
子ども服100円〜350円。椅子300円〜600円。家具はおおむね500円〜5,000円。
これ、入間市が公式に紹介しているリサイクルプラザの販売価格です。
家具が500円台で買える場所が、入間市にあるらしい。
そう聞いたら、まず気になるのは「どんな家具?」ということでしょう。
市の販売品紹介には、700円のテレビ台、1,500円のテーブル、2,400円の洋服タンス。さらに、400円の小さなタンスまで掲載されています。
400円のタンス。飲み物を何杯か買うような金額で、収納家具が登場しました。
もちろん、これらは市が掲載した販売例で、今も同じ品物が売られているとは限りません。それでも、この値段には理由があります。
その答えは、家具の値札ではなく、この施設の隣にある「総合クリーンセンター」に隠れていました。
最終情報確認日:2026年10月21日|入間市公式情報を確認。価格は公式掲載例であり、現在の在庫・販売価格を保証するものではありません。
なぜ、家具をこんな値段で売れるの?

まず知っておきたいのは、入間市リサイクルプラザが普通の中古家具店とは少し違う施設だということです。
場所は、入間市新久(あらく)。総合クリーンセンターに隣接しています。
クリーンセンターには、市民の暮らしの中で不要になったものが集まります。
その中には、捨てられたけれど、修理や洗浄をすればまだ使える家具や衣類もあります。
リサイクルプラザでは、そうした品物を選び、再生工房室で修理・洗浄してから販売しています。[1]
「新品を仕入れて売る場所」ではなく、「捨てられるはずだったものを再び使えるようにする場所」だからです。
価格を安く設定する個別の計算方法までは公表されていませんが、施設そのものが、ごみを減らし再利用を進めるためにつくられています。
実はこの施設、1999年度(平成11年度)に開設されました。
目的は、ごみの減量と資源の再利用。つまり安い家具を売ることだけが仕事ではありません。[2]
捨てられるはずだった家具を、もう一度誰かの部屋へ戻す。
そう考えると、500円台の値札も単なる激安セールとは少し違って見えてきます。
では、どんなものが並んでいるのでしょうか。
タンス400円、テレビ台700円。実際の販売例がすごい

入間市の公式ページには、販売されている再生品の例が写真付きで掲載されています。
まずは家具から見てみましょう。
| 家具の種類 | 市公式の掲載価格 |
|---|---|
| タンス(小) | 400円 |
| 椅子・子ども椅子 | 300〜600円 |
| テレビ台 | 700円 |
| テーブル | 1,500円 |
| ハートのタンス | 1,600円 |
| 洋服タンス | 2,400円 |
| リビングボード | 4,200円 |
| タンス(大) | 5,000円 |
出典:入間市「リサイクルプラザ販売品の紹介」。市が掲載した品物の例です。販売品は随時変わり、掲載商品が売約済みの場合もあります。[1]
家具の目安はおおむね500円〜5,000円と案内されていますが、掲載例には400円の小さなタンスもあります。
「500円から」と聞いていたのに、さらに安い品物が出てくる。なかなか侮れません。
ただし、ここで大切なのは値段だけではありません。
再生工房で修理・洗浄しているため、単に集まった粗大ごみをそのまま並べているわけではないのです。
もちろん、中古品なので実物の傷や状態、サイズ、引き出しの動きなどは確認したいところ。
家具は1点ごとに違います。同じ型の商品が何個も並ぶ量販店とは違い、気に入ったものに出会えるかどうかも、ここで買い物をする面白さです。
とはいえ、タンスやテーブルは大きな買い物。そんなに安く買えても、持ち帰るのが大変では?
この疑問には、あとで紹介する運搬の案内が用意されていました。
子ども服100円から!しかも新品が混ざっている?

家具の値段にも驚きますが、子育て世帯なら、むしろこちらの方が気になるかもしれません。
子ども服100円〜350円。
サイズが合わなくなるたびに服を買い直す日々を考えると、なかなか魅力的な金額です。
そして市の販売品紹介には、もう一つ意外なことが書かれています。
実は、新品の衣類も販売しているというのです。[1]
リサイクルプラザと聞くと、すべて使い古された服を想像しがちですが、そうとは限らないんですね。
| 衣類の種類 | 市公式の掲載価格 |
|---|---|
| 子ども服 | 100〜350円 |
| 上着・ワンピースなど | 250〜600円 |
| スカート | 300〜400円 |
| ズボン | 300〜400円 |
| ジーンズ | 300〜400円 |
市の公式掲載例。新品の取り扱いはありますが、すべての商品が新品という意味ではありません。在庫は変動します。[1]
子ども服はサイズが合うかどうかが重要です。
デザインや価格がよくても、着られなければ意味がありません。現地ではサイズ表示や生地の状態を確かめて選ぶのがよさそうです。
普段着や着替えを何枚かそろえたいとき、最初から高額な服を探す前に、こうした選択肢を知っておくと便利です。
ところで、服や家具を再利用する施設だと分かりましたが、売っているものはそれだけなのでしょうか。
湯呑み50円、布地10円。まだまだ出てくる意外な品物
どうやら、家具と子ども服だけを目当てにするのは、少しもったいないようです。
リサイクルプラザの1階には、食器や雑貨、おもちゃ、CDなどを扱う売場もあります。
そして公式の販売例を見ていくと、今度は家具とは別の意味で目を疑う金額が並びます。
| 品物 | 市公式の掲載価格 |
|---|---|
| 布地 | 10〜100円 |
| 湯呑み | 50円 |
| アクリルたわし | 80円 |
| CDシングル | 100円 |
| CDアルバム | 200円 |
| スリッパラック | 200〜400円 |
| マイバッグ | 300〜500円 |
| お皿セット | 800円 |
市公式掲載例。商品・価格・在庫は変更される場合があります。[1]
布地が10円から。
小さな手芸用品を探しに行ったつもりが、家具売場まで見たくなりそうな品ぞろえです。
さらに2階には、着物・浴衣・帯の売場もあります。
着物・浴衣は100円〜10,000円、帯は価格帯によって100円〜7,000円の掲載例があります。
反物も販売しており、必要な分だけ切り売りしてもらえるという案内まであります。
中古家具の店というより、暮らしの道具が集まった小さな市場のようです。
そして、ここで気になるのが「ボランティアが作った品物」という存在です。
なぜ、リサイクル施設で布ぞうりや木のおもちゃまで作っているの?

ここまで見てきた家具や衣類は、元の品物を再び使える状態にしたものです。
ところが、リサイクルプラザには、もう一つの再利用の方法があります。
それが、古布や廃材から別のものを作り出すことです。
ボランティアスタッフが、使わなくなった布からマイバッグや布ぞうりを作り、木材などを利用した製作品も販売しています。[1]
服としては着なくなった布も、材料としてはまだ役に立つ。
つまりここには、「同じ形のまま使う」と「形を変えて使う」の両方があるのです。
入間市は施設の開設以来、ごみ減量を呼びかけるだけでなく、さき織りやマイバッグづくりなどの体験学習も行ってきました。さき織りとは、古布を裂いて細長くし、織り直す技法です。[2]
なるほど。だから販売だけでなく、ものづくりを教える場所にもなっているんですね。
実は、この仕組みを実際に体験できる日もあります。
第2日曜日には「おもちゃ病院」まで開く?
リサイクルプラザでは、原則として第2日曜日に「リサイクルの日」というイベントが開催されています。
ただし、毎年4月と11月は開催されません。
2026年度は、ミニフリーマーケットやものづくり体験、修理サービスなどが案内されています。[3]
おもちゃ病院は、壊れたおもちゃを直してくれる場所
名前だけ聞くと、少し不思議な施設です。
診察するのは人ではなく、おもちゃ。
家庭にある大切なおもちゃを修理する活動で、「リサイクルの日」は午前10時から正午まで、予約不要で案内されています。
また、イベント日以外もリサイクルプラザの窓口で随時受け付けています。修理できるかどうかは品物の状態によります。
包丁とぎ・まな板削りも
「よろず修理」では、まな板削りと包丁とぎも実施されます。
2026年度の公式案内では、1点100円、1人2点まで。午前10時〜正午の実施です。
ただし、刃が薄い包丁や湿っているまな板など、状態によっては対応できない場合があります。
買い直すのではなく、手入れをしてもう少し使う。
家具の再生販売とは別の形で、同じ考え方が生きています。
2026年度の今後の開催日は?
2026年10月21日時点で、今後の開催予定として案内されているのは次の日程です。
| 開催日 | 時間 |
|---|---|
| 2026年12月13日(日) | 9:00〜12:00 |
| 2027年1月10日(日) | 9:00〜12:00 |
| 2027年2月14日(日) | 9:00〜12:00 |
| 2027年3月14日(日) | 9:00〜12:00 |
2026年度の市公式日程。イベントごとに実施時間が異なり、内容が変更される場合があります。2026年11月は開催対象外です。[3]
なお、普段の再生品販売は「リサイクルの日」だけではありません。
通常の販売時間内にも利用できるため、家具や服を見たいだけなら、第2日曜日に合わせる必要はありません。
さらに2026年秋、別の「リユース拠点」も始まる?
ここまで紹介してきたのは、以前から行われている再生家具や衣類の販売です。
ところが2026年、入間市はもう一歩踏み込んだ取り組みを発表しました。
リサイクルプラザ内に、新たな「リユース拠点」を開設する計画です。
この新しい拠点では、家庭でまだ使えるけれど不要になったものを無料で引き取り、次に使う人へ手頃な価格で譲る仕組みが予定されています。[4]
従来の再生品販売は、総合クリーンセンターにごみとして搬入された品物を選別・再生する仕組みでした。
新しい拠点は、ごみになる前の「まだ使えるもの」を受け取るのが特徴です。
似ているようで、入り口が違います。
市の2026年10月1日更新の案内では、衣類、バッグ、生活雑貨、おもちゃ、小型・中型家電、食器などが引き取り対象として挙げられています。
新たなリユース拠点は、2026年10月下旬から不要品の引き取り開始を予定していますが、具体的な開始日と販売開始時期は、市が別途発表するとしています。
既存の再生品販売と新拠点の引き取り・販売は、開始状況を分けて確認してください。また、新拠点にすべての種類の不用品を持ち込めるわけではありません。
つまり、入間市では「使えるものを捨てずに回す」という考え方が、さらに広がろうとしているのです。
では、実際に買い物へ行くなら何を知っておけばよいのでしょうか。
買い方で失敗しないために。販売時間と家具の持ち帰り

掘り出し物探しで、まず覚えておきたいことがあります。
開館時間と販売時間は違います。
施設そのものは朝8時30分から開いていますが、再生品の販売は午前9時から午後4時までです。
せっかく家具を探しに行くなら、この時間に合わせて訪れましょう。
大きな家具は配送してもらえる?
タンスやテーブルなど、自分で運べない家具が見つかった場合には、市が運搬業者を紹介しています。
ただし、ここは少し注意が必要です。
市が行うのは業者の紹介まで。問い合わせや運搬の申し込みは、購入者が直接行う必要があります。
紹介先として案内されているのは、入間地区トラック事業協同組合(電話:04-2997-9318)です。運搬できるのは、リサイクルプラザで購入した品物に限られます。[1]
家具が500円でも、運搬費用まで500円とは限りません。
購入を決める前に、運搬費用や日程を確認しておくと安心です。
- 掲載例と同じ商品があるとは限らない
- 家具の寸法と置き場所を確認する
- 家具の傷・ぐらつき・引き出しの動作などを確認する
- 衣類はサイズや状態をチェックする
- 大型家具は運搬方法と費用を先に考える
- 特定の商品を探している場合は、訪問前に施設へ問い合わせる
入間市リサイクルプラザはどこ?営業時間・アクセスまとめ
入間市リサイクルプラザ|施設案内
- 施設名
- 入間市リサイクルプラザ
- 所在地
- 埼玉県入間市新久127-1(総合クリーンセンター隣接)
- 開館時間
- 8:30〜17:00
- 再生品販売時間
- 9:00〜16:00
- 休館日
- 毎週月曜日(祝日を含む)、12月29日〜1月3日。臨時休館の可能性あり
- 電話番号
- 04-2934-5324
- 駐車場
- あり。台数や混雑状況は施設へ確認
- 駐輪場
- あり
- 販売品
- 再生家具・衣類・食器・雑貨・リサイクル製作品・反物・着物など。品ぞろえは日によって異なる
施設情報の出典:入間市公式施設案内。[2]
入間市駅からバスで行く場合
西武池袋線「入間市駅」からは、西武バスを利用できます。
市の公式案内には、次の経路が紹介されています。
中神・南峯・河辺駅北口方面:「新久東」バス停で下車し、徒歩約15分。
箱根ヶ崎駅・博物館方面:「東金子」バス停で下車し、徒歩約15分。
入間市のコミュニティバス「てぃーワゴン」東金子コースについても、周辺停留所の案内があります。[2]
バスの運行本数や経路は変わる場合があるため、利用する便の時刻と停留所を確認してください。
大型家具を購入する予定なら、持ち帰り方法を考えてから向かうのがおすすめです。
Googleマップで入間市リサイクルプラザの場所を確認する →
500円の家具は、ただの安売り品ではなかった
最初に見た、500円台の家具。
値段だけなら、ちょっと驚く中古品の話で終わっていたかもしれません。
でも、その家具はもともと、ごみとして手放された品物の中から選ばれ、修理や洗浄を経て、もう一度売場へ戻ってきたものです。
その隣には、100円台の子ども服や、古布から生まれたマイバッグ。別の日には、おもちゃを直す人たちも集まります。
家具を買う人にとっては、お財布にやさしい場所。
品物を手放した人にとっては、まだ使えるものが誰かの役に立つ場所。
そして市にとっては、ごみを減らすための場所です。
一つの家具に、そんな三つの役割が重なっていました。
次に安い中古家具を見かけたとき、値札の数字だけでなく、「これはどこから来たんだろう」と考えてみる。
入間市リサイクルプラザは、そんな小さな見方の変化をくれる施設なのかもしれません。
入間の暮らしを、もう少し面白くする記事
身近な公共施設や、いつもの街にある意外な仕組み。もう少し知ってみると、普段のお出かけ先にも新しい発見があります。
参考資料・出典
-
入間市「リサイクルプラザ販売品の紹介」
発行:入間市 総合クリーンセンター
公式掲載更新日:2025年5月23日
家具・衣類・雑貨などの販売価格例、修理・洗浄の仕組み、運搬業者案内。
公式資料を確認する -
入間市「リサイクルプラザ」
発行:入間市 総合クリーンセンター
公式掲載更新日:2024年2月16日
施設の開設目的、所在地、営業時間、休館日、交通アクセス、機能。
公式資料を確認する -
入間市「第2日曜日はリサイクルの日(リサイクルプラザ)」
発行:入間市 総合クリーンセンター
公式掲載更新日:2026年3月23日
2026年度開催日程、おもちゃ病院、よろず修理、体験学習、フリーマーケット。
公式資料を確認する -
入間市「リユース拠点」
発行:入間市 エコ・クリーン政策課
公式掲載更新日:2026年10月1日
新たなリユース拠点の開設計画、引き取り対象品、開始時期に関する案内。
公式資料を確認する
資料確認日:2026年10月21日。販売価格は入間市が紹介する過去の販売例です。品物の在庫・価格・販売条件は変更される場合があります。購入時には施設の最新案内と現物をご確認ください。