
ライオンズのレオとライナが、まさかの駅員さんに。しかも、その後ろには西武鉄道の電車まで。
野球のマスコットが電車と並ぶ。かわいい組み合わせですが、少し考えると不思議です。
レオとライナは、いつから西武鉄道の駅員になったのでしょう。
もちろん、本当に駅で勤務を始めたわけではありません。
正体は、2025年9月25日に発売された「西武鉄道×ライオンズ」のコラボグッズ。西武鉄道の制服をモチーフにした姿で、2000系電車や特急「Laview」と一緒に描かれたオリジナルデザインです。[1]
でも、単なる「野球と電車のコラボ」で終わらせるには、少しもったいない話でした。
調べてみると、レオが誕生した年、ライナが仲間に加わった年、そして西武球場前という駅の存在が、一つの歴史につながってきます。
発売日:2025年9月25日(木)
発売店舗:ライオンズ チームストア ゲートサイド
商品:タオル、フラッグ、Tシャツ、キーホルダーなど6種類のカテゴリー
現在の販売状況:2026年10月27日時点で対象商品の在庫・継続販売は未確認。発売時の商品情報であり、現在の購入を保証するものではありません。
なぜレオとライナが「駅員さん」になった?

最初の手掛かりは、2025年9月18日に発表された球団のニュースにあります。
そこには、西武鉄道とライオンズのコラボグッズとして、駅員姿のレオとライナが登場すると書かれていました。
イラストには、西武鉄道の2000系電車と特急「Laview」も登場します。[1]
ここで注目したいのが、電車が単なる背景ではないことです。
2000系は西武線沿線の日常を思わせる通勤電車。一方、Laviewは、特急に乗るという特別感を持った車両です。
つまり、このグッズでは、ふだんの西武線と、お出かけの西武線が、ライオンズのマスコットと一緒に描かれているのです。
野球ファンには見慣れたレオとライナ。鉄道好きにはおなじみの車両。
好きなものが違う人同士でも、同じイラストで盛り上がれそうです。
ただし、コラボ企画の正式な開発理由やデザイン会議の内容までは、今回確認した公式発表では説明されていません。
西武グループという共通のつながりを活用した企画とは読み取れますが、細かな企画意図まで断定することはできません。
それでも、次の手掛かりはもっと昔にあります。
レオ自身が、そもそも西武ライオンズの歴史の始まりに近い時期に生まれたキャラクターだったのです。
レオを描いたのは手塚治虫。1978年に何があった?

レオと聞くと、白いライオンを思い浮かべる人も多いでしょう。
ここで登場するのが、漫画家の手塚治虫さんです。
埼玉西武ライオンズの公式プロフィールによると、レオは1978年、ライオンズが本拠地を所沢に移した年に、手塚治虫さんのデザインで誕生しました。[2]
1978年。
いまの駅員コラボから考えると、ずいぶん前の話です。
でも、この年が重要なのです。
ライオンズという球団が所沢を新たな本拠地とする、その変化と結び付いてレオのデザインが誕生しました。
そして1979年、所沢を本拠地とする西武ライオンズの歴史が始まります。
レオは、単に試合中に応援するためのキャラクターではありません。
球団の新しい時代を象徴するマークとして、その歴史に組み込まれていた存在なのです。[3]
ここが大切。
「1978年にデザインされた」という事実と、「1979年に所沢での西武ライオンズの歴史が始まった」という出来事は、区別して考える必要があります。
現在おなじみのレオの姿にも、当時の球団の変化が重なっているわけです。
では、ここで少し気になりませんか。
レオは1978年に誕生した。それなら、いつも一緒にいるライナは?
実は、最初から2人そろっていたわけではありません。
ライナは最初からいたわけじゃない?1981年の出来事

ライナは、レオの妹として1981年に誕生しました。[2]
しかも球団の歴史資料には、もう一つ具体的な日付が残っています。
1981年5月5日。
レオの妹の愛称が「ライナ」に決定した日です。[3]
5月5日といえば、こどもの日。
ライナの誕生年だけでなく、名前が決まった日まで球団の記録に残されているとは、なかなか細かい歴史です。
ここまでの流れを並べてみましょう。
- 1978年 手塚治虫さんのデザインによってレオが誕生。ライオンズの所沢移転と結び付く年。
- 1979年 所沢を本拠地とする西武ライオンズの歴史がスタート。
- 1981年 レオの妹ライナが誕生。5月5日に愛称が決まる。
- 2025年 9月25日、西武鉄道の駅員をモチーフにしたレオ・ライナのコラボグッズが発売。
こうして見ると、2025年の駅員姿は、いきなり現れた新しいキャラクターではありません。
1970年代から西武ライオンズとともに歩んできた2人が、今度は西武鉄道の世界へ飛び出したデザインなのです。
でも、それなら、駅員姿になった2人はいったいどんなグッズになったのでしょう。
電車だけじゃない!6種類のグッズに隠れた使い分け

2025年9月25日に発売された商品は、全部で6カテゴリー。
タオルやミニフラッグのような応援グッズだけでなく、普段の生活で使いやすいアイテムも用意されました。
発売時の公式価格を並べてみます。[1]
ここで面白いのが、野球場でしか使わないものばかりではないこと。
フェイスタオルやミニフラッグは、ライオンズを応援する場面が思い浮かびます。
一方、ミニタオルは学校や職場でも使いやすく、キーホルダーはバッグなどに付けて持ち歩けます。
さらにタッチアンドゴーという、交通系ICカードなどを使う場面を連想させるアイテムまであります。
電車のコラボなら、たしかに相性のよいグッズです。
ただし、カードの収納方法や対応する使い方は、商品現物の仕様を確認してください。
今回の商品構成から見えてくるのは、「試合で応援する楽しさ」と「ふだん持ち歩くかわいさ」を両方意識できるラインナップだということです。
野球好きの大人、電車好きの子ども、かわいい雑貨が好きな人。
入口は違っても、同じグッズを楽しめるのが、この組み合わせの面白さでしょう。
買える場所はどこ?「ゲートサイド」と「フラッグス」は別のお店

ここで、実際に買い物へ行きたい人が間違えやすいポイントがあります。
「ライオンズ チームストア」といっても、ベルーナドームには複数の店舗があるのです。
2025年の駅員コラボグッズについて、公式発表で発売場所に指定されたのは「ライオンズ チームストア ゲートサイド」です。[1]
一方、「ライオンズ チームストア フラッグス」は、約600平方メートルの大型グッズショップ。
フラッグスの外壁部分に設けられた対面式カウンターショップが「ゲートサイド」です。[4][5]
名前が似ていますが、同じ売り場ではありません。
さらに、ゲートサイドは一軍公式戦開催日のみ営業する店舗で、公式案内では当日の観戦チケットを持つ人が利用できるとされています。[4]
つまり、「グッズだけ買いに行こう」と思っても、試合のない日にゲートサイドへ行けば買える、というわけではないのです。
また、2025年の発売時には、販売状況によって他の場所でも販売する場合があると案内されていました。
ただし、実際に販売店舗が追加されたか、現在も在庫があるかは、今回の確認では判断できません。
2026年10月現在の注意点
この記事は2025年に発売された商品の紹介です。現在の在庫や再販売予定は確認できていません。
遠方から訪れる場合は、ライオンズ公式の商品案内や店舗への問い合わせで、在庫・営業日・入店条件を確認するのが確実です。
西武球場前駅からお店へ行くには?
ベルーナドームの最寄り駅は、西武鉄道の西武球場前駅です。
西武狭山線と山口線が乗り入れており、改札を出ると球場エリアが広がっています。
2025年発売時の指定店舗は、ベルーナドームにあるチームストア ゲートサイドです。
ただし、店舗ごとの営業日と利用条件には違いがあります。
特に、試合開催日以外に買い物へ行く場合は、フラッグスの営業日と、ゲートサイドの営業日を混同しないようにしましょう。
- エリア
- ベルーナドーム
- 所在地
- 埼玉県所沢市大字上山口2135
- 最寄駅
- 西武狭山線・山口線 西武球場前駅
- 2025年の発売店
- ライオンズ チームストア ゲートサイド
- ゲートサイドの営業
- 一軍公式戦開催日。原則として試合開始2時間前から試合終了30分後まで(最大22時)
- ゲートサイドの入店
- 公式案内では当日の観戦チケットが必要
- フラッグスの通常営業
- 一軍公式戦非開催日は原則11:00~17:00、月~金曜定休。特別営業・臨時休業あり
- 問い合わせ
- 0570-01-1950(ライオンズ公式グッズ問い合わせ)
- 公式案内
- ベルーナドーム内チームストア / フラッグス営業案内
※営業時間・営業日・入店条件は変更される場合があります。2026年10月27日確認。2026年11月のフラッグス営業についても公式の個別案内を参照してください。
そもそも西武球場前駅は、なぜライオンズとこんなに近い?
駅員姿のレオとライナを見ていると、もう一つのことに気付きます。
ライオンズを見に行くとき、多くの人は西武鉄道に乗って西武球場前駅を目指します。
つまり、球場へ行く体験と、電車に乗る体験が、もともと強く結び付いているのです。
ここには、単に駅と球場が隣り合っている以上の背景があります。
レオが誕生した1978年は、球団が所沢へ本拠地を移した年。
そして西武球場前駅は、所沢の球場を訪れる人を運ぶ鉄道の玄関口となっています。
いまでは野球だけでなく、コンサートや大型イベントのためにも多くの人が利用する場所です。
試合やイベントの終了後には、同じ時間帯に大勢の利用客が駅へ向かいます。
それを受け止めるため、西武球場前駅には大きなホームと複数の線路が用意されています。
つまり、ライオンズと鉄道のつながりは、キャラクター商品のデザインだけにあるのではありません。
球場へ向かう列車、試合後の駅、そしてファンを運ぶ鉄道そのものが、この土地の日常的な仕組みになっているのです。
2025年のコラボは、そんな西武球場前らしい組み合わせを、小さなグッズの中に表現したものとしても楽しめます。
なお、これは歴史や交通の関係から読み取れる記事筆者の見方であり、球団が公表した商品開発理由そのものではありません。
レオとライナの駅員姿は、所沢の歴史が重なるかわいい一枚
最初は、ライオンが駅員さんの制服を着ている、ただそれだけのかわいいイラストに見えました。
ところが、レオが生まれた1978年をたどると、ライオンズの所沢移転に行き着きます。
さらにライナの誕生を追うと、1981年5月5日に名前が決まったという記録まで見つかりました。
そして西武球場前駅を思い浮かべると、2人がなぜ鉄道と並んでも自然に感じられるのか、その理由が少し見えてきます。
野球場へ向かう電車があり、その電車を降りた先にはライオンズの本拠地がある。
そこで長く親しまれてきたレオとライナが、今度は駅員の姿で登場したのです。
2025年のコラボグッズを次に見かけたら、制服や電車のデザインだけでなく、1978年から続いてきた所沢とライオンズのつながりにも、少し目を向けてみたくなります。
かわいい駅員さんの後ろには、思っていたより長い歴史が走っていました。
参考資料・出典
- 埼玉西武ライオンズ 「【9/25(木)発売】レオ・ライナが駅員さんに!?西武鉄道×ライオンズ コラボグッズ登場!」 2025年9月18日発表。 https://www.seibulions.jp/news/detail/202500608182.html
- 埼玉西武ライオンズ 「マスコット|レオ・ライナ」 https://www.seibulions.jp/performer/mascot/
- 埼玉西武ライオンズ 「球団史を振り返るイベント『LIONS CHRONICLE』」 2023年発表。レオ・ライナの誕生と1981年5月5日の命名記録。 https://www.seibulions.jp/news/detail/202300287123.html
- 埼玉西武ライオンズ 「ライオンズチームストア案内」 ゲートサイドなどの店舗・営業・入店条件。 https://www.seibulions.jp/goods/lions_store/team_store/
- 埼玉西武ライオンズ 「ライオンズ チームストア フラッグスのご案内」 https://www.seibulions.jp/goods/lions_store/flags/
- 埼玉西武ライオンズ 「11月チームストア フラッグス定休日・臨時休業」 2026年10月22日発表。 https://www.seibulions.jp/news/detail/202600735800.html
情報最終確認日:2026年10月27日
商品価格・発売店舗は2025年の公式発表に基づきます。現在の在庫、再販売、営業条件は変更される場合があります。
本記事は独立した地域情報記事であり、球団・鉄道会社による公式販売案内ではありません。