新小金井駅は「新」なのに小金井最古!1917年開業、構内踏切と木造上屋に残る昭和の面影
西武多摩川線の新小金井駅は、1917年(大正6年)10月22日開業。名前には「新」が付いていますが、実は武蔵小金井駅や東小金井駅より先に誕生した、小金井市内で最も歴史の古い駅です。現在も構内踏切や木造のホーム上屋、どこか懐かしい駅前広場が残り、西武鉄道自身がロケ地として紹介するほどノスタルジックな空気をまとっています。
西武鉄道公式サイト・西武鉄道年譜・西武鉄道かわら版・小金井市観光まちおこし協会などを確認しています。
- 1917年開業で、小金井市内の鉄道駅では最も古い。
- 「新」が付く理由は、開業時すでに東北本線に「小金井駅」が存在していたため。
- 現在の駅舎そのものは大正時代の建物ではなく、1988年に新駅舎が使用開始。
- レトロ感の核は、構内踏切、木造のホーム上屋、駅東側や駅前広場の雰囲気。
- 西武鉄道公式も「懐かしく感じる駅」としてロケ地利用を紹介している。
点数ではなく、この場所の特徴を6方向の感覚で表しています。
交通の便利さ
1917年開業で小金井市内最古の駅
日常の買い物
構内踏切と木造上屋が現在も特徴として残る
外食・カフェ
駅前広場と住宅街が近接するコンパクトな駅
子育て環境
西武鉄道がロケ地として懐かしい駅と紹介
自然・散歩
武蔵境へ1駅で中央線へ接続できる
地域のにぎわい
エレベーターとエスカレーターは設置されていない
「1917年開業だから、現在の駅舎も大正時代から残っている」というわけではありません。西武鉄道の年譜では、現在につながる新駅舎は1988年2月17日に使用開始と確認できます。新小金井らしい“昔の駅感”は、駅舎の築年そのものより、木造上屋や構内踏切、駅東側などに残る風景から感じられるもの、と捉えるほうが正確です。
新小金井駅の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駅名 | 新小金井駅(しんこがねい) |
| 駅番号 | SW02 |
| 路線 | 西武鉄道 多摩川線 |
| 開業 | 1917年(大正6年)10月22日 |
| 住所 | 東京都小金井市東町4-24-1 |
| 隣駅 | 武蔵境駅 ― 新小金井駅 ― 多磨駅 |
| 2025年度1日平均乗降人員 | 4,146人 |
| 駅設備 | トイレ、待合室など |
| バリアフリー | バリアフリートイレ、触知案内板、点字設備、車いす渡り板など。エレベーター・エスカレーターはなし |
西武鉄道が公表する2025年度の1日平均乗降人員は4,146人。多摩川線では武蔵境・多磨・是政・白糸台に次ぐ規模で、巨大ターミナルとは対照的な“住宅街の小さな駅”というサイズ感です。
大正6年に開業。100年以上の歴史を持ちます。
2025年度の1日平均乗降人員。
なぜ新小金井駅は「新」なのにこんなに古い?
答え:栃木県に「小金井駅」が先に存在していたから
新小金井駅が開業した1917年には、すでに東北本線に「小金井駅」が存在していました。そのため区別するために「新小金井」と命名されたと、小金井市観光まちおこし協会の地域記事でも紹介されています。
ここがこの駅のちょっと面白いところです。
普通、「新○○駅」と聞くと「元祖の○○駅より後からできた駅」という印象があります。しかし、新小金井駅の場合、近くにあるJR中央線の武蔵小金井駅や東小金井駅よりも古い。つまり、小金井市の駅だけを見れば“いちばん古いのに新小金井”なのです。
開業当時は「西武鉄道」ではなかった
1917年の開業時、新小金井駅は現在の西武鉄道ではなく、多摩鉄道の駅として誕生しました。多摩川線の前身にあたる路線です。100年以上の時間のなかで会社名や沿線風景が変わっても、新小金井という駅名は今まで受け継がれてきました。
「大正時代の駅舎が残る」は本当?
ここは検索すると少し混乱しやすいポイントです。
新小金井駅は1917年開業ですが、現在の駅舎そのものが1917年から残っているわけではありません。西武鉄道の公式年譜には「1988年2月17日 新小金井駅新駅舎使用開始」と明記されています。
一方で、西武鉄道の広報誌「かわら版」は新小金井駅について、駅前にノスタルジックな雰囲気が残り、「レトロでかわいい木造の屋根」がポイントだと紹介しています。また、小金井市観光まちおこし協会の「まろん通信」では、構内踏切や駅東側に昭和30〜40年代と大きく変わらない風景が残ると紹介されています。
この言い方なら、歴史的事実と現在のレトロ感をどちらも正確に伝えられます。
いまでは珍しい「構内踏切」が残る
新小金井駅らしさを最も感じやすい場所のひとつが、ホーム間を結ぶ構内踏切です。
橋上駅舎や地下通路を通ってホームを移動する駅が増えた現在、線路を横切る昔ながらの構内踏切は、それだけで少し懐かしい鉄道風景に映ります。小金井市観光まちおこし協会も、新小金井駅を「構内踏切がある昔ながらの小さな駅」と紹介しています。
構内踏切やホームは現役の鉄道施設です。写真を撮る場合も、黄色い線や通行位置を守り、列車や乗降客の妨げにならないようにしましょう。ホームや踏切で長時間立ち止まる撮影は避けるのが安心です。
なぜ新小金井駅はドラマや映画のロケ地になる?
理由は、駅に残る“つくり込みすぎていない昭和感”にありそうです。
西武鉄道のロケーションサービス公式ページでは、新小金井駅について「懐かしく感じる駅」で、映画やドラマのロケに使われる人気の高い駅と紹介しています。駅前広場も撮影に利用でき、過去には屋台セットが置かれた例も紹介されています。
西武鉄道の2020年「かわら版」では、テレビドラマ「4分間のマリーゴールド」などの撮影で利用されたことも紹介されています。
「保存された観光駅」ではなく、今も生活の駅なのが面白い
新小金井駅は、歴史的建築物を展示するための施設ではありません。毎日、通勤や通学で列車が発着する普通の駅です。その日常のなかに構内踏切や木造上屋、静かな駅前広場が混ざっている。そこに、新小金井ならではの“現役のレトロ感”があります。
2025年度は1日4,146人利用。小ささも魅力のひとつ
2025年度の新小金井駅の1日平均乗降人員は4,146人。前年2024年度の4,024人から約3%増えています。
同じ多摩川線でも、JR中央線と接続する武蔵境駅は30,078人、多磨駅は13,386人。新小金井駅はそれらよりずっとコンパクトです。だからこそ、改札を出た瞬間から住宅街へ溶け込んでいくような距離感があります。
新小金井駅へ行くなら武蔵境から1駅
新小金井駅は西武多摩川線のSW02。武蔵境駅の隣駅です。武蔵境ではJR中央線へ乗り換えられるため、中央線方面から訪れる場合は分かりやすいルートです。
| 方面 | 行き方の考え方 |
|---|---|
| 新宿・東京方面から | JR中央線で武蔵境へ → 西武多摩川線へ乗り換え → 新小金井 |
| 多磨・白糸台方面から | 西武多摩川線で武蔵境方面へ |
| 駅構内 | 相対式ホーム。ホーム間の移動に構内踏切が使われる昔ながらの構造が特徴 |
ベビーカーや車いすで利用できる?
西武鉄道の最新バリアフリー情報では、新小金井駅にはバリアフリートイレ、触知案内板、点字手すりプレート、点字運賃表があり、ハンドル型電動車いすも利用可能です。また、西武線全駅に車いす渡り板が用意されています。
一方、新小金井駅にはエレベーターとエスカレーターはありません。車いすで乗降時のサポートが必要な場合は、駅係員への申し出や事前連絡を検討すると安心です。
ネットで見つかる新小金井駅の“リアルな空気”
新小金井駅を見に行くなら、どこを見る?
構内踏切
ホーム同士を線路上で結ぶ、新小金井らしい鉄道風景。現役施設なので安全と通行を最優先に。
木造のホーム上屋
西武鉄道の広報誌でも「レトロでかわいい木造の屋根」と紹介されたポイントです。
駅前広場
ロケーションサービスでも紹介される、懐かしい空気を感じやすい場所。
駅名そのもの
「新なのに最古」という逆転現象を知ると、駅名標を見るだけでも少し面白くなります。
現地感レビュー|派手さではなく「普通に残っている」のがいい
新小金井駅は、巨大な歴史駅舎が残る観光名所とは少し違います。
むしろ魅力は、100年以上続く駅なのに、今も住宅街の交通手段として淡々と使われていること。構内踏切を人が渡り、木造上屋の下に電車が入り、駅前からそのまま街の日常が始まります。
「古いものを見に行く」というより、現在の東京の日常の中に、昭和の鉄道風景が紛れ込んでいるのを見つけに行く。そんな楽しみ方が似合う駅です。
こんな人におすすめ
- 昔ながらの駅や構内踏切が好きな人
- 西武多摩川線を途中下車して歩いてみたい人
- 派手な観光地より、普通の街に残る歴史が好きな人
- ロケ地になりそうなノスタルジックな風景が好きな人
- 「なぜ新小金井という名前なの?」と気になった人
小金井いちの
古参駅
ekiripで新小金井駅をもっと見る
ekiripの新小金井駅ページでは、周辺スポットや現地投稿に加え、武蔵境駅・多磨駅・白糸台駅など多摩川線沿線へもたどれます。
新小金井駅についてよくある質問
1917年(大正6年)10月22日です。西武鉄道の公式資料でも確認できます。
はい。小金井市観光まちおこし協会や西武鉄道の資料で、市内で最も古い駅として紹介されています。
開業時にすでに東北本線の小金井駅が存在していたためです。近隣の武蔵小金井駅との新旧関係で付いた「新」ではありません。
いいえ。西武鉄道公式年譜では1988年2月17日に新駅舎が使用開始されています。
構内踏切、木造のホーム上屋、駅東側や駅前広場などです。西武鉄道と地域メディアの双方がノスタルジックな雰囲気を紹介しています。
はい。西武鉄道公式のロケーションサービスでも、映画やドラマの撮影に使われる駅として紹介されています。
一言で言うと
1917年、大正6年に生まれた新小金井駅。
現在の駅舎は1988年から使われているため、「大正時代の駅舎がそのまま残っている」という駅ではありません。それでも、構内踏切を渡る人、ホームを覆う木造の屋根、小さな駅前広場という風景には、大きな駅では失われつつある時間の流れがあります。
そして何より面白いのが、「新小金井」という名前なのに、小金井市で最古の駅だということ。
多摩川線で武蔵境から1駅。いつもなら通過してしまう途中駅で降りてみると、東京の住宅街の中にひっそり残った“鉄道の時間”に出会えるかもしれません。
