鷹の台駅はどんな街?駅名の由来・玉川上水・学生街を歩く
西武国分寺線の鷹の台駅は、国分寺駅から2駅。駅を出ると小平中央公園と玉川上水の緑が近く、その先には津田塾大学、武蔵野美術大学へ続く学生街があります。そして「鷹の台」という印象的な名前をたどると、江戸時代にこの一帯が鷹狩りのための「鷹場」だった歴史へつながります。駅前の派手さより、歩くほど面白くなる駅です。
鷹の台駅の基本情報
| 駅名 | 鷹の台駅(Takanodai) |
|---|---|
| 路線 | 西武鉄道 国分寺線 |
| 駅番号 | SK03 |
| 所在地 | 東京都小平市たかの台45-4 |
| 隣駅 | 恋ヶ窪駅 ― 鷹の台駅 ― 小川駅 |
| 開業 | 1948年10月21日 |
| 駅設備 | エレベーター、エスカレーター、ワイド型改札機、バリアフリートイレなど |
| 2024年度1日平均乗降人員 | 24,283人 |
点数ではなく、この場所の特徴を6方向の感覚で表しています。
交通の便利さ
国分寺駅から2駅で中央線方面へつながる
日常の買い物
駅にはエレベーターやバリアフリートイレなどがある
外食・カフェ
玉川上水と中央公園が駅近くにある
子育て環境
大学や地域施設が徒歩圏に点在する
自然・散歩
江戸期の鷹場に由来する歴史を確認できる
地域のにぎわい
通学時間帯などの混雑状況は公式数値で細分化されていない
鷹の台駅って、結局どんな駅?
「緑の散歩道」と「学生街」が駅のすぐ近くで重なる駅と考えると分かりやすいでしょう。
改札周辺には日常使いの店が集まり、少し歩けば玉川上水と小平中央公園。さらに津田塾大学や武蔵野美術大学の方向へ歩くと、学生が利用する飲食店や街の日常が続きます。
西武国分寺線は国分寺でJR中央線と接続するため、巨大なターミナル駅ではないものの、中央線方面から小平へ入る玄関口のひとつです。
なぜ「鷹の台」という駅名なの?
名前のポイントは、文字どおり「鷹」です。
小平市立図書館のデジタルアーカイブに掲載されている『小平市史 近世編』によると、たかの台の「鷹野」は、1633年に武蔵野地域が尾張徳川家の鷹場に指定されたことに由来するとされています。
近世には鷹狩りを「鷹野」と呼ぶことがあり、小平市域を通る現在のたかの街道は、鷹を扱う鷹匠たちが通ったことから「御鷹の道」と呼ばれたと伝えられています。
国立国会図書館のレファレンス協同データベースでも、この「お鷹の道」と地域の鷹場の歴史から鷹の台駅の名前が採られたと考えられる資料が紹介されています。
つまり「鷹の台」は、響きのよい新しい住宅地名ではなく、江戸時代の武蔵野の風景をかなり深く引き継いだ名前なのです。
駅より国分寺線のほうが古い?
はい。線路の歴史は鷹の台駅より半世紀以上古くなります。
現在の国分寺線につながる川越鉄道の国分寺―久米川仮駅間は1894年に開業しました。一方、鷹の台駅の開業日は西武鉄道の会社資料で1948年10月21日と確認できます。
つまり、すでに存在していた鉄道路線に、戦後になって鷹の台駅が加わったという順番です。
1948年:鷹の台駅開業
1982年:旅客地下道の使用開始
1985年:新駅舎の使用開始
1986年:駅構内改良工事完成
鷹の台駅は利用者が多い?
西武鉄道が公表している2024年度の1日平均乗降人員は24,283人。2023年度の23,939人から約1.4%増えています。
国分寺線内では国分寺駅のような乗換ターミナルとは役割が異なりますが、大学や住宅地、公園などを徒歩圏に持つ駅として日常的に利用されています。
[ekirip-chart type="bar" title="鷹の台駅の1日平均乗降人員" description="西武鉄道が公表した年度別の1日平均乗降人員" labels="2023年度|2024年度" values="23939|24283" unit="人" source="西武鉄道 2024年度 駅別乗降人員" source_url="[https://www.seiburailway.jp/file.jsp?company%2Fpassengerdata%2Ffile%2F2024joukou.pdf=](https://www.seiburailway.jp/file.jsp?company%2Fpassengerdata%2Ffile%2F2024joukou.pdf=)" note="2024年度は2023年度比1.4%増。"]駅を降りたらどこへ行く?徒歩で回れる4スポット
小平中央公園
駅のすぐ東側に広がる大きな公園。小平市による公園面積は66,327平方メートルで、トイレや遊具もあります。
「鷹の台でまず緑を感じたい」という人なら最初の目的地にしやすい場所です。
玉川上水・小平グリーンロード
鷹の台の街歩きを象徴する存在。小平グリーンロードは玉川上水、野火止用水、狭山・境緑道、小金井公園をつないだ約21kmの散歩道です。
全部歩く必要はなく、鷹の台駅を起点に短い区間だけ歩いても十分に武蔵野らしい緑を味わえます。
小平市ふれあい下水道館
鷹の台駅から公式案内で徒歩7分。入館無料で、地下約25mにある実際の下水道管に入れる珍しい施設です。
開館は10:00〜16:00。月曜など休館日があるため、訪問前に公式情報の確認がおすすめです。
武蔵野美術大学
鷹の台駅から公式案内で徒歩18分。鷹の台キャンパスは1962年に開設されています。
大学美術館・図書館の展覧会など一般来場できる企画もありますが、開館日や入構条件は企画ごとに確認してください。
中央公園→玉川上水→ふれあい下水道館、または大学方面へ進むルートを組むと、鷹の台らしい「緑・文化・学生街」の3要素が見えやすくなります。
津田塾大学も鷹の台駅から歩ける
津田塾大学小平キャンパスは、鷹の台駅から徒歩約10分。大学の歴史は古く、女子英学塾が1900年に開校し、小平には1931年に新校舎が完成しています。
現在の津田塾大学が設立されたのは1948年。奇しくも鷹の台駅が開業したのと同じ年です。
さらに武蔵野美術大学の鷹の台キャンパスも徒歩18分。こうした教育施設の存在が、駅前に住宅地だけではない独特の空気をつくっています。
「学生街」なのに、緑がかなり近い
鷹の台の面白さは、大学の最寄駅でありながら、駅前が巨大な繁華街になっていないことです。
学生が歩く道のすぐそばに玉川上水があり、その向こうに住宅地や公園が続く。駅前商業・大学・水辺・住宅地の境界が近く、徒歩15〜20分の移動だけで街の表情が変わります。
「大学がある街=飲食店の多い駅前」というイメージだけでは捉えにくい、鷹の台ならではの特徴です。
半日ならどう歩く?鷹の台散歩モデルコース
まず駅周辺を確認。公園側へ向かいます。
イチョウや遊具のある公園を散歩。子連れならここを長めに取るのもありです。
小平グリーンロードの一部を散策。夏は日陰があっても高温になるため、水分と休憩を優先してください。
開館日なら無料で立ち寄れます。屋内施設なので散歩途中の目的地として組み込みやすい場所です。
鷹の台駅周辺へ戻り、商店街や学生街の飲食店へ。店舗の営業日・営業時間は訪問日に個別確認してください。
子連れで鷹の台を歩くなら?
遊具・トイレがあるため親子散歩の起点にしやすい
エレベーター、ワイド型改札機、バリアフリートイレあり
入館無料。地下の実物下水道管を見られる
玉川上水沿いでも暑さはあるため休憩と水分を優先
雨の日は楽しめる?
街歩き主体なので晴天のほうが動きやすいですが、雨天でも目的地を絞れば楽しめます。
特に小平市ふれあい下水道館は屋内施設。武蔵野美術大学 美術館・図書館も一般公開中の展覧会があれば候補になります。
一方、玉川上水や中央公園は屋外なので、強い雨の日に無理に組み込む必要はありません。
鷹の台駅周辺はいまも変わっている
歴史のある駅ですが、街は完成形ではありません。
小平市は鷹の台駅西側で鷹の台公園の整備を進めています。予定地は1963年に都市計画決定された場所で、約1.9haの計画区域を持つ公園です。
さらに市は駅周辺の道路整備や無電柱化についても取り組みを進めています。現在の鷹の台を歩いておくと、数年後には駅前の印象が少し変わって見えるかもしれません。
記事確認時点では整備に向けた事業が進められている段階です。小平中央公園とは別の場所なので混同しないよう注意してください。
こんな人に鷹の台散歩は相性がいい
- 西武線で静かな駅の街歩きを楽しみたい人
- 玉川上水や武蔵野の緑を歩きたい人
- 駅名の由来や江戸時代の地域史が好きな人
- 大学のある街の雰囲気が好きな人
- 子どもと中央公園や下水道館を組み合わせたい人
- 国分寺から短時間で行ける散歩先を探している人
この街を575にしてみた
たどれば上水
風の道
鷹の台駅と街の相性|駅を起点にする意味
鷹の台の街歩きは、駅から目的地まで単純に往復するより、中央公園・玉川上水・大学・地域施設を線でつなぐのが向いています。
駅のすぐ近くに中央公園があり、徒歩7分でふれあい下水道館、徒歩10分で津田塾大学、徒歩18分で武蔵野美術大学。徒歩圏の中に性格の違う場所がまとまっています。
しかも国分寺駅から2駅なので、「朝から一日かける観光」より、ランチを含めた2〜4時間程度の小さな街旅として組み込みやすい駅です。
関連するekirip記事
鷹の台駅へ行く前に知っておきたいこと
| 気になること | ポイント |
|---|---|
| 駅名 | 江戸期の鷹場・「鷹野」と結びつく歴史がある |
| 街歩き | 中央公園と玉川上水を起点にすると分かりやすい |
| 子連れ | 中央公園+ふれあい下水道館の組み合わせがしやすい |
| 大学方面 | 津田塾大学は徒歩10分、武蔵野美術大学は徒歩18分 |
| 暑い日 | 屋外移動が多くなるため、水分・休憩を優先 |
| 雨の日 | 下水道館など屋内施設中心へ切り替える |
鷹の台駅のQ&A
Q. 鷹の台駅は何線ですか?
西武国分寺線です。国分寺方面と東村山方面を結び、国分寺駅からは2駅です。
Q. なぜ「鷹の台」という名前なのですか?
この地域が江戸時代に鷹狩りのための鷹場だった歴史に由来します。小平市史では「鷹野」の地名と尾張徳川家の鷹場との関係が説明されています。
Q. 鷹の台駅の開業日はいつ?
1948年10月21日です。現在の国分寺線につながる鉄道路線そのものは、それより前の1894年から存在しています。
Q. 鷹の台駅から武蔵野美術大学まで何分?
大学公式案内では徒歩18分です。入試など指定の来校方法がある場合は大学公式案内を優先してください。
Q. 鷹の台駅から津田塾大学まで何分?
小平市の案内では徒歩10分です。小平キャンパスへ向かう最寄駅のひとつです。
Q. 鷹の台駅周辺で無料で楽しめる場所は?
小平中央公園、玉川上水の散策、小平市ふれあい下水道館などがあります。下水道館は休館日があるため事前確認がおすすめです。
一言で言うと
鷹の台駅は、「鷹場の記憶」と「玉川上水の緑」と「学生街」が徒歩圏で重なる駅。
駅前だけ見て帰るともったいない、鷹の台
「鷹の台」という駅名を見ただけでは、なぜ鷹なのか、街の先に何があるのかまでは分かりません。
でも少し歩けば、江戸時代の鷹場につながる地名、1650年代から武蔵野を流れる玉川上水、戦後に開業した駅、津田塾大学と武蔵野美術大学、そしてこれから整備される新しい公園まで、一つの街の中に何層もの時間が重なっています。
大きな観光名所を一つ見る街ではなく、歩いた分だけ「なるほど」が増える街。国分寺線に乗る日があれば、鷹の台で一度降りてみると、西武線沿線のまた違った顔が見えてきます。
