
最終情報確認:2026年10月27日
ニンジンが安い。タマネギも安い。そんな野菜の値段のニュースになると、なぜかテレビに現れるスーパーがある。
その名は「アキダイ」。
西武新宿線・武蔵関駅の近くにある、ごく身近なスーパーです。
2026年10月26日(月)、フジテレビ『めざましテレビ』でもアキダイ関町本店が野菜価格のニュースに登場しました。
でも、少し不思議ではありませんか。
全国には数え切れないほどのスーパーがあるのに、なぜ武蔵関のアキダイが繰り返し選ばれるのでしょう。
単に野菜が安いから?
調べてみると、どうやらそれだけではありません。テレビ局が求める情報と、買い物客が求める安さ。その両方を支えている、アキダイならではの仕組みが見えてきました。
場所:東京都練馬区関町北1-15-11
最寄駅:武蔵関駅・南口から徒歩約3分
名物朝市:毎週日曜日9:00〜12:00
今回のテレビ放送:2026年10月26日『めざましテレビ』
テレビ常連の理由:市場の情報量、現場での仕入れ、取材への対応力が大きな手掛かり
ニンジンの値段。なぜ武蔵関から全国ニュースに?

まず、今回の『めざましテレビ』で何が報じられたのかを確認してみましょう。
話題になったのは、農林水産省が10月23日に更新した「今週のお手頃野菜」です。
2026年10月下旬は、長雨などの影響でキャベツや白菜といった葉物野菜が高値になっていました。
一方、ニンジンとタマネギは平年よりも安い状態に。
平年比78%
平年比65%
出典:農林水産省「今週のお手頃野菜」(2026年10月23日更新)。価格は東京都中央卸売市場の卸売価格であり、アキダイの店頭販売価格ではありません。平年比は過去5か年の同時期の平均との比較です。 [3]
同じ野菜なのに、片方は高く、片方は安い。
野菜売り場が、ちょっとした経済ニュースの現場になっています。
番組記録サービス「TVでた蔵」によると、『めざましテレビ』ではこの話題が6時32分、7時16分、8時23分の各時間帯に取り上げられました。 [2] [4]
8時23分の放送記録には、アキダイ関町本店の青果チーフ・徳武さんが、安い野菜の売れ行きについて説明したことも記載されています。 [5]
つまり今回は、単に店名が紹介されたというだけではなく、売り場で働く人の声が、野菜価格のニュースを説明する材料になっていたわけです。
※放送情報は公開された番組内容記録を確認したものです。実際の放送映像を直接視聴して検証したものではないため、各時間帯の具体的なカット割りや映像の長さは断定しません。
実は同じ日に、TBSにも登場していた
ここで、もうひとつの記録が見つかりました。
同じ10月26日の午前10時59分ごろ、TBS『ひるおび』でもアキダイ関町本店が紹介されています。
こちらのテーマは、値段の高い野菜が増えるなかで、どんな食材を選べば節約できるのかという話題。
春菊やレンコン、豆苗、水菜、キノコなどが取り上げられ、秋葉社長が考案したレンコンとジャガイモを使う鍋料理も紹介されました。 [6]
朝はフジテレビ、昼はTBS。
野菜がニュースになる日には、武蔵関の一店舗が複数のテレビ局に登場することもあるのです。
では、テレビ局にとってアキダイは、どんな存在なのでしょうか。
テレビ局が欲しいのは、安い値札だけではなかった

アキダイのテレビ出演は、昨日今日始まったことではありません。
2022年4月23日放送のテレビ東京『出没!アド街ック天国』では、武蔵関エリアの第3位に「アキダイ関町本店」がランクインしています。
番組公式サイトは、安さと豊富な品揃えを紹介するとともに、秋葉弘道社長が物価変動などの話題で年間約300本ものテレビ取材を受けていると記しています。 [7]
2022年時点で、年間約300本。
計算すれば、ほとんど毎日テレビに登場するような頻度です。
もちろん、これは当時の紹介数字であり、2026年も同じ出演本数だと確認されたわけではありません。
それでも、なぜそれほど声がかかるのでしょう。
理由その1:野菜の値段が変わる理由を説明できる
2023年の朝日新聞系メディア「ツギノジダイ」のインタビューで、秋葉社長は取材が集まる理由について説明しています。
当時のアキダイは、複数の青果市場から仕入れを行い、1日1,000万円以上の規模で青果を買い付けていると紹介されました。 [8]
ここがポイントです。
一つの市場、一つの産地だけを見ているわけではありません。
複数の市場の状況を知っているからこそ、ある野菜の価格がなぜ上がり、別の野菜がなぜ安いのかを、仕入れの現場から説明できるのです。
さらに、生産者とのつながりを通じて、産地の天候被害や収穫状況などの情報も集まります。
アキダイは野菜を売る場所であると同時に、野菜の値段が変わる理由を知っている場所でもある。
これなら、取材先として選ばれる理由が見えてきます。
理由その2:急なテレビ取材にも対応できる
もう一つは、意外にも取材までのスピードです。
秋葉社長は2022年に公開された著書抜粋で、テレビ局から当日に取材を申し込まれても、可能な限り対応してきたと説明しています。 [9]
野菜の値段は、天候や産地の状況で変わります。
テレビのニュースには、いま何が起こっているのかを、その日のうちに伝える必要があります。
そんなとき、現場の情報を持ち、すぐ話を聞ける取材先は貴重です。
そして今回の『めざましテレビ』でコメントしたのは、社長ではなく青果チーフでした。
店を代表する社長だけでなく、実際に売り場を担当する人の声もニュースになる。
アキダイの現場そのものが、テレビの情報源になっていることがわかります。
でも、ここで別の疑問が生まれます。
テレビに詳しい話ができることと、野菜を安く売れることは、必ずしも同じではありません。
アキダイの安さは、どこから来るのでしょうか。
安さの秘密は「大量に買う」だけじゃない?
アキダイの会社案内には、仕入れについての考え方が書かれています。
ただ安いものを買うのではなく、自分たちの目や舌で品質を確かめ、納得できるものを選ぶという姿勢です。 [10]
2023年の取材によると、秋葉社長は長年培った市場関係者とのつながりを生かし、仕入れる商品を選んできました。
特にトマトやカボチャは味の差が出やすいとして、品質を重視していることも紹介されています。 [8]
ここが、少し面白いところです。
「安い店」というと、とにかく値段だけで商品を集めているイメージがあります。
ところがアキダイが重視してきたのは、値段と品質の両方に納得できる商品を見極めることでした。
安いだけなら、一度買って終わるかもしれません。
でも、おいしかったら次も買いたくなる。
その積み重ねが、普段の買い物で選ばれる店につながっていると考えられます。
大型スーパーとは違う、売り場での会話
アキダイには、もう一つ特徴があります。
それは、昔ながらの対面販売です。
練馬区観光情報サイトの人物紹介では、野菜、鮮魚、精肉、一般食品を扱いながら、売り場で食材選びや献立について客と会話するスタイルが紹介されています。 [11]
例えば、キャベツが高い日。
値札を見れば値段はわかりますが、どうして高いのか、いつごろ落ち着きそうなのかまではわかりません。
そこに野菜を知る店員がいれば、産地の状況を聞いたり、別の食材を相談したりできます。
これはテレビが求める「野菜の事情を説明できる力」とも共通しています。
全国ニュースを見ている人も、目の前で買い物をしている人も、知りたいことの根っこは同じなのかもしれません。
アキダイの強みは、安い商品を探す力と、その理由を伝える力の組み合わせにあるようです。
なお、2023年には食品スーパー「ロピア」の持株会社による株式取得が行われ、アキダイは大手グループの傘下に入りました。
秋葉社長は当時の取材で、仕入れのノウハウを受け継ぎ、店を守ることが経営上の課題だったと説明しています。 [8]
昔ながらの売り方を続けるためにも、経営の仕組みは変わってきたわけです。
それなら、日曜日の「朝市」は何が特別?

アキダイ関町本店には、普段の買い物とは少し違う楽しみがあります。
毎週日曜日に開催される朝市です。
店舗公式サイトによると、開催時間は午前9時から正午12時まで。 [1]
日曜日の通常営業時間は18時30分までですが、朝市の時間は午前中の3時間です。
アキダイ関町本店・朝市の基本情報
開催日:毎週日曜日
開催時間:9:00〜12:00
通常の日曜営業時間:9:00〜18:30
予約:通常の店頭買い物は予約不要
朝市の商品・特売価格・数量は日によって異なります。祝日や臨時休業日の扱いを含め、来店前に公式情報をご確認ください。
では、どれほど注目される朝市なのでしょうか。
2025年7月5日のテレビ出演で、秋葉社長は、かつて日曜朝市の開店前に100人ほど並んでいたところ、物価高の影響もあって200人ほど並ぶ日があると説明しています。 [12]
開店前に200人。
近所のスーパーの朝とは思えない数字です。
ただし、これは2025年当時の社長の発言であり、毎週200人が並ぶと確認されたものではありません。
それでも、この話はアキダイの朝市がどのような存在なのかを考える手掛かりになります。
毎日の食費を少しでも抑えたい。
そのために、休日の朝から買い物に出かける人たちがいるのです。
朝市で失敗しないために
朝市は、必ず欲しい商品が安く手に入ることを保証するイベントではありません。
生鮮食品の値段は、仕入れ状況や天候によって変わります。
たとえば今回のニュースではニンジンとタマネギが安値でしたが、同じ状況が翌週も続くとは限りません。
朝市を狙うなら、当日のお買い得情報を確認しておくと安心です。
関町本店の公式ページでは、Instagramアカウント「akidai_sekimachi」でタイムリーなお買い得情報を発信していると案内しています。 [1]
目当ての商品がある日は、特売の内容を見てから出かけるのがよさそうです。
でも、この店は最初から人気だったの?
ここまで調べると、アキダイは最初からお客さんが集まる有名店だったようにも思えます。
ところが、創業当時の話はまったく違いました。
アキダイが関町で創業したのは1992年。
秋葉弘道さんが23歳のときでした。
練馬区観光情報サイトのインタビューによると、秋葉さんは独立を目指して店舗物件を探していましたが、若さや実績の少なさからなかなか借りることができませんでした。
そんななか、関町北で募集されていた物件の大家さんが、秋葉さんの挑戦を応援してくれたことが開業のきっかけになったといいます。 [11]
しかし、念願の店を開いても、お客さんが来ない。
アキダイの公式会社案内には、開店当初は1時間以上来客がないこともあったと記されています。 [10]
現在のテレビ常連スーパーからは、ちょっと想像できない姿です。
大根10円。そこまでして呼びかけた理由
当時、秋葉さんは少しでも店を知ってもらおうと、工夫を重ねました。
練馬区観光情報サイトの取材では、店の前を通るバスの乗客に見えるよう、大根1本10円と書いた段ボールを掲げたというエピソードも紹介されています。 [11]
もちろん、これは創業当時の話で、現在の販売価格ではありません。
それにしても、大根10円。
今では全国のテレビ局が話を聞きに来る店ですが、当時はまず、通り過ぎる人に店の存在を知ってもらうところから始めなければならなかったのです。
その後、一人ひとりのお客さんに商品の良さを伝え、口コミで店を知る人が増えていきました。
同インタビューによれば、開業から1年ほどで繁盛店になったといいます。
ここで、日曜朝市の話を思い出してみましょう。
最初は人が来ず、バスの乗客に向けて値段を書いた段ボールを掲げていた店。
それが長い年月を経て、開店前から大勢の人が訪れる朝市を開く店になりました。
もちろん、昔の宣伝が現在の人気を直接生んだとまでは断定できません。
ただ、商品知識を生かした接客や、また買いに来てもらうための努力を重ねてきたことは、創業時のエピソードとその後の取材から共通して読み取れます。
テレビの人気者になったのは、地域のお客さんを相手に商売を続けてきた、そのずっと後のことだったのです。
武蔵関駅からアキダイへ。買い物前に知っておきたいこと
テレビで見たスーパーに行ってみたい。
そう思ったとき、アキダイ関町本店は西武新宿線・武蔵関駅から歩いて行ける場所にあります。
- 所在地
- 東京都練馬区関町北1-15-11
- 最寄駅
- 西武新宿線・武蔵関駅 南口から徒歩約3分
- 営業時間
-
月曜〜土曜 10:00〜19:30
日曜 9:00〜18:30 - 定休日
- 祝祭日
- 日曜朝市
- 毎週日曜日 9:00〜12:00
- 取扱商品
- 青果・果物・鮮魚・精肉・一般食品など
- 電話番号
- 03-5991-3267
- 店舗公式サイト
- アキダイ関町本店・店舗案内
- 最新のお買い得情報
- Instagram:akidai_sekimachi
- アクセス地図
- Yahoo!マップで場所を確認
公式店舗情報、店舗LINE公式アカウント、地図サービスの公開情報をもとに作成。営業時間や朝市、臨時休業については変更される場合があります。 [1] [13] [14]
テレビで紹介された野菜の価格は、放送日時点の話題です。農林水産省の卸売価格と実際の店頭価格も異なります。「テレビで104円だったから、ニンジン1kgが104円で買える」という意味ではありません。特売の内容、在庫、価格は来店当日の表示をご確認ください。
次にアキダイをテレビで見たら、値札の向こう側が少し違って見える
2026年10月26日、『めざましテレビ』に登場したのは、ニンジンとタマネギの価格の話題でした。
最初は、安い野菜を売っているからテレビに呼ばれるのだと思っていました。
でも、調べてわかったのは、それだけではありません。
市場から仕入れ、産地の情報を集め、なぜ安いのか、なぜ高いのかを説明する。
それは、テレビ局にとって役立つだけでなく、日々の食費を考える買い物客にとっても必要な情報です。
そして、その店の始まりは、1時間以上お客さんが来ないこともあった、小さな商売でした。
今では、野菜の値段がニュースになると全国放送で名前が挙がる存在に。
武蔵関のアキダイは、単なる「テレビによく出るスーパー」ではありません。
全国の食卓につながる市場の動きが、いつもの街の野菜売り場に集まってくる。
そう考えると、店頭に並ぶニンジンも、昨日とは少し違って見えてきます。
そして日曜の朝9時。
テレビのニュースとは関係なく、今日も買い物をする人たちのために、アキダイの朝市が開かれます。
全国ニュースで見たあの店は、武蔵関では、毎日の食卓を支えるご近所のスーパーなのです。
出典・参考資料
情報確認日:2026年10月27日。店舗情報は確認日時点の公式公開情報、テレビ放送内容は番組記録と放送局の公開資料、歴史や経営については取材当時の資料に基づいています。
- 株式会社アキダイ「アキダイ関町本店 店舗紹介」。所在地、営業時間、日曜朝市、公式Instagram情報。 https://www.akidai.jp/shop/109/ 確認日:2026年10月27日
- TVでた蔵「価格 農水省『お手頃野菜』発表 ニンジン・タマネギ大幅安」。フジテレビ『めざましテレビ』2026年10月26日6:32〜6:35放送記録。 該当放送記録を確認 確認日:2026年10月27日
- 農林水産省「今週のお手頃野菜(令和8年10月23日更新)」。東京都中央卸売市場における野菜価格の比較。 https://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai/otokuyasai.html 確認日:2026年10月27日
- TVでた蔵「価格 農水省『お手頃野菜』発表」。フジテレビ『めざましテレビ』2026年10月26日7:16〜7:19放送記録。 該当放送記録を確認 確認日:2026年10月27日
- TVでた蔵「価格 農水省『お手頃野菜』発表」。フジテレビ『めざましテレビ』2026年10月26日8:23〜8:25放送記録。アキダイ関町本店の青果チーフのコメントを掲載。 該当放送記録を確認 確認日:2026年10月27日
- TVでた蔵「青果店に聞く!今年の『節約鍋』オススメ食材は?」。TBS『ひるおび』2026年10月26日10:59〜11:02放送記録。 該当放送記録を確認 確認日:2026年10月27日
- テレビ東京『出没!アド街ック天国』「練馬 武蔵関 第3位 アキダイ関町本店」。2022年4月23日放送。 https://www.tv-tokyo.co.jp/adomachi/backnumber/20220423/142721.html 確認日:2026年10月27日
- 朝日新聞社・ツギノジダイ「大手傘下に入っても貫く『らしさ』 アキダイ社長が引き継ぐノウハウ」。2023年10月20日公開、同22日更新。仕入れ、接客、メディア対応、M&Aに関する取材。 https://smbiz.asahi.com/article/15030343 確認日:2026年10月27日
- 文春オンライン「年間300本以上の取材に対応!? 各局のニュース番組が『スーパーアキダイ』を取材し続ける“納得の理由”」。2022年5月16日公開、秋葉弘道氏の著書からの抜粋。 https://bunshun.jp/articles/-/54008?page=2 確認日:2026年10月27日
- 株式会社アキダイ「会社案内・アキダイストーリー」。1992年創業、開店当初の状況、仕入れ方針。 https://www.akidai.jp/company/ 確認日:2026年10月27日
- 練馬区観光情報サイト「とっておきの練馬」ねりま人#131 秋葉弘道さん。2024年2月8日公開。開業の経緯、接客、仕入れ、地域との関係に関する取材。 https://www.nerimakanko.jp/review/detail.php?article_id=SPE0000172 確認日:2026年10月27日
- スポニチアネックス「アキダイ社長『最近は200人。オープン前ですよ』」。2025年7月5日公開。日曜朝市の混雑に関する当時の本人コメント。 該当記事を確認 確認日:2026年10月27日
- アキダイ関町本店 LINE公式アカウント。平日・土曜日、日曜日の営業時間。 https://page.line.me/hba1066h 確認日:2026年10月27日
- Yahoo!マップ「アキダイ関町本店」。所在地、武蔵関駅南口からの徒歩アクセス。 https://map.yahoo.co.jp/v3/place/u7eD2heYGSM 確認日:2026年10月27日
※本記事は公開資料に基づく調査記事です。現地取材や店舗・放送局への直接インタビューを実施したものではありません。過去の販売価格、混雑人数、仕入れ規模などは当時の情報として記載しています。