
海なし県で刺身を好きなだけ!川越市場「漁港食堂」の60分食べ放題とは?
最終確認日:2026年10月16日(日本時間)
川越市場にある「漁港食堂」は、日替わりの刺身に、惣菜やデザートまで60分食べ放題の食堂です。場所は川越市大袋。「生鮮漁港川越」の敷地内にあります。
海のない埼玉で、なぜ刺身が主役になるのでしょう。その背景には、豊洲市場や全国の産地とつながる魚の流れがありました。何が食べられるのか、料金や予約の注意点まで見ていきます。
「刺身定食のおかわり」ではなく、料理を自分で選ぶ60分
漁港食堂の食べ放題は、料理を自分で取りに行くセルフ式です。決まった一皿を注文する食事とは違い、その日に並ぶ料理から食べたいものを選びます。
中心になるのは刺身。ただし、魚の種類は日替わりです。公式料金表にも、その日の内容で提供することが書かれています。「いつ行っても同じ魚が全部そろう」という仕組みではありません。
食べ放題に含まれるのは、刺身だけではありません。公式には、サラダ、惣菜、ご飯のお供、カレー、ご飯、汁物、デザートも案内されています。
刺身を中心に食べる人もいれば、惣菜とご飯を組み合わせる人もいる。ひとつの定食に好みを合わせるのではなく、同じ食堂でそれぞれの食事を選べるわけです。
なお、ドリンクメニューは別料金で、飲み物などの持ち込みはできません。「全部食べ放題」という言葉に、別料金のドリンクまで含めないようにしましょう。
出典:店舗公式の食べ放題案内・料金表。
川越に魚が集まるのは、海があるからではなく「市場」があるから
「漁港食堂」という名前から、海沿いの港を思い浮かべるかもしれません。しかし、この店があるのは内陸の卸売市場です。卸売市場とは、魚や野菜などが集まり、店や業者へ販売される場所のことです。
生鮮漁港川越の事業者である埼玉県魚市場は、公式の会社紹介で、全国の水産物産地や豊洲市場から魚を扱っていると説明しています。親会社の東都水産も、豊洲市場で水産卸売業を営む会社です。
つまり川越市場は、海でとれた魚が、街の店や食卓へ向かう途中の拠点でもあります。海に面しているかどうかと、魚が集まる場所かどうかは、別の話なのです。
一般客向けの「生鮮漁港川越」も、その市場の中にあります。魚だけでなく、野菜や肉を扱う小売施設としてつくられました。漁港食堂は、その敷地内に加わった食事の場所です。
このつながりを知ると、「海なし県なのに刺身」という驚きが少し変わります。川越で魚を食べる面白さは、遠くの海とこの街を結ぶ、食材の通り道に触れられることにもあります。
出典:生鮮漁港川越「ご挨拶」、東都水産の開業案内。
2025年に誕生。魚を買う場所に、食べる楽しみが加わった
漁港食堂がオープンしたのは、2025年2月1日です。東都水産が同年1月21日に出した案内で、開業日を確認できます。
その案内では、刺身のほかに、あら汁や唐揚げ、サラダ、カレーなどを紹介していました。あら汁は、魚の頭や骨のまわりなどを使った汁物です。
さらに、青果から仕入れる果物や、プリン、杏仁豆腐も開業時の料理例に挙げられています。魚の食堂でありながら、野菜や果物にも話が広がるところに、生鮮食品を扱う施設らしさがあります。ただし、これらは開業時の例で、現在の毎日の提供を保証するものではありません。
では、なぜ食堂をつくったのでしょうか。2025年2月の埼玉新聞は、豊洲で早朝に買い付けた魚を提供し、鮮度のよい魚を食べてもらうための開設だったと報じています。
同紙によると、開業には地元企業のTKMも協力しました。市場を川越観光の選択肢にすることも、店づくりを後押ししたといいます。
魚を買って帰るだけでなく、その場で食べる。その目的がひとつ増えることで、市場は普段の買い物先から、食事を目当てに出かける場所にもなりました。
出典:東都水産「漁港食堂 2月1日オープン!」、埼玉新聞の開業報道(2025年2月27日)。
料金はいくら?平日と土日祝、予約ありで変わる
公式サイトの料金表では、大人の食事代は平日2,750円、土日祝3,300円です。4〜12歳には子ども料金があり、0〜3歳は無料と案内されています。
| 対象 | 平日 | 土日祝 |
|---|---|---|
| 大人 | 2,750円 | 3,300円 |
| 4〜12歳 | 1,980円 | 2,420円 |
| 0〜3歳 | 無料 | 無料 |
出典:店舗公式掲載の料金表。料金や提供条件は変更される場合があります。
ネット予約には、食事代とは別の手数料がある
予約ページのTableCheckでは、予約成立時に1人あたり500円の手数料がかかります。食事代に充当される前払い金ではなく、食事代とは別の費用です。
たとえば、大人1人が平日にこの予約方法を使う場合、食事代2,750円と予約手数料500円で、合計3,250円になります。別料金のドリンクを注文すれば、その分が加わります。
予約は14日前から受け付けています。0〜3歳の幼児も含め、来店する全員の人数を入力する必要があります。
確定前に、日時と人数をよく確認してください。
予約手数料はキャンセルしても返金されません。予約後の日時・人数変更は受け付けず、変更時は一度キャンセルして予約し直す案内です。電話やInstagramのDMでは予約できません。
来店日が決まったら、予約ページで空き状況と最新の条件を確認できます。料金や変更条件を読んでから、利用するかを決めましょう。
一般の人も入れる?南大塚から向かう前に知っておきたいこと
市場の食堂や小売店は、一般の人も利用できます。川越市の案内でも、土曜日のお客様感謝市以外の曜日・時間に、食堂や小売を行う店舗を利用できると説明されています。
一方で、市場全体、生鮮漁港川越の売り場、漁港食堂では営業の時間が異なります。買い物施設が開いている時間すべてに、食べ放題を利用できるわけではありません。
確認時点の店舗公式料金表と市場公式の店舗紹介では、漁港食堂は10時〜15時、水曜日定休です。臨時の営業変更や受付状況は、来店前に店舗の最新案内で確認してください。
住所は埼玉県川越市大字大袋650、川越総合地方卸売市場内です。店舗公式の案内では、生鮮漁港川越の左側入口から入ります。
西武線から向かう際の最寄駅は南大塚駅。TableCheckの店舗案内では駅から1.4kmと表示されていますが、徒歩経路の距離とは限らないため、歩く場合は地図で道順を確認しましょう。
出典:川越市の市場利用案内、市場公式の食事処案内、TableCheckの店舗所在地。
海はなくても、魚が集まる場所はある。漁港食堂の60分は、その川越市場の役割を食事から知る入口です。次に向かうときは、皿に並ぶ魚だけでなく、遠くの産地と川越を結ぶ市場にも目を向けたくなります。
川越市場をもう少し知るなら
川越市場「夏まつり2026」の開催記録では、模擬せりなど、市場ならではの催しを紹介しています。イベントは終了済みですが、市場と地域の関わりを知る読み物としてご覧いただけます。