
80種類以上の具材から自由に選べる麻辣湯。なのに、テレビでは「80gしか選べない人」が現れました。
80種類もあるのに、80g。
好きなものを選ぶ料理としては、なんとも厳しい条件です。
2026年11月1日(日)放送のフジテレビ系『かのサンド』に登場したのは、池袋西口にある「辛楽川火鍋(しんらくがわひなべ)池袋店」。
サンドウィッチマンの富澤たけしさん、狩野英孝さん、ゲストのアンタッチャブル・山崎弘也さんが訪れ、思い思いの麻辣湯を味わいました。[1][2]
そもそも、なぜ火鍋屋さんで、自分だけの麻辣湯を作れるのでしょう。
そして、この店で大切なのは「何を選ぶか」だけではないようです。
まずは番組で生まれた、ちょっと極端な3杯から見ていきましょう。
80種類もあるのに、具材は80g?テレビで起きた珍しい麻辣湯対決

『かのサンド』の池袋西口散歩では、麻辣湯を食べる前に、ダーツスタジアム池袋店で対決が行われました。
その勝敗が、次のランチに影響するという仕組みです。
ダーツ対決は狩野さんが1位、富澤さんが2位、山崎さんが3位。
ここで決まったのが、麻辣湯に入れられる具材の重量でした。
2026年11月1日放送『かのサンド』の内容をもとに作成。棒の長さは1,046gを基準にした重量比で、料理の体積を示すものではありません。[2]
その差は、なんと約13倍。
狩野さんは羊肉やほうれん草、きくらげなど27種類を選び、具材の量は1kgを超えました。料理は大きな器2杯に。
一方の富澤さんは、牛肉や豚ロース、もやしなどを組み合わせた300g。
そして山崎さんは、舞茸、豆腐、うずら卵などで80g。スープの存在感が際立つ一杯になりました。[2]
同じ店、同じ料理なのに、完成したものはまるで別メニュー。
ここに麻辣湯の面白さがあります。
料理の名前は同じでも、中身を決めるのは食べる人自身。
番組ではダーツの順位による特別ルールでしたが、通常の注文では自分の好みや食べたい量に合わせて具材を選べます。
ただ、一つ気になります。
店名には「火鍋」とあるのに、今回の主役は一人ずつ食べる麻辣湯。何が違うのでしょうか。
火鍋屋さんなのに、なぜ一人用の麻辣湯があるの?
辛楽川火鍋は、2023年9月にオープンした本格四川火鍋のお店です。
店舗の運営会社による紹介では、店内には花をあしらった壁や色鮮やかなソファがあり、明るい空間で火鍋を楽しめることが特徴となっています。[3][4]
火鍋は、大きな鍋で肉や野菜などを煮ながら楽しむ中国の鍋料理。
辛楽川火鍋では、一つの鍋で異なる味のスープを同時に楽しめる二色鍋や三色鍋も用意されています。
四川風の辛いスープに、トマトやコラーゲンなどのスープを組み合わせられるのが特徴です。[5]
つまり、もともとは鍋を囲んで、いろいろな具材を楽しむお店でした。
2026年5月、そこに新しく加わった料理

番組では、この店が2026年5月から麻辣湯の提供を始めたと紹介されました。[2]
ここで、食べ方が大きく変わります。
火鍋は、複数人で一つの鍋を囲む楽しみ方が基本です。
一方の麻辣湯は、好きな具材を選び、その人のための一杯に仕上げるスープ料理です。
食材を選んで、重さを量り、スープで煮込んでもらう。
いわば、大勢で楽しむ鍋料理とは別に、一人分を自由に組み立てられる食べ方が加わったわけです。
火鍋専門店という看板と、麻辣湯の自由な注文方法。
最初は少し違う料理に思えますが、どちらも「スープと具材を組み合わせて楽しむ」という共通点があります。
そして、ここからもう一つの疑問が出てきます。
80種類以上もある具材は、全部同じように選んでよいのでしょうか。
80種類の具材。何を入れるかより、何g入れるかが重要?

麻辣湯の具材は、野菜だけではありません。
辛楽川火鍋の掲載メニューでは、野菜、豆腐、肉、海鮮、練り物、春雨、麺類など、80種類以上の食材から選べると案内されています。[3]
例えば、野菜を多めにしてさっぱりした組み合わせにすることもできます。
肉や練り物を増やして、食べ応えのある一杯にすることも。
春雨や麺類を中心にすれば、また違った食事になります。
具材選びだけでも、なかなか決まりそうにありません。
けれど、ここで知っておきたいのが料金の仕組みです。
値段を決めるのは、選んだ具材の数ではない

2026年9月5日更新の食べログ掲載メニューによると、辛楽川火鍋の麻辣湯は具材100gあたり400円(税込)の量り売りです。
さらに、通常380円のスープ代は、具材を250g以上選ぶと無料になると案内されています。[3]
ここが少し面白いところ。
具材を増やしたほうが、かえって合計金額が安くなる境目があるのです。
| 具材の重量 | 具材代 | スープ代 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 200g | 800円 | 380円 | 1,180円 |
| 250g | 1,000円 | 無料 | 1,000円 |
| 300g | 1,200円 | 無料 | 1,200円 |
※2026年9月5日更新の店舗掲載メニュー(100g税込400円、スープ代税込380円、250g以上で無料)に基づく計算例です。実際の計量、販売条件、追加料金、キャンペーン等によって会計は異なる場合があります。来店時に最新条件をご確認ください。
200gなら1,180円。ところが50g増やして250gにすると、計算上は1,000円。
50g増やしたら、180円安くなる。
値札だけを見ていると、少し不思議な現象です。
その理由は、250gを境にスープ代の扱いが変わるから。
もちろん、無理に量を増やす必要はありません。ただ、250gの境目を知らずに注文すると、思っていた金額と違ってしまう可能性があります。
まずは食べたい具材を選び、重さを確認。250g以上でスープ代無料という掲載条件も意識すると、予算を考えやすくなります。
なお、番組の「80g」はダーツ対決による特別ルールです。通常の注文で80gに制限されるわけではありません。
数字の仕組みが分かると、具材選びの意味もちょっと変わります。
何種類選べたかではなく、何を、どれくらい食べたいか。
自分だけの一杯を作るというのは、そういうことなのかもしれません。
「麻辣」は辛いだけじゃない?スープにも隠れた選択肢
具材は自由に選べると分かりました。
でも、麻辣湯という名前を聞いただけで、辛いものが苦手な人は少し身構えるかもしれません。
そもそも「麻辣」とは何でしょうか。
「麻(マー)」は花椒(ホアジャオ)によるしびれるような刺激、「辣(ラー)」は唐辛子の辛さを表します。
つまり、麻辣とは単に辛いという意味ではなく、しびれと辛さという二つの刺激を組み合わせた味なのです。[6]
辛さが強いほどおいしい、という単純な話ではありません。
花椒の香りやスープのうまみ、具材の食感が重なって、一杯の味が決まります。
実は、トマトスープの麻辣湯もある
辛楽川火鍋の麻辣湯は、掲載メニューによると黒毛和牛脂を使用したスープが特徴で、辛さも選べます。
さらに、甘酸っぱいトマトスープを使った麻辣湯も案内されています。こちらは辛いものが苦手な人や子どもにも向けたメニューです。[3]
まさかのトマト。
激辛のイメージから入ると、意外な選択肢です。
ただし、通常の麻辣スープとトマトスープは味付けが異なります。辛さの段階や、辛味を完全になくせるかどうかは注文時に確認してください。
具材だけでなく、スープも選べる。
そう考えると、この店の麻辣湯は「辛さに挑戦する料理」というより、「自分の好きな味を探す料理」として楽しめそうです。
池袋「辛楽川火鍋」はどこ?アクセスと利用案内
お店があるのは池袋駅の西口側。池袋大野ビルの6階です。
駅の西口から徒歩約2分と案内されており、地上の路面店ではなく、ビルの上階にあります。[3][4]
西武池袋線で訪れる場合は、池袋駅の西口側を目指して移動しましょう。
- 店舗名
- 辛楽川火鍋 池袋店
- 所在地
- 東京都豊島区西池袋1-29-6 池袋大野ビル6F
- 最寄駅
- 池袋駅西口から徒歩約2分
- 営業時間
- 11:00〜24:00(掲載情報。変更の可能性あり)
- 定休日
- 掲載情報では定休日なし
- 麻辣湯
- 具材100gあたり税込400円。掲載条件では250g以上でスープ代380円が無料
- その他の料理
- 四川火鍋、二色鍋・三色鍋、火鍋食べ放題コースなど
- 電話番号
- 03-5927-9221
- 店舗案内
- 運営会社の店舗紹介
- メニュー
- 麻辣湯・料理メニューを確認
※店舗情報は2026年11月4日に確認した公開情報をもとにしています。営業時間・料金・提供メニューは変更される場合があります。火鍋の食べ放題コースと量り売りの麻辣湯は料金体系が異なります。
80種類の具材は、80通りの楽しみ方という意味ではなかった
最初に気になったのは、80種類以上の具材と、わずか80gしか選べなかったテレビの企画でした。
けれど、その極端な一杯をきっかけに、麻辣湯の仕組みが見えてきました。
火鍋屋さんが新しく始めた一人用の料理。自由に選べる具材。重さで決まる料金。そして、スープの種類や辛さという、もう一つの選択。
同じ80種類の食材が並んでいても、肉を中心に選ぶ人もいれば、野菜やきのこを中心にする人もいるでしょう。
80種類という数字は、完成する料理の数ではありません。
その数字の先に、一人ひとり違う一杯がある。
次に池袋西口で麻辣湯を見かけたら、スープの色だけでなく、その中にどんな具材が選ばれているのかにも目が向きそうです。
そして自分が選ぶなら、何を入れるか。
たぶん、そこが一番迷うところです。
参考資料・情報確認先
-
フジテレビ「かのサンド」番組公式サイト
発行:株式会社フジテレビジョン
2026年11月1日放送回の番組情報・出演者情報を参照。
https://www.fujitv.co.jp/kanosand/index.html
情報確認日:2026年11月4日 -
TVでた蔵「かのサンド」2026年11月1日放送内容
発行:株式会社ワイヤーアクション
辛楽川火鍋の紹介、2026年5月の麻辣湯提供開始、80種類以上の具材、ダーツ対決による重量制限、出演者が選んだ具材と重量を確認。
2026年11月1日の放送記録を確認
情報確認日:2026年11月4日 -
食べログ「辛楽川火鍋 池袋店」料理メニュー・店舗情報
掲載メニュー更新日:2026年9月5日
麻辣湯の具材数、量り売り価格、スープ代無料条件、トマトスープ、店舗所在地、営業時間等を参照。
https://tabelog.com/tokyo/A1305/A130501/13286144/dtlmenu/
情報確認日:2026年11月4日 -
NS株式会社「辛楽川火鍋」店舗紹介
発行:NS株式会社
運営会社による店舗の所在地、電話番号、内装コンセプトを確認。
https://www.n-s.info/shop1.html
情報確認日:2026年11月4日 -
ホットペッパーグルメ「辛楽川 池袋西口」店舗情報
発行:株式会社リクルート/店舗掲載情報
火鍋の二色鍋・三色鍋、スープの種類、アクセス情報などを参照。過去の更新情報を含むため、最新の料金・営業条件とは区別しています。
https://www.hotpepper.jp/strJ003625336/
情報確認日:2026年11月4日 -
エスビー食品「しびれる辛さがクセになる『麻辣(マーラー)』のお話」
発行:エスビー食品株式会社
「麻」「辣」の意味と、花椒・唐辛子がもたらす味覚の違いを参照。
https://www.sbfoods.co.jp/customer/blog/backnumber_70.html
情報確認日:2026年11月4日
本記事はテレビ番組の公開された放送情報、店舗運営会社の案内、公開メニュー等をもとにエキリプ編集部が構成したものです。編集部による現地訪問・実食を示すものではありません。掲載情報は2026年11月4日時点で確認できた内容です。