
西武池袋線・石神井公園駅から徒歩約7分。都立石神井公園は、三宝寺池と石神井池という2つの池を中心に、林、水辺、草地が残る野鳥観察スポットです。公園への入園は無料で、バードウォッチングにも特別な予約は必要ありません。公式のフィールドミュージアムガイドでは、これまでに約130種類の野鳥が訪れる公園として紹介されています。双眼鏡がなくても、まずは池のカモやサギを探すところから始められます。
東京都公園協会、西武鉄道、日本野鳥の会などの公開情報を確認しています。野鳥は自然の生きものなので、紹介した種類を必ず見られるわけではありません。
点数ではなく、この場所の特徴を6方向の感覚で表しています。
行きやすさ
西武池袋線石神井公園駅から徒歩約7分
子連れ向き
園路や池の周囲から自然観察を楽しめる
雨の日対応
入園無料で予約なしでも立ち寄れる
滞在しやすさ
三宝寺池と石神井池に加え林や水辺環境がある
体験の充実
カルガモやカイツブリなど一年中観察できる鳥がいる
便利設備
休日や行楽シーズンは園内利用者が増えることがある
石神井公園では、カルガモ、カイツブリ、サギの仲間など、水辺にいる鳥から探すと見つけやすくなります。「あれはカモ」から「あれはカルガモ」へ。ひとつ名前が分かるだけで、いつもの公園が少し違って見えてきます。
#01 BASIC DATA石神井公園の基本情報
| 施設名 | 都立石神井公園 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都練馬区石神井台一・二丁目、石神井町五丁目 |
| 開園 | 常時開園 |
| 入園料 | 無料。一部の施設は有料です |
| 最寄駅 | 西武池袋線 石神井公園駅 |
| 徒歩 | 公式案内で駅から約7分 |
| 主な自然環境 | 三宝寺池、石神井池、林、水辺観察園など |
| 駐車場 | 有料・24時間。第一駐車場は普通車41台(障害者用2台を含む) |
| バードウォッチング | 通常の公園利用として自由に観察可能。特別な予約や入園券は不要 |
#02 FIRST BIRDS初心者はどの鳥から覚える?まず探したい野鳥
石神井公園の公式案内では、カルガモ、カイツブリ、バンは一年を通して観察できる鳥として紹介されています。さらにカワセミ、アオジ、ウグイス、サギ類なども確認されています。
「カモ」を卒業する最初の一羽
池で見つけやすい代表格です。まずは水面をゆっくり泳ぐ鳥を探してみましょう。双眼鏡がなくても観察しやすく、初心者向きです。
小さく潜る鳥を追いかけてみる
水面にいたと思ったら、すっと水中へ。潜って餌を探す姿が特徴的です。姿を見失っても、少し先の水面を見ていると再び現れることがあります。
池の端で「動かない大きな鳥」を探す
アオサギ、ダイサギ、コサギなどが公式ガイドに記録されています。水辺でじっと魚を狙う姿なら、遠くからでも比較的見つけやすい鳥です。
青く光る小さな鳥に出会えたらうれしい
石神井公園で確認されている人気の野鳥です。ただし、毎回会えるとは限りません。水面近くの枝や護岸付近を静かに探してみましょう。
鳥の名前が分からなくても問題ありません。「大きさ」「色」「くちばし」「泳いでいる・木にいる」「鳴き声」の5つだけ覚えておくと、あとから図鑑で調べやすくなります。
#03 SEASON GUIDE石神井公園の野鳥はいつ多い?季節で見どころが変わる
バードウォッチングを始めるなら、季節の違いを知っておくと楽しみが増えます。石神井公園では一年中いる鳥に加え、冬になると北から渡ってくる水鳥が増えます。
| 季節 | 探し方 | 公式情報で確認できる代表例 |
|---|---|---|
| 春 | 木の枝や林で鳴き声にも注目 | 一年中いるシジュウカラ、メジロ、コゲラなどを探しやすい |
| 夏 | 早朝を中心に池と木陰を見る | カルガモ、カイツブリ、サギ類など |
| 秋 | 渡り途中の鳥も意識して林と水辺を歩く | 季節によって見られる種類が入れ替わる |
| 冬 | 池の水面を広く観察する | オナガガモ、コガモ、マガモ、キンクロハジロなど |
葉が落ち、水鳥も増える。初心者には意外と冬が見つけやすい
冬になると石神井公園には、オナガガモやコガモ、マガモ、キンクロハジロなどの水鳥が飛来します。
さらに落葉樹の葉が少なくなるため、枝にとまる鳥を探すときにも視界が通りやすくなります。「鳥を見つけること自体が難しい」という最初の壁を越えやすい季節です。
#04 WALKING COURSE初めてならどこを歩く?約90分のバードウォッチングコース
初回から公園全体を制覇する必要はありません。石神井公園は東西に広いため、まずは池を中心に90分ほど歩くプランがちょうどいいでしょう。
公園公式では駅から徒歩約7分。池を目指して歩きます。
まずは池全体を眺め、泳いでいる鳥を探します。最初から珍しい鳥を狙わなくて大丈夫です。
鳥の姿が見えなくても、鳴き声が聞こえた方向へ視線を向けてみましょう。枝を一本ずつ追うより見つけやすくなります。
石神井池とは雰囲気が変わり、木々に囲まれた自然の濃い景色になります。水辺と林の両方を意識して歩きます。
全部覚えようとせず「今日はカルガモ、カイツブリ、アオサギ」のように3種類だけ記録すると続けやすくなります。
#05 WHAT IS?そもそもバードウォッチングは何をするの?
バードウォッチングは、珍しい鳥を撮影する競争ではありません。鳥の姿や鳴き声、動き、季節による変化を静かに観察して楽しむものです。
日本野鳥の会も、身近なスズメやカラス、カルガモなどもすべて観察の対象になると案内しています。つまり、鳥を知らない状態からでも始められます。
たとえば池に「カモがいる」だけだった景色が、名前を覚えると少しずつ細かく見えてきます。
「あれはカルガモ」「冬になると違うカモが増えた」「あの小さい鳥はよく潜る」。その瞬間から、公園は単なる散歩コースではなく、季節ごとに登場人物が入れ替わる場所になります。
野鳥の名前を覚えることは、暗記というより、街の中に小さな知り合いが増えていく感覚に近いのかもしれません。
#06 TWO PONDSなぜ石神井公園には野鳥が多いの?2つの池だけではない
石神井公園の特徴は、約22.6ヘクタールの園内に三宝寺池、石神井池、林、水辺など違う環境がまとまっていることです。
東京都公園協会のフィールドミュージアムガイドでは、石神井公園を訪れる野鳥は約130種類と紹介されています。カルガモやカイツブリのような水鳥だけでなく、コゲラ、シジュウカラ、メジロ、カワセミなど多様な鳥が記録されています。
大きな池
三宝寺池と石神井池。水鳥を見る入口になります。
記録されている野鳥
東京都公園協会のフィールドミュージアムガイドで紹介されている種類数です。
#07 BEGINNER KIT双眼鏡は必要?初心者の持ち物
双眼鏡がなくても始められます。初回はスマートフォンと飲み物だけで散歩し、「もっと見たい」と思ってから道具をそろえても遅くありません。
- 飲み物:園内を歩くため季節を問わず持っておくと安心です。
- 歩きやすい靴:池だけでなく林や園路も歩くならスニーカーが便利です。
- 帽子:日差しのある日は役立ちます。
- スマートフォン:見た鳥の特徴をメモしたり、図鑑サイトで確認したりできます。
- 双眼鏡:用意するなら野鳥観察では8〜10倍程度が一般的です。
- 小さな図鑑:その場で名前を確認したい人向け。必須ではありません。
9月上旬の東京は暑い日があります。2026年7月には石神井公園公式から熱中症予防についての案内も出ています。長時間歩く日は、水分を持ち、日陰で休憩しながら無理なく観察してください。
#08 MANNERS鳥を近くで見たい。でも「近づきすぎない」が正解
野鳥は公園の展示物ではなく、そこで暮らしている野生動物です。日本野鳥の会では、自然をそのままにし、鳥の生活を邪魔しないフィールドマナーを案内しています。
追いかけない
鳥が離れていくなら、それ以上近づかないのが基本です。
巣へ近づかない
繁殖中の鳥に強い負担をかけることがあります。巣やヒナを見つけても距離を取ります。
大きな音を出さない
鳴き声を聞くためにも、静かに歩く方がバードウォッチングには向いています。
通路をふさがない
撮影や観察に夢中になっても、公園を利用するほかの人の通行を優先します。
#09 SOCIAL VOICES最近の観察記録から分かる石神井公園
#10 ACCESS石神井公園駅からどう行く?電車なら徒歩約7分
最寄駅は西武池袋線の石神井公園駅です。東京都公園協会の公式案内では駅から徒歩7分とされています。
石神井公園駅には中央口と西口があり、自由通路から北口・南口へ出られます。公園は駅の南西側に広がっているため、駅を出たら石神井池方面を目指すと分かりやすいでしょう。
初めてなら、いきなり三宝寺池だけを目指すより、駅に近い石神井池側から入ると自然です。池を西へ歩きながら三宝寺池へ移動すると、開放的な水辺から木々の多い景色へ変わっていきます。
#11 BY CAR車で行く場合はいくら?駐車料金を確認
石神井公園第一駐車場は24時間利用できます。普通車は最初の1時間400円、その後30分ごとに200円。入庫後12時間の最大料金は1,600円です。
[ekirip-chart type=“bar” title=“石神井公園第一駐車場の利用時間別料金目安” description=“普通車を連続利用した場合。入庫後12時間までの最大料金は1600円” labels=“1時間|2時間|3時間|4時間” values=“400|800|1200|1600” unit=“円” source=“東京都公園協会 石神井公園公式サイト” source_url=“https://www.tokyo-park.or.jp/park/shakujii/index.html” note=“1時間400円、以後30分ごと200円として計算。4時間で12時間最大料金1600円に達します。”]90分ほどの野鳥観察なら、電車で来れば入園料もかからず、かなり気軽です。車では滞在時間が長くなるほど駐車料金が増えるため、半日歩く予定なら最大料金も含めて考えておきましょう。
#12 RAIN & FAMILY子ども連れでも楽しめる?雨の日は?
子ども連れ
鳥の名前を全部覚えさせるより、「赤い鳥を探そう」「潜る鳥を探そう」のようなゲーム感覚が向いています。小さな子は30〜60分ほどから始めると負担を抑えやすいでしょう。
ベビーカー
公園にはバリアフリー情報が公開され、サービスセンターでは車椅子の貸し出しも案内されています。ただし、自然観察エリアには場所によって起伏があります。
小雨
公園自体は常時開園ですが、濡れた園路では足元に注意が必要です。無理に観察時間を延ばさず、雨が強い日は別日にするのも選択肢です。
真夏
鳥より先に自分の体調管理を。朝など比較的涼しい時間を選び、水分と休憩を優先してください。
#13 PARK & HISTORY鳥だけじゃない。三宝寺池まで歩くと石神井の歴史も見えてくる
三宝寺池の南側には、中世にこの地域を治めた豊島氏の居城「石神井城」の跡があります。公園公式によると、1477年に豊島氏が太田道灌との戦いに敗れ、城も落ちました。
現在、城跡の一部は文化財保護のため通常閉鎖されていますが、池、林、城跡が近い距離に集まっていること自体が石神井公園らしいところです。
鳥を探しながら歩いていると、水辺を見る。木を見る。土地の高低差を見る。バードウォッチングは、結果的にその街の地形までよく見る散歩になります。
三宝寺池は古くからある自然豊かな池。一方、石神井池は、もともと三宝寺池から流れる水路と田んぼがあった場所に、1934年に水をせき止めて作られました。
同じ公園の中でも、2つの池では景色の印象がかなり違います。その変化を歩いて感じられることも、石神井公園でバードウォッチングをする面白さです。
#14 HALF DAYバードウォッチングだけで終わらせない半日の過ごし方
飲み物を用意して公園へ。
最初の目標は3種類。名前が分からなければ特徴だけ記録します。
林の鳥やカワセミにも目を向けます。
自然だけでなく、公園の歴史も一緒に楽しみます。
石神井公園駅周辺で昼食。午前中だけでも街歩きとしてまとまります。
#15 EXTRA ACTIVITYバードウォッチングの後、別の体験もしたいなら
アソビューには「練馬区・石神井公園・大泉学園」の体験をまとめた地域ページがあります。ただし、石神井公園のバードウォッチングを予約するページではありません。
今回確認できた範囲では、石神井公園そのものの野鳥観察と直接一致する販売中のアソビュー・KKday体験は確認できませんでした。練馬区内には別ジャンルの体験がありますが、この記事の目的とは離れるため、予約リンクは載せていません。
#16 REAL FEEL現地感を想像すると、こんな公園
公式案内では駅から徒歩約7分。駅前の街から少し歩くだけで、視界に大きな池が入り、その先には木々の多い三宝寺池があります。
同じ場所に座ったまま珍しい鳥を待つより、初心者なら「池を見る→木を見る→鳴き声を聞く」と視点を切り替えながら歩く方が楽しみやすそうです。
鳥を見つけられない時間も、失敗ではありません。水面、枝、空をいつもより丁寧に見る。それだけで普段の散歩とは違う時間になります。
#17 FOR YOUこんな人におすすめ
- バードウォッチングを一度やってみたいけれど、何から始めればいいか分からない人
- 無料で楽しめる休日の過ごし方を探している人
- 子どもと一緒に身近な自然を観察したい人
- カメラを持たず、散歩しながら鳥を楽しみたい人
- 西武池袋線沿線で自然の多い散歩先を探している人
- 季節の変化を感じられる趣味を始めたい人
#18 FIVE-SEVEN-FIVEこの街歩きを575にしてみた
鳥の名を
ひとつ覚えて
池を見る
#19 STATION & TOWN石神井公園駅とバードウォッチングの相性
石神井公園のいいところは、「野鳥を見るためだけに遠征する場所」でなくても楽しめることです。
西武池袋線の石神井公園駅から徒歩約7分。駅にはトイレ、バリアフリートイレ、待合室、コンビニなどがあります。観察前に飲み物を買い、歩いて公園へ行き、昼前には駅へ戻る。そんな日常の延長に置きやすい距離感です。
石神井池の開放感と、三宝寺池の木々に囲まれた静かな景色がひと続きになっているため、鳥が見つからなくても散歩そのものが成立します。
#20 BEFORE YOU GO行く前に知っておきたい5つのこと
- 鳥は必ず見られるものではありません。種類も数も時間や季節、天候で変わります。
- 最初は水鳥から。木の中の小鳥より見つけやすい傾向があります。
- 静かに歩く。鳥を驚かせにくく、鳴き声も聞き取りやすくなります。
- 珍しい鳥だけを狙わない。カルガモやシジュウカラなど身近な鳥を知ることも面白さの一つです。
- 当日の公園情報を確認。工事や施設利用の変更などは公式サイトのお知らせを確認してください。
#21 Q&A石神井公園のバードウォッチングQ&A
公園への入園は無料です。通常の野鳥観察にも予約やチケットは必要ありません。一部の公園施設や駐車場などは有料です。
Q. 石神井公園では何種類くらいの鳥が見られますか?公式のフィールドミュージアムガイドでは、約130種類の野鳥が訪れる公園として紹介されています。ただし、130種類を一度に見られるという意味ではありません。
Q. 初心者におすすめの季節はいつですか?特に分かりやすいのは冬です。オナガガモ、コガモ、マガモ、キンクロハジロなどの水鳥が飛来し、池で探しやすくなります。
Q. カワセミは見られますか?石神井公園で観察されている野鳥の一つです。ただし野生動物なので、行けば必ず会えるわけではありません。水辺の枝などを静かに探してみてください。
Q. 双眼鏡がなくても楽しめますか?はい。池のカルガモやサギなどは肉眼でも見つけやすいため、初回は道具なしでも始められます。
Q. 石神井公園駅から何分ですか?東京都公園協会の公式案内では徒歩約7分です。園内は広いため、三宝寺池まで行く場合はさらに歩く時間を見ておきましょう。
LAST NOTEいつもの公園に「名前のある鳥」が増えていく
バードウォッチングという言葉を聞くと、大きな望遠レンズや専門的な図鑑を思い浮かべるかもしれません。
でも、最初の一歩はもっと小さくて大丈夫です。
池にいる鳥を一羽見つける。名前を調べる。「カルガモだった」と覚えて帰る。そして次に来たとき、今度は自分からカルガモを見つけられる。
その瞬間から、同じ石神井公園なのに見える景色が少し増えます。
次の休日は、鳥を見るために駅を降りてみる。そんな石神井公園の使い方も、なかなかいいものです。