
西武池袋線・東久留米駅|暮らしの便利情報
東久留米には、LINEで予約すると、自宅の近くまで迎えに来てくれる公共交通があります。
名前は「くるぶー」。

バスのような公共交通なのに、決まったバス停で待つ必要がない。タクシーのように予約できるのに、料金は基本500円。
しかも、2人以上で利用すると1人300円になり、小学生以下は無料です。
なかなか気になる仕組みですが、ここで一つ疑問が浮かびます。
そんなに便利なら、誰でも使えるのでしょうか?

実は、ここに「くるぶー」の大切な特徴があります。
ANSWER|先に結論
「くるぶー」は、東久留米市に住む70歳以上の人、妊婦、就学前の子ども、65歳以上で運転免許証を返納した人などを対象にした予約制の乗合交通です。
利用には市への事前登録が必要ですが、登録料は無料。登録した人は、家族などの同乗者と一緒に利用することもできます。
2025年4月からLINE予約に対応し、スマートフォンから24時間予約を受け付けています。
ただし、運行は平日の9時から17時まで。LINEから予約できる時間と、実際に車が走る時間は異なります。[1]
※小学生以下は無料。料金・対象条件・運行内容の最終確認日:2026年10月21日。
バスなのに自宅まで来る?「くるぶー」のちょっと変わった走り方
普通の路線バスは、決められた道を、決められた時刻に走ります。
ところが「くるぶー」は違います。
利用者の予約に合わせて運行する「デマンド型交通」という仕組みを採用しています。
デマンドとは、簡単にいえば「利用者からの希望」のこと。予約された乗車場所や目的地に合わせて車が走ります。
東久留米市の制度では、登録された自宅と指定乗降場の間、または指定乗降場同士を移動できます。
指定乗降場は、東久留米駅、市役所、公共施設、病院など34カ所です。[1]
つまり、家から駅や病院などへ行くとき、最寄りの路線バス停まで歩かずに済む場合があるのです。
買い物の荷物を持って帰る日や、小さな子どもを連れて移動する日には、この違いが大きく感じられそうです。
それなら、タクシーと同じでは?
似ていますが、決定的な違いがあります。
「くるぶー」は乗合交通です。
同じ時間帯に別の予約があれば、ほかの利用者と一緒に乗る場合があります。
そのため、目的地へ一直線に向かうとは限りません。ほかの利用者の乗降場所を順番に回りながら運行することがあります。
予約が集中すると、希望した時間では乗れず、別の時間を案内される場合もあります。[1]
タクシーのように自由な行き先を指定できるわけでもありません。
「自宅から好きなお店の前まで」といった使い方ではなく、決められた乗降場を上手に活用する交通手段なのです。
自宅への送迎と乗合運行を組み合わせる。
この二つを知ると、普通のバスともタクシーとも違う仕組みが見えてきます。
なぜ誰でも乗れない?実は子育て世帯にも関係する交通サービス
自宅から駅まで移動できるなら、通勤にも便利そうです。
けれども、「くるぶー」は市内在住なら誰でも登録できる交通サービスではありません。
利用対象が、あらかじめ定められているのです。
登録できるのは、どんな人?
2026年10月現在、東久留米市が案内している登録対象者は次のとおりです。[1]
| 高齢者 | 東久留米市在住の70歳以上の人 |
|---|---|
| 妊婦 | 東久留米市在住の妊婦 |
| 子ども | 東久留米市在住の0〜5歳児と、就学前の6歳児 |
| 免許返納者 | 65歳以上で運転免許証を返納した市民(返納した時点で65歳以上) |
ここで見逃したくないのが、子どもの条件です。
子育て世帯向けの制度というと、「親が登録する」と考えがちですが、「くるぶー」では就学前の子ども自身が利用登録の対象になっています。
そのため、保護者が70歳以上などの条件に当てはまらなくても、対象となる子どもの登録を通じて一緒に利用できる仕組みです。
これは意外と大事なポイント。
「うちは高齢者がいないから関係ない」と思っていた家庭にも、利用の可能性があるわけです。
2025年から、利用できる子どもの年齢が広がった
以前は、子どもの登録対象は0〜3歳児でした。
2025年4月1日の本格運行への移行に合わせ、4〜5歳児と就学前の6歳児も対象に加わりました。
同じタイミングで、65歳以上で運転免許証を返納した人も新たに対象となっています。[1]
つまり、単に予約方法が便利になっただけではありません。
利用できる人の範囲そのものが広がったのです。
保育園などへ向かう小さな子どもと保護者、車を運転しなくなった人など、移動の負担が大きくなりやすい人を支える仕組みとして見ると、利用対象が絞られている理由も理解しやすくなります。
子育て世帯が注意したいこと
小学生以下の乗車料金は無料ですが、小学生以下の子どもだけでは乗車できません。
また、対象となる子どもが登録していても、保護者などの同乗者は登録者と同じ場所で乗り降りする必要があります。
子どもが就学した後の登録資格や保護者の利用については、市へ確認してください。[1]
500円が300円に?人数によって料金が変わる理由

もう一つ面白いのが、料金です。
大人1人で乗る場合は500円。
ところが、同乗者を含めて2人以上で利用すると、1人あたり300円になります。
そして、小学生以下は無料。
人数が増えると、大人の1人あたりの料金が安くなる仕組みです。[1]
| 乗り方の例 | 片道料金の目安 |
|---|---|
| 大人1人 | 500円 |
| 大人2人 | 合計600円 300円×2人 |
| 大人1人+未就学児1人 | 大人300円・子ども無料 |
| 大人2人+小学生以下1人 | 合計600円 大人300円×2人、子ども無料 |
※市の公表料金に基づく計算例です。乗車には登録者を含むなどの利用条件があります。上記は1回の乗車料金で、往復の場合はそれぞれ料金が発生します。
大人1人と小さな子ども1人で乗った場合、大人の料金も300円になるのが特徴です。
「子どもが増えたのに、むしろ大人の運賃が安くなる」。
ちょっと不思議ですが、家族で使うときには知っておきたい料金設定です。
ただし、これは乗合交通なので、料金だけでなく運行条件もセットで考える必要があります。
指定された場所を、予約に合わせて複数の利用者が共有する。そんな仕組みだからこそ、一般のタクシーとは異なる料金体系が採用されていると理解できます。
なお、市の公式案内では料金体系は確認できますが、この価格設定の詳しい算定根拠までは明示されていません。
LINE予約はどうする?24時間いつでも申し込める仕組み

利用できる人と料金が分かりました。
では、実際に乗るにはどうすればよいのでしょうか。
以前の「くるぶー」は、電話で予約する仕組みでした。
2025年4月1日からは、東久留米市の公式LINEアカウントと専用アプリ「MONET」から予約できるようになっています。
LINE予約は24時間受付。
運行時間外でも予約操作ができるため、翌日以降の移動を夜に考えておくこともできます。[1]
まずは無料の利用登録から
ここは間違えやすいところです。
LINEの友だち追加だけでは、すぐに乗車できません。
最初に、東久留米市への利用登録が必要です。
- 市に利用登録を申請する
対象条件を確認し、申請書または電子申請フォームから申し込みます。 - 利用登録証を受け取る
市の案内では、登録証の発送まで2週間程度かかります。乗車時にも必要です。 - 東久留米市の公式LINEを友だち追加する
市の公式ページからLINEアカウントを開きます。 - LINE内で「くるぶー」の初回利用登録を行う
案内画面に従って必要な情報を登録します。 - 乗車場所・日時・人数を選んで予約する
予約内容を確認し、乗車当日は指定された場所で待ちます。
市への利用登録と、LINEから予約するための初期設定。
この二段階があることを覚えておけば、手続きの途中で迷いにくくなります。
東久留米市公式|利用登録・LINE予約ガイドを見る ↗公式ページ内に利用登録申請フォーム、LINEの友だち追加リンク、予約操作を説明したPDFガイドがあります。
予約はいつから、いつまで?
LINEと専用アプリでは、利用希望日の1週間前から予約できます。
当日の予約も可能ですが、希望時刻の30分前までに申し込む必要があります。
電話の場合も1週間前から当日30分前までですが、受付は運行日の9時〜17時です。
さらに、電話で9時30分までの乗車を希望する場合は、前の運行日までに予約する必要があります。[1]
予約前に確認
LINEが24時間対応=車が24時間走る、ではありません。
実際の運行は、祝日・年末年始を除く月曜日〜金曜日の9時出発から17時到着までです。
朝の通勤時間帯や休日のお出かけには利用できないため、予約の際は注意してください。
行き先はどこでもいい?34カ所の乗降場と2026年の変更点

LINEで簡単に予約できると、好きな場所へ送迎してもらえるように思うかもしれません。
しかし、ここにも「くるぶー」ならではのルールがあります。
基本の運行区間は、登録された自宅と共通乗降場の間、または共通乗降場同士です。
共通乗降場には、鉄道駅、市役所、地域施設、病院などが指定されています。
2025年の本格運行時には、アルテミス ウイメンズ ホスピタルと久留米ヶ丘病院が追加され、計34カ所となりました。[1]
特に、子どもを連れて病院へ向かうときや、高齢者が公共施設に用事があるときは、乗降場がどこにあるかを事前に調べておくと便利です。
2026年10月、乗降場の名前が一部変わった
ここで、最新の情報を一つ。
2026年10月1日から、地域包括支援センターの開設や担当区域の変更に伴い、共通乗降場の名称が一部変更されました。
たとえば、これまでの「在宅介護支援センター」は「北部地域包括支援センター(旧在宅介護支援センター)」へ変更されています。
また、「東部地域センター」は「東部地域センター・東部地域包括支援センター」という名称になりました。
LINEや専用アプリ上の名称は10月1日以降、新名称に自動更新されると市は案内しています。[2]
施設の名前が変わると、以前使っていた乗降場が見つからなくなることもあります。
そんなときは、場所そのものがなくなったと考える前に、新しい乗降場名を確かめてみてください。
2026年10月版|乗降場一覧・案内図を見る ↗小さな子どもや高齢者も安心?乗る前に知っておきたい注意点
「くるぶー」は、10人乗りのワゴンタイプの車両3台で運行しています。
車両には、乗り降りを支える手すりや電動ステップが備えられています。
さらに、新生児から1歳児にも対応するチャイルドシートが、車両の後部座席に1基常設されています。
市によると、このチャイルドシートは、複数の乳幼児を連れて利用する人の意見を受けて設置されたものです。[1]
車両設備にも、子育て世帯の移動を支える工夫があるわけです。
ただし、乗り降りに関しては、あらかじめ知っておきたい制限もあります。
- 運転手による乗降の介助はできません。
- 車いす用リフトは搭載されていません。
- 小学生以下の子どもだけでの乗車はできません。
- 同乗者は、登録者と同じ場所で乗り降りする必要があります。
- 予約の集中、天候、道路事情などにより、希望時刻どおりに運行できない場合があります。
特に、介助が必要な場合や乳幼児を連れての利用では、車両設備と利用条件を事前に確認しておくと安心です。
なお、予約内容の変更やキャンセルは、原則として出発30分前までに手続きします。
LINE・アプリ予約は電話でもキャンセルできますが、電話で予約したものをLINEやアプリからキャンセルすることはできません。[1]
登録・料金・運行時間をまとめて確認
実際に利用するときは、次の情報を確認してください。
| サービス名 | 東久留米市デマンド型交通「くるぶー」 |
|---|---|
| 対象地域 | 東京都東久留米市 |
| 登録対象 | 市内在住の70歳以上、妊婦、0〜5歳児(就学前6歳児含む)、65歳以上で免許証を返納した人 |
| 登録料 | 無料・事前登録必須 |
| 運行日 | 月〜金曜日 土日・祝日・年末年始は運休 |
| 運行時間 | 9:00出発〜17:00到着 |
| 運行区間 | 登録された自宅と共通乗降場の間、または共通乗降場同士 |
| 乗降場 | 東久留米駅・公共施設・病院など計34カ所 |
| 運賃 | 大人1人500円 2人以上利用時は1人300円 小学生以下無料 |
| 支払い | 現金・PayPay |
| 予約方法 | 電話・東久留米市公式LINE・MONETアプリ |
| 予約可能期間 | 1週間前から当日希望時刻の30分前まで。電話で9:30までの乗車を予約する場合は前運行日まで |
| 予約電話 | 042-420-1881 トーショー交通株式会社 |
| 電話受付 | 運行日の9:00〜17:00 |
| 市への問い合わせ | 東久留米市 道路計画課 042-470-7768 |
これから登録する人へ
申請は市役所の道路計画課窓口、郵送、ファクス、電子申請などで受け付けています。
申請書は市役所のほか、地域センター、子どもセンターなどでも入手できます。
利用登録証は発送まで2週間程度かかるため、使う予定がある場合は余裕を持って登録しておきましょう。
登録済みの人は、改めて市へ新規登録する必要はありません。[1]
くるぶー公式案内・利用登録はこちら ↗制度の内容は変更される場合があります。この記事は2026年10月21日時点で確認できた市の公開情報に基づいています。
「くるぶー」が変えるのは、駅までの距離だけじゃない
最初に「くるぶー」という名前を聞くと、かわいらしい地域の乗り物を想像するかもしれません。
でも、仕組みを一つずつ見ていくと、少し違う姿が見えてきます。
決められた道を走るバスではなく、利用者の予約に合わせて走る。
タクシーのように利用できる場面がありながら、ほかの人と乗り合い、指定された場所を結ぶ。
そして2025年からは、LINE予約やキャッシュレス決済に対応し、小さな子どもや免許返納者にも利用対象が広がりました。
ただ移動手段を一つ増やすのではなく、歩くことや車の運転が負担になりやすい人の暮らしに合わせて、交通の形を変えているとも考えられます。
東久留米駅までの道が少し遠い日。
子どもを連れて病院へ行く日。
これまで車で出かけていた人が、運転免許証を返納した後の暮らしを考える日。
そんな場面で「くるぶー」を思い出せるだけでも、街の移動の選択肢は一つ増えます。
LINEの画面から呼べる小さな乗合交通。その先には、東久留米で暮らす人の毎日を支える仕組みがありました。
参考資料・出典
最終情報確認日:2026年10月21日。主に東久留米市の公式公開情報に基づいています。予約条件・運行内容・料金などは利用前に最新情報をご確認ください。
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東久留米市|東久留米市デマンド型交通「くるぶー」について
発行:東久留米市
更新日:2026年9月18日
内容:利用対象者、事前登録、運行日時、運賃、予約方法、車両設備、利用上の注意事項など。
公式資料を開く
確認日:2026年10月21日 -
東久留米市|令和8年10月1日より「くるぶー」の乗降場の名称を一部変更します
発行:東久留米市
更新日:2026年9月18日
内容:2026年10月1日からの乗降場名称の変更、新旧名称の対応、最新版の乗降場一覧・案内図。
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確認日:2026年10月21日
編集・構成:ekirip編集部