
池袋に紙芝居制作会社があった!「Made in としまの紙芝居」2026|無料企画展の見どころ・日程
池袋駅から徒歩約7分の豊島区立郷土資料館で、企画展「Made in としまの紙芝居~日本画劇が残したもの~」が2026年12月20日(日)まで開催されています。入館は無料です。
戦後の豊島区・要町に紙芝居を制作する会社があったことを、残された原画や台本からたどる展示です。なぜ池袋の近くに紙芝居の会社があったのでしょうか。
点数ではなく、この場所の特徴を6方向の感覚で表しています。
行きやすさ
池袋駅西口から公式徒歩約7分
子連れ向き
ベビーカー対応設備の詳細は公式情報で確認できません
雨の日対応
通常の展示は無料で事前申込の案内なし
滞在しやすさ
戦後に豊島区で制作された紙芝居の原画や資料を紹介
体験の充実
館内設備の利用条件は公式情報で確認してください
便利設備
混雑状況の公表データは確認できません
無料で何が見られる?企画展の3つの見どころ

今回の企画展は、懐かしい紙芝居を並べるだけではありません。忘れられていた制作会社の足跡を、資料から明らかにする展示です。
1. 戦後の紙芝居を生んだ原画と台本
中心となるのは、日本画劇株式会社に関係する紙芝居の原画、台本、草稿などです。
完成した物語だけでなく、作品がどのように作られたのかを考える手がかりが残されています。紙芝居を「見る側」ではなく「作る側」から知る機会です。
2. 豊島区・要町にあった制作拠点の記録
1945~1947年頃、豊島区要町で日本画劇株式会社が紙芝居を出版していました。
この事実が明らかになったきっかけは、制作に使われていた民家に関係する資料の寄贈でした。
いまでは住宅や商店が並ぶ要町。その街に、子どもたちへ物語を届ける仕事場があったのです。
3. 豊島区ゆかりの作家とのつながり
常設展示室では、紙芝居の原作や絵を手がけた豊島区ゆかりの作家に関する資料も紹介されています。
企画展とあわせて見ることで、豊島区と物語文化の関係をより広い視点から知ることができます。
街の小話|「Made in としま」の意味
紙芝居は読む人や演じる人だけで完成するものではありません。物語を書く人、絵を描く人、出版する人が必要です。
今回の展示では、豊島区が紙芝居の制作・出版に関わる場所だったという、意外な一面に光が当たっています。
なぜ豊島区に紙芝居の会社があった?

ここからが、この企画展の面白いところです。
日本画劇株式会社は、もともと豊島区で生まれた会社ではありません。その歴史をたどると、1937年の荒川区、そして1945年の空襲へとつながります。
紙芝居制作会社の歩み
複数の街頭紙芝居業者が集まり、大日本画劇株式会社が誕生しました。街頭紙芝居と印刷紙芝居の両方を手がけていました。
4月13日深夜から14日未明の空襲により、会社の建物が焼失します。
日本画劇株式会社と名前を変え、豊島区で業務を再開。要町が制作活動の拠点となりました。
豊島区内で紙芝居が作られ、出版されていました。その後、会社は品川区へ移ったと考えられています。
つまり、豊島区での紙芝居制作の背景には、戦争によって失われた会社の再出発があったのです。
ただし、なぜ要町が再開場所として選ばれたのか、その具体的な経営判断までは公式資料で確認できません。
会社の存在はどうやって分かったの?
会社の歴史を知る重要な手がかりになったのは、ある家族が保管していた資料でした。
要町に自宅を構えていた澤登千明(さわのぼりちあき)氏は、自宅を紙芝居の原画制作場所として提供していました。
後年、ご遺族から紙芝居の原画、台本、草稿などが豊島区へ寄贈されたことで、日本画劇株式会社が豊島区で活動していたことが明らかになったのです。
小さな資料が、街の歴史を変える
古い絵や書きかけの原稿が、単なる昔の持ち物ではなく、地域の歴史を示す証拠になることがあります。
今回の企画展は、そうした資料を残し、受け継ぐことの意味も感じさせてくれます。
昔の紙芝居には2つの種類があった

ひと口に紙芝居といっても、当時は主に2種類に分けられていました。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 街頭紙芝居 | 街角で演じられる手描きの紙芝居。飴や駄菓子の販売と結びついていました。 |
| 印刷紙芝居 | 印刷で複数作られる紙芝居。幼稚園や学校などの教育、宗教活動にも使われました。 |
大日本画劇株式会社は、この両方を制作していた珍しい会社でした。
街角で人を集める娯楽としての紙芝居と、教育や学びに使われる紙芝居。その両方を手がけていた点も注目です。
現代では紙芝居を図書館や保育園で見ることが多いかもしれません。しかし、当時の紙芝居は街の商売や人々の暮らしとも深く結びついていました。
紙芝居の実演・体験はいつ?
展示を見るだけでなく、実際に紙芝居を楽しんだり、自分で作ったりする関連企画もあります。
開催日によって申込方法が異なるので、参加したい企画を先に確認しておきましょう。
紙芝居の実演
11月3日(火・祝)、12月20日(日)
時間:各日14:00~14:30
展示されている紙芝居を実際に演じる企画です。参加者には記念シールが1枚プレゼントされます。デザインは3種類からランダムです。
当日、企画展示室へ直接集合します。
展示見どころ解説
10月24日(土)、11月28日(土)
時間:各日14:00から約40分
常設展示室を含む解説を聞けます。資料の背景をじっくり知りたい人に向いた企画です。
参加者には記念シールがプレゼントされます。
四コマ紙芝居を作ろう!
11月21日(土)
時間:10:00~11:00、14:00~15:00
定員:各回5名
応募期間:10月24日(土)~11月9日(月)
ポストカードサイズの四コマ紙芝居を作るワークショップです。
小学生以下は保護者の同伴が必要です。応募方法・受付状況は公式ページで確認してください。
好きな絵を描いて缶バッジを作ろう!
11月23日(月・祝)
時間:10:00~11:00、14:00~15:00
定員:各回20名(先着順)
展示されている紙芝居から好きな絵を選び、スケッチして缶バッジを作ります。
整理券は各回開始30分前から配布。小学生以下は保護者同伴です。
講演会・紙芝居実演「日本画劇株式会社の足跡」
11月7日(土)14:00~15:30
児童文化研究者の浅岡靖央氏による講演と紙芝居実演。会場は同じ建物の6階多目的ホールです。
定員70名、応募多数の場合は抽選。申込締切は10月19日(月)必着で、確認日時点ですでに終了しています。
応募済みの人は、主催者から届く抽選結果を確認してください。
参加前の注意
企画展そのものは無料ですが、関連ワークショップの参加費については、公式掲載情報で個別の明記を確認できませんでした。申込条件や費用は最新の主催者案内を確認してください。
豊島区公式サイトで関連企画を確認する →親子で楽しむなら、どの日がおすすめ?

子どもと一緒に紙芝居に親しみたいなら、実演日や工作体験の開催日が候補になります。
- 初めて紙芝居を見る子:11月3日・12月20日の実演
- 絵を描くのが好きな子:11月21日の四コマ制作
- 工作や記念品が好きな子:11月23日の缶バッジ制作
- 歴史を詳しく知りたい人:10月24日・11月28日の展示解説
また、展示期間中はクイズラリーも開催されます。参加者には記念シールがプレゼントされます。
ただし、展示の内容には戦争や空襲の歴史も含まれます。小さな子どもには、大人が説明を添えると理解しやすくなりそうです。
10月31日と11月3日はスタンプラリーも
「としま文化の日ウィーク」には、雑司が谷旧宣教師館との連携企画があります。
| 日付 | 開催内容 | 場所・時間 |
|---|---|---|
| 10月31日(土) | 「赤い鳥」と楽しむ、おはなし会 | 雑司が谷旧宣教師館 10:30~ |
| 11月3日(火・祝) | 紙芝居実演 | 豊島区立郷土資料館 14:00~ |
2館のイベントに参加した人には、記念シール3種のコンプリートセットが用意されています。
それぞれ別の日の開催なので、両方参加したい人は日付を間違えないようにしましょう。
池袋駅から徒歩7分。会場への行き方

会場は池袋駅の西側にある、としま産業振興プラザ(IKE・Biz)の7階です。
西武池袋線を利用する場合も、まず池袋駅の西口方面へ向かいます。
西武線の改札は駅の東側にあるため、JR線などを横断する東西連絡通路を利用して西口方面へ進みましょう。
駅の東西を間違えやすい池袋では、方角を確認してから歩き始めるのがポイントです。
郷土資料館の公式アクセス案内を見る →雨の日でも見学できる?
展示は建物内で開催されるため、雨の日のおでかけにも組み込みやすい企画です。
ただし、池袋駅から建物までの屋外移動には傘があると安心です。館内でのベビーカー利用や荷物の預かり条件などは、来館前に施設へ確認してください。
無料の企画展を楽しむ、池袋半日プラン
展示を中心に、池袋西口を少し歩くプランなら、半日のおでかけとして組み立てられます。
上記はekirip編集部が考えた参考プランです。公式の見学所要時間や館内滞在時間を保証するものではありません。
実際に行ったらいくらかかる?
大人1人でも、親子でも、通常の展示見学は無料です。
昼食を組み合わせる場合は、お店や注文内容によって費用が変わります。
たとえば大人1人がランチに1,200円使うと仮定すれば、現地での出費は約1,200円。大人1人・子ども1人で合計2,000円の食事を選べば、現地出費は約2,000円です。
これは食事代を仮定した編集部の予算例であり、特定店舗の公表価格ではありません。交通費や買い物代、関連企画の費用は含めていません。
池袋の歴史を知るなら、こちらの記事も
今回の企画展で面白いのは、いまの池袋からは想像しにくい昔の街の姿に出会えることです。
池袋には、鉄道の発展、戦後の暮らし、漫画文化など、さまざまな歴史が重なっています。
紙芝居の制作会社が活動していた頃、豊島区の別の場所では、戦後の街が新しい文化を育てていきました。
今回の展示を見たあとに椎名町や東長崎の歴史を読むと、豊島区が持つ文化のつながりを感じられるかもしれません。
よくある質問
Q. 企画展は本当に無料ですか?
はい。豊島区の公式案内では観覧料無料とされています。関連ワークショップなどの個別条件は、各企画の案内を確認してください。
Q. 展示を見るのに予約は必要ですか?
通常の展示見学について、事前申込の案内はありません。一方、11月21日の制作体験は事前応募制です。
Q. 月曜日も見学できますか?
原則として月曜日は休館です。ただし11月23日(月・祝)は開館し、翌24日(火)が休館します。
Q. 展示されている原画は撮影できますか?
企画展の作品撮影可否について、公式掲載情報から一律のルールは確認できませんでした。撮影前に展示室の掲示やスタッフの案内を確認してください。
Q. 紙芝居の実演は毎日ありますか?
いいえ。公式に案内されている実演日は11月3日と12月20日です。毎日の上演ではありません。
無料で出会える、池袋のもう一つの歴史
「Made in としまの紙芝居」は、戦後の豊島区にあった紙芝居制作会社の足跡をたどる企画展です。
残された一枚の絵や原稿から、忘れられていた街の物語が見えてきます。池袋をよく知っている人ほど、新しい発見がありそうです。
12月20日(日)まで開催。気になる人は、買い物や街歩きの合間に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
紙めくり
昭和の街が
目をさます
参照・確認した情報
- 豊島区公式|企画展「Made in としまの紙芝居~日本画劇が残したもの~」
- 豊島区公式|講演会・紙芝居実演「日本画劇株式会社の足跡」
- 豊島区公式|豊島区立郷土資料館・開館時間・アクセス
- としまミュージアムネットワーク2026|企画展紹介
- インターネットミュージアム|Made in としまの紙芝居
※開催内容、申込受付状況、各体験の条件は変更されることがあります。訪問前に豊島区公式ページの最新案内をご確認ください。