
クリスマスのイルミネーションなのに、名前は「ホッと」。
キラキラでも、ゴージャスでもなく、ホッと。
しかも、会場は大きな公園の中央広場ではなく、「管理事務所前」です。
ずいぶん控えめな場所を選びましたね。
埼玉県狭山市の「狭山稲荷山公園」で、2026年11月22日(日)から12月25日(金)まで「Xmasホッとイルミネーション」が開催されます。
点灯時間は16時30分から24時まで。初日には、サンタクロースとの写真撮影やスチールパンの生演奏を交えた点灯式も予定されています。 [1]
では、なぜ「ホッと」なのか。そして、なぜ管理事務所の前なのでしょう。
公式案内を読み進めると、このイベントが何を大切にしているのか、少しずつ見えてきました。
なぜ「ホッと」? 大きなイルミネーションとは少し違う理由

イルミネーションと聞くと、何万個もの電球で彩られる街路樹や、広い会場を埋め尽くす光の演出を想像するかもしれません。
ところが、今回の公式案内に書かれている点灯場所は、あくまで「管理事務所前」。
公園全体を光で包むイベントとしては案内されていません。
では、なぜそこにクリスマスの灯りを置くのでしょうか。
手掛かりは、公園がこの催しに込めた言葉にあります。
これは、主催する公園側が公式案内で示している思いです。さらに、イルミネーションを公園からのプレゼントとして紹介しています。 [1]
つまり、名前の「ホッと」は偶然ではありません。
たくさんの光で人を驚かせることよりも、光を見た人が少し気持ちを緩められること。少なくとも公式案内からは、そんな願いが読み取れます。
管理事務所前という場所も、この考え方で見ると印象が変わります。
特別な会場を目指して遠くまで歩くのではなく、いつもの公園の一角に小さな季節の贈り物がある。
もちろん、管理事務所前が選ばれた具体的な経緯までは公表されていません。ただ、イベントの規模や目的から考えると、街中の大規模イルミネーションとは違う楽しみ方ができそうです。
でも、見るだけのイルミネーションなら、点灯式は数分で終わりそうです。
実際の予定を確認すると、そう単純ではありませんでした。
点灯は16時30分。それなのに15時から集まるのはなぜ?

11月22日(日)の点灯式は、16時30分から。
ところが、当日の催しはその1時間30分前、15時から始まります。
電気をつけるだけなら、ずいぶん早い集合です。
その理由は、予定されているプログラムを見ると分かります。
クリスマスツリーの飾りつけ 管理事務所ロビーで、みんなでツリーを飾ります。
16:00
サンタクロースと写真タイム 家族で記念撮影を楽しめる予定です。
16:30
とこPANによるスチールパンライブ スチールパンの生演奏が予定されています。
イルミネーション点灯式 クリスマスの灯りがともる予定です。
※2026年の公園公式発表に基づく予定です。天候などによって変更される場合があります。 [1]
ツリーを飾って、サンタさんと写真を撮って、音楽を聴く。
そして、最後に点灯。
なるほど。これは、完成したイルミネーションを見に行くだけの行事ではありません。
光がともるまでの時間も、家族や地域の人たちが一緒に楽しめるように組み立てられているのです。
実は昨年、カウントダウンのあとに小さなハプニングが
ここで、少しだけ2025年の話を。
公園が公開した昨年の点灯式レポートには、ちょっと意外な出来事が記録されています。
ツリーの飾りつけ、サンタクロースとの写真撮影、スチールパンのライブが行われたあと、参加者で点灯のカウントダウンを実施。
ところが、電気のトラブルで、予定した瞬間には灯りがつかなかったそうです。
まさか、いちばん大事なところで。
それでも、時間差で無事に点灯。公園の記録には、そんな一幕が残されています。 [2]
もちろん、2026年の点灯式はこれからです。
ただ、昨年の記録を読むと、この催しの主役は電飾だけではないことが伝わります。
みんなで飾りつけをして、音楽を楽しみ、同じ瞬間を待つ。
点灯式という名前ですが、光がつく前から、もうクリスマスの時間は始まっているのですね。
深夜0時まで光るのに、節電もする?
このイルミネーションには、もう一つ気になる数字があります。
点灯終了時刻は24時。
16時30分からなので、予定どおりなら1日7時間30分の点灯です。
冬の日暮れから深夜まで。かなり長い時間ですね。
それだけ電気を使うイベントなのに、公園の案内には「節電」という言葉も登場します。
どういうことでしょう。
公式案内によると、電飾にはLED電球やソーラータイプを使用し、節電にも配慮するとのこと。 [1]
LEDは、一般的な白熱電球と比べて消費電力を抑えやすい照明です。ソーラータイプは太陽光を利用する仕組みを持っています。
もちろん、実際の消費電力量や、どれほど節電できるかという数値までは公表されていません。
それでも、長い点灯時間を確保しながら、電気の使い方にも気を配っていることは確認できます。
大規模な光の祭典ではなく、公園からの小さな贈り物。
その考え方が、電飾の選び方にも表れているようです。
24時まで点灯。でも駐車場は24時までではありません
ここは、車で行こうと考えている方に知っておいてほしい点です。
狭山稲荷山公園は終日開放されていますが、公園の公式案内では駐車場の利用時間は8時30分〜19時30分となっています。
駐車料金は無料で、収容台数は101台(障害者用3台を含む)です。 [3]
つまり、イルミネーションが24時まで点灯していても、車を24時まで停められるという意味ではありません。
「灯りはついているのに、車を出せない」という事態は避けたいところ。
遅い時間に訪れる場合は、公共交通機関を利用するか、利用条件を確認できる別の駐車場を検討してください。
そもそも、この公園は普段どんな場所?

管理事務所前の小さなイルミネーション。
では、その光が置かれる狭山稲荷山公園は、普段どんな場所なのでしょうか。
公園の公式紹介には、約300本のソメイヨシノやヤエザクラがあると書かれています。
広い芝生広場に、アカマツやコナラの木々。春には桜の名所として親しまれている、緑の多い公園です。 [3]
春は花を見上げる場所。
冬は小さな灯りに目を向ける場所。
同じ公園でも、季節が変わると立ち寄る理由が変わります。
そして、実はこの公園には、もっと意外な背景があります。
桜の公園は、かつて飛行場に関係する土地だった
現在の狭山稲荷山公園は、かつて米軍が使用したジョンソン飛行場の一部にあった公園が返還され、整備された場所です。 [3]
いまの穏やかな芝生や桜並木からは、少し想像しにくい歴史です。
ただし、これはイルミネーションが始まった理由を説明する史実ではありません。イベントと飛行場の歴史に直接の因果関係があるという資料も確認できません。
それでも、この土地が長い時間をかけて人々の憩いの場所へ変わってきたことを知ると、現在の公園が少し違って見えてきます。
春には桜が咲き、秋には地域の行事が行われ、冬にはクリスマスの灯りがともる。
この場所は、一年を通じてさまざまな表情を見せる公園なのです。
稲荷山公園駅からの行き方は?
最寄り駅は、西武池袋線「稲荷山公園駅」です。
公園公式サイトによると、駅を出て道路を渡れば公園の入口があります。 [4]
駅の目の前に公園があるというのは、寒い時期のお出かけにはうれしいポイントです。
ただし、イルミネーションの点灯場所は駅前全体ではなく管理事務所前です。公園へ入ったあとは、管理事務所を目指してください。
西武新宿線の狭山市駅からは、稲荷山公園駅方面への路線バスも案内されています。バスを利用する場合は、運行時間や帰りの便を事前に確認しておくと安心です。 [4]
- イベント名
- Xmasホッとイルミネーション
- 開催期間
- 2026年11月22日(日)〜12月25日(金)
- 点灯時間
- 16:30〜24:00
- 点灯式
- 11月22日(日)16:30予定。関連プログラムは15:00から
- 会場
- 埼玉県営 狭山稲荷山公園 管理事務所前
- 所在地
- 埼玉県狭山市稲荷山1-23-1
- 最寄り駅
- 西武池袋線「稲荷山公園駅」
- 料金
- 無料
- 天候
- 公式案内では「雨天中止」。実施状況は当日の発表を確認
- 駐車場
- 無料・101台。利用時間8:30〜19:30
- 問い合わせ
- 狭山稲荷山公園 管理事務所
04-2955-3228 - 公式情報
- 2026年イベント案内を見る
2026年11月4日時点の公式公開情報に基づきます。内容は変更される場合があります。
公式案内では雨天中止とされています。悪天候時の実施・点灯状況は最新情報を確認してください。また、装飾されたツリーの中には入らないよう注意が案内されています。夜間は足元に気をつけ、子ども連れの場合は防寒対策も忘れずに。 [1]
「ホッと」という名前が、少し違って見えてきた
最初は、不思議な名前だと思いました。
クリスマスのイルミネーションなのに、なぜ「ホッと」なのか。
大きな公園なのに、なぜ管理事務所前なのか。
けれど、公式案内をたどると、その小ささにも意味が見えてきます。
公園は、訪れた人にホッとした気持ちになってほしいと願っている。
点灯式では、ツリーを飾り、サンタクロースを迎え、音楽を聴きながら灯りがともる瞬間を待つ。
そして、光はクリスマスまで夕方から深夜にかけてともされる予定です。
そこにあるのは、街全体を明るく照らす大きな仕掛けではありません。
いつもの公園に、少しだけ立ち止まる理由をつくる光。
「ホッと」という名前は、その目的をそのまま表しているように思えます。
2026年11月22日から12月25日まで。
狭山稲荷山公園の管理事務所前に、小さなクリスマスの贈り物が用意されます。
参考資料・出典
-
埼玉県営 狭山稲荷山公園
「Xmasホッとイルミネーション☆彡 11/22サンタクロースと点灯式」
2026年の開催日、点灯時間、会場、料金、点灯式プログラム、電飾に関する公式発表。
https://www.seibu-green.co.jp/inariyama/event/202610271337159106.html
確認日:2026年11月4日 -
埼玉県営 狭山稲荷山公園
「公園だより」2025年11月23日掲載「稲荷山公園のクリスマスイルミネーション点灯式」
前年の点灯式の実施状況と電気トラブルの記録。2026年の開催情報とは区別して参照。
https://www.seibu-green.co.jp/inariyama/blog/2025/11/
確認日:2026年11月4日 -
埼玉県営 狭山稲荷山公園
「公園について」
公園の歴史、桜、所在地、開園時間、駐車場、管理事務所の連絡先。
https://www.seibu-green.co.jp/inariyama/about.html
確認日:2026年11月4日 -
埼玉県営 狭山稲荷山公園
「交通アクセス」
稲荷山公園駅からのアクセス、狭山市駅からのバス案内。
https://www.seibu-green.co.jp/inariyama/access.html
確認日:2026年11月4日
本記事は2026年11月4日時点の公開資料を確認して制作しています。過去の開催記録と2026年の開催予定を区別し、現地訪問や独自取材を行ったものとしては記載していません。