高麗駅前の巨大な赤い「将軍標」は何?天下大将軍・地下女将軍が立つ理由

埼玉県 / 日高市 / 池袋線 | 更新日: 2026-08-08
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高麗駅前の巨大な赤い「将軍標」は何?天下大将軍・地下女将軍が立つ理由 - 高麗駅の写真

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高麗駅前の真っ赤な「将軍標」は何?朝鮮半島の魔除けがそびえ立つ理由

西武池袋線の電車を降りて、高麗駅の改札から駅前へ。そこでいきなり目に飛び込んでくるのが、巨大な顔を載せた真っ赤な2本の柱です。「天下大将軍」「地下女将軍」と書かれたその姿は、西武線の駅前とは思えないほどの異国感。これは将軍標(しょうぐんひょう/チャンスン)と呼ばれる、朝鮮半島に伝わる魔除け・境界標です。単なる観光用オブジェではなく、高麗という土地が歩んできた約1300年の歴史につながっています。

#高麗駅 #将軍標 #チャンスン #天下大将軍 #地下女将軍 #高麗郷

最終確認:2026年8月8日|日高市・西武鉄道・高麗神社などの公開情報を確認

3秒で分かる「高麗駅前の赤い柱」
  • 名前は「将軍標」。チャンスンとも呼ばれる朝鮮半島の習俗
  • 2本は「天下大将軍」と「地下女将軍」
  • 魔除け・災厄防除・境界標や道標の役割を持つ
  • 高麗駅前の現在の将軍標は、案内表示によると2004年9月に再建
  • 高麗地域と古代朝鮮半島・高句麗との深い歴史を象徴する存在
EKIRIP SIX SENSE
高麗駅前を6つの特徴で見る

点数ではなく、この場所の特徴を6方向の感覚で表しています。

交通の便利さ日常の買い物外食・カフェ子育て環境自然・散歩地域のにぎわい六感

交通の便利さ

改札を出た駅前に巨大な将軍標が立つ

日常の買い物

巾着田や日和田山方面への起点になる

外食・カフェ

駅前に地域交流拠点がある

子育て環境

約1300年前の高麗郡の歴史につながる

自然・散歩

他駅では見かけにくい朝鮮半島由来の景観がある

地域のにぎわい

曼珠沙華の時期などは駅利用者が増える

高麗駅前の「将軍標」とは?

名称将軍標(しょうぐんひょう)/チャンスン
場所西武池袋線 高麗駅前広場
所在地埼玉県日高市武蔵台1-1-1
書かれている文字天下大将軍・地下女将軍
主な意味魔除け、災厄防除、境界標・道標など
見学駅前のため自由に見ることができます
現在の将軍標現地案内表示では2004年9月に再建
サイズ現地案内表示を紹介する記録では地上約7m・直径約80cm

西武鉄道の公式駅情報によると、高麗駅は池袋線の駅で、住所は埼玉県日高市武蔵台1-1-1。その駅前広場で、普通の駅名看板やロータリー以上に存在感を放っているのが将軍標です。

QUESTION

あの真っ赤な柱は、いったい何のためにある?

答えは「悪いものが入ってくるのを防ぎ、人々や地域を守るための標柱」。高麗神社は、チャンスンについて朝鮮半島の村や寺院の入口に立てられ、日本の道祖神にも似た習俗で、魔除けや道標の役割を担うものと説明しています。

「天下大将軍」と「地下女将軍」って何?

高麗駅前には2本が対になって立ち、それぞれ「天下大将軍」「地下女将軍」と記されています。

日高市はこの2本について、朝鮮半島から渡来した人々が高麗の里にもたらした文化の一つと紹介し、災厄防除や悪鬼退治の守護神として、住民の平安と豊穣を願うものと説明しています。

「天下」と「地下」で、見える世界も見えない世界も守る

現在の高麗駅前将軍標について紹介されている現地案内表示では、「天下」「地下」という文字は、目に見える世界から目に見えない世界まで守ることを表すとされています。

駅前で見るとかなりインパクトのある顔ですが、あの険しい表情にも意味があります。村の入口で魔を威嚇し、侵入を防ぐ。つまり「怖い顔をした巨大オブジェ」というより、町の入口に立つ番人として見ると、その造形が急に腑に落ちます。

なぜ埼玉の高麗駅に、朝鮮半島の魔除けがあるの?

ここがこの記事最大のポイントです。

高麗駅の「高麗」という地名そのものが、古代朝鮮半島の高句麗と深く結びついています。

日高市によると、716年(霊亀2年)に現在の日高市周辺を中心として「高麗郡」が置かれ、高麗人たちが移住しました。「高麗」「高麗川」「高麗神社」といった現在まで残る名称は、この歴史とのつながりを示しています。

716年高麗郡が置かれた年
約1300年現在まで続く高麗郷の歴史
2本高麗駅前に立つ将軍標

つまり、駅名だけが偶然「高麗」なのではありません。

駅を降りた瞬間に将軍標が待ち構えている風景そのものが、「ここは高麗郷です」と伝える巨大なサインになっているわけです。

実は古代から同じ将軍標が立っているわけではない

高麗の歴史が約1300年前までさかのぼるため、「この柱も昔からずっと駅前に立っているの?」と思いそうですが、そこは分けて考える必要があります。

高麗駅前の案内表示を記録した資料では、現在の将軍標は高麗地域の歴史・文化・観光の活性化を目的として2004年9月に再建されたとされています。材質はFRP(内部補強)、高さは地上約7m、直径約80cmと紹介されています。

LOCAL TIP
「1300年前の遺物がそのまま残っている」のではなく、1300年に及ぶ地域の歴史や文化を、現代の駅前で可視化したシンボルと見るのが分かりやすそうです。

高さ約7m。駅前で見るからこそ異様にデカい

高麗駅の将軍標がおもしろいのは、博物館やテーマパークの中ではなく、日常的な鉄道駅の目の前に立っていることです。

現地案内表示を紹介した記録では高さは地上約7m。人の背丈と比べれば、およそ4人分ほどの高さになります。しかも鮮烈な赤色で、最上部には大きな顔。

山と住宅地に囲まれた比較的静かな高麗駅前に、この2本だけが突然そびえている。そのギャップこそ、高麗駅ならではの景色です。

高麗神社にも将軍標がある。ただし駅前とは少し違う

将軍標は高麗駅だけではありません。高麗神社の入口付近にも「天下大将軍」「地下女将軍」が立っています。

高麗神社公式サイトによると、神社の将軍標は大きな花崗岩製。朝鮮半島で村や寺院の入口に置かれてきたチャンスンの習俗を紹介する存在でもあります。

なお、高麗神社の将軍標については、日韓国交正常化40周年にあたる2005年に在日本大韓民国民団から寄贈されたものと報じられています。駅前の赤い巨大将軍標とは別物です。

場所特徴
高麗駅前真っ赤で高さ約7m。駅を降りてすぐ目に入る高麗郷のランドマーク
高麗神社花崗岩製。神社入口で参拝者を迎える将軍標

高麗駅から高麗神社までは徒歩約45分

「せっかくなら駅前と高麗神社、両方の将軍標を見たい」という人もいるでしょう。

西武鉄道の高麗エリアのモデルコースでは、高麗神社は高麗駅から徒歩約45分と案内されています。駅前で将軍標を見て、そのまま高麗の歴史を追いかける散歩にすると、この土地の背景がより分かりやすくなります。

1
高麗駅
改札を出たら、まず駅前の巨大な天下大将軍・地下女将軍を見る。
2
巾着田方面を散策
高麗川と山に囲まれた「高麗郷」の地形を体感。
3
高麗神社
高麗王若光を主祭神とする神社へ。神社の将軍標も比較してみる。

巾着田へ向かう人も、一度は後ろを振り返りたい

高麗駅といえば、曼珠沙華で知られる巾着田への玄関口として利用する人も多い駅です。Yahoo!マップでは巾着田が高麗駅から徒歩圏の観光スポットとして案内され、西武鉄道も曼珠沙華まつりの時期に高麗駅への臨時停車や増発を実施することがあります。

花を見ることが目的だと、そのまま巾着田方向へ歩いてしまいそうですが、駅前の将軍標はほんの数十秒で見られる高麗らしいスポット。

「なんで西武線の駅前にこれが?」と感じた瞬間こそ、高麗という土地の歴史への入口です。

駅前には新しい「高麗」もある

将軍標のような歴史文化だけでなく、現在の高麗駅前には地域交流拠点「Cawaz go」もあります。

西武鉄道が紹介するモデルコースでは、元売店を活用した駅前の施設にカフェ「DELICA TEN・SEN」と花屋「Moku-sei」が入居。散策前後の待ち合わせや休憩スポットとして紹介されています。営業時間や営業日は変更される可能性があるため、利用時は店舗公式情報をご確認ください。

巨大な魔除けの足元に、コーヒーや花を楽しめる現代的な駅前拠点がある。その新旧の混ざり方も、今の高麗駅のおもしろさです。

SNS・ネットで見つけた高麗駅前のリアルな印象

ことりっぷ

「一度見たら忘れない」ビジュアル

2023年のユーザー投稿では、高麗駅前の真っ赤な天下大将軍・地下女将軍を紹介。朝鮮半島の村境に置かれる魔除けであることや、高麗の歴史とのつながりに触れています。

駅前写真を見ると、大きさだけでなく赤色の存在感もかなり強烈です。
投稿を見る
散歩の達人

「空を見上げるほど大きな将軍標」

2024年の街歩き記事でも、高麗駅前の将軍標を地域の特徴として紹介。いかつさの中にどこかユーモラスな表情がある点にも触れています。

「怖い」だけではなく、ずっと見ていると妙に愛嬌が見えてくる顔です。
記事を見る
サライ.jp

巾着田へ向かう旅の入口にも登場

巾着田を歩く記事でも、高麗駅を降りた場面で最初に将軍標が登場。高句麗からの渡来人ゆかりの土地であることを印象づける駅前風景として紹介されています。

曼珠沙華だけではなく、駅を降りた瞬間から高麗郷の旅は始まっています。
記事を見る
Yahoo!マップ

駅利用者からも「駅前の将軍標」が印象に

高麗駅の利用者口コミでも、「難読駅名」「ハイキングの入口」と並び、駅前の将軍標について触れる投稿が確認できます。

観光施設というより「駅そのものの印象」に残っているのが特徴的です。
口コミを見る

高麗駅との相性が良すぎるモニュメント

もし同じ将軍標が別の都市の駅前に置かれていたら、「なぜここに?」で終わるかもしれません。

でも高麗駅の場合は違います。

駅名が「高麗」。周辺には高麗川、高麗神社、高麗郷という名前が残り、716年の高麗郡建郡へ歴史がつながっていく。その入口に、朝鮮半島由来の将軍標が立っています。

駅名・土地の歴史・モニュメントが全部一本につながっているため、これほど「駅前にある理由」を説明しやすい巨大オブジェも珍しいかもしれません。

現地で写真を撮るなら

将軍標そのものは駅前広場にあるため、電車を降りたついでに短時間でも見ることができます。

BEFORE YOU GO
駅前は公共空間です。撮影するときは通行や駅利用者の妨げにならない位置から。特に曼珠沙華シーズンなど利用者が増える時期は、立ち止まる場所に注意しましょう。

柱だけをアップで見るより、高麗駅の駅舎や駅名が分かる構図と一緒に撮ると、「なぜここにこの巨大な魔除けが?」という高麗駅らしさが伝わりやすくなります。

この高麗駅を575にしてみた

改札を
出れば将軍
魔をにらむ

高麗駅前の将軍標 Q&A

Q. 高麗駅前の赤い柱は何ですか?

朝鮮半島に伝わる「将軍標」で、チャンスンとも呼ばれる標柱です。高麗駅前では「天下大将軍」「地下女将軍」の2本が立っています。

Q. 将軍標にはどんな意味がありますか?

魔除け、災厄防除、村の境界や道標などの意味があります。日本の道祖神に似た役割として説明されることがあります。

Q. なぜ高麗駅にあるのですか?

高麗地域は古代朝鮮半島の高句麗と深い関係を持ち、716年に高麗郡が置かれ、高麗人たちが移住した歴史があります。将軍標は、その土地の歴史や文化を象徴する存在です。

Q. 高麗駅前の将軍標は1300年前からあるのですか?

いいえ。地域の歴史自体は約1300年前へさかのぼりますが、現地案内表示を紹介した記録では、現在の駅前将軍標は2004年9月に再建されたとされています。

Q. 「天下大将軍」「地下女将軍」は何と読みますか?

日本語では一般に「てんかだいしょうぐん」「ちかじょしょうぐん」と読まれます。高麗駅では、この2本が対になって立っています。

Q. 高麗神社にもありますか?

あります。高麗神社公式サイトでも境内の将軍標が案内されています。駅前の赤い将軍標とは別で、神社のものは花崗岩製です。

Q. 高麗駅から高麗神社は近いですか?

西武鉄道の観光モデルコースでは徒歩約45分と案内されています。短い距離ではないため、歩きやすい靴がおすすめです。

一言で言うと

WHAT IS?

高麗駅前の将軍標は、「なぜこの駅が高麗と呼ばれているのか」を巨大な姿で教えてくれる、町の入口の守り神。

駅を出た瞬間から、高麗の歴史は始まっている

高麗駅前の「天下大将軍」と「地下女将軍」。

最初は、やっぱり驚きます。

山あいの西武線の駅を降りたはずなのに、目の前には高さ約7mともされる真っ赤な2本の巨大な顔。知らずに訪れれば、その異国感だけでも十分すぎるほど印象的です。

けれども背景を知ると、この景色の見え方が変わります。

716年の高麗郡建郡。高句麗とつながる土地の歴史。「高麗」という現在の駅名。そして、地域を守るように駅前に立つ将軍標。

高麗駅は、改札を出てから観光が始まるのではありません。

改札を出た、その瞬間に見えるもの自体が、もう高麗郷の歴史なのです。

参照・確認した情報

EKIRIP LOCAL NOTE 「なんだこれ?」から始まり、1300年前まで連れていかれる駅。
高麗駅前の将軍標は、ただ目立つだけのオブジェではなく、この街を知る最初の1ページです。

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Editorial information

エキリプ編集部から

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記事の最終更新
2026-08-08
掲載・修正方針
公式情報や現地情報をもとに正確性の確認に努め、変更を確認した場合は随時更新します。
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