 入場料
- 無料(農産物等の購入は別途有料)
- 主な内容
- 練馬大根、全国15自治体の農産物・特産物販売など
- 共同開催
- JA東京あおば農業祭
- 主催
- 全国都市農業フェスティバル実行委員会・練馬区
- 最寄り駅
- 都営大江戸線 光が丘駅
開催概要は練馬区公式案内および練馬区観光情報サイトで確認しています。[1][2]
電車やバスなら、どう行く?
会場の光が丘公園は、都営地下鉄大江戸線「光が丘駅」から徒歩約8分。 けやき広場へはA3出口から徒歩約6分が目安です。
東武東上線「成増駅」や、東京メトロ「地下鉄成増駅」からも、公園へ徒歩約15分でアクセスできます。
西武線沿線から向かう場合は、練馬駅で都営大江戸線に乗り換え、光が丘駅へ向かう方法が分かりやすいでしょう。
成増駅南口からは、西武バスを利用して「光が丘公園北」バス停へ向かうルートも案内されています。[7]
公園には有料駐車場がありますが、イベント開催時は混雑する可能性があります。 公共交通機関での来場を検討してみてください。
楽しむ前に知っておきたいこと
全国の農産物を目当てに訪れるなら、持ち帰り用のエコバッグがあると便利です。
大きな野菜や複数の特産物を購入する場合は、荷物の重さも考えておきましょう。
また、販売する農産物は収穫状況などによって変わる可能性があります。 特定の商品を購入したい場合は、早めの来場を考えつつ、当日の販売情報を確認するのがおすすめです。
全国都市農業フェスティバル2027 プレイベント公式情報を見る
全国の野菜を見たあと、いつもの街の畑はどう見える?
最初は、少し不思議な組み合わせでした。
都会の公園で、全国の農業フェスティバル。
けれども、所沢や国分寺、横浜、大阪、福岡などの街にも、それぞれ都市の暮らしと関わる農業があります。
練馬大根のような伝統野菜もあれば、地元の直売所で日常的に販売される新鮮な野菜もあります。
全国から野菜が集まるのは、全国の都市にも農業が息づいているから。
そう考えると、光が丘公園のけやき広場に集まる農産物は、単なる買い物の品物ではなく、それぞれの街から届いた小さな紹介状のようにも見えてきます。
そしてイベントの帰り道。 西武線の車窓から見える畑や、いつもの直売所にも、別の街とつながる物語があることを思い出せそうです。
2026年11月21日・22日。 光が丘公園で、全国の都市の「農」をのぞいてみませんか。
野菜を知ったら、次は沿線の畑と街へ
練馬大根の収穫や西武線沿線の伝統野菜など、街と農業のつながりをさらに知る記事もあります。 今回の発見を、次の寄り道につなげてみましょう。
参考資料・情報確認先
- 練馬区「全国都市農業フェスティバル2027 プレイベント開催概要」 (2026年10月22日更新)。 公式資料
- 練馬区観光情報サイト「とっておきの練馬」イベント検索・全国都市農業フェスティバル2027プレイベント掲載情報。 掲載ページ
- 練馬区「農産物自動販売機『ねり丸直売所』をご利用ください」 (2026年5月15日更新)。 公式資料
- 練馬区「全国都市農業フェスティバル」 (事業の目的と年度別開催情報)。 公式資料
- 練馬区「全国都市農業フェスティバル2025開催概要」 (2026年10月15日更新)。 公式資料
- 練馬区「全国都市農業フェスティバル開催概要」 (2023年開催実績)。 公式資料
- 東京都公園協会「光が丘公園」 (所在地・交通アクセス・施設情報)。 公園公式ページ
情報確認日:2026年11月2日。 本文は同日時点で公開されている公式資料をもとに作成しています。 出店内容、農産物の販売状況、参加条件などは変更される場合があります。 来場前に主催者の最新発表をご確認ください。